宇奈田川に沿う集落

489 ~ 489

これらの状況から判断すると弥生時代以降、宇奈田川の流れる狭い谷あいには点々と住居が丘麓の段丘上に営まれていたという意外な推測に到達せざるをえない。もとよりこれらの住居は散漫な配置で密集した家屋からなる集落というには程遠い存在であったに違いないが、とにかく市域の東端に当たる狭い谷筋にも古代から人びとの進出がみられたということに注目したい。