つぎに新堂廃寺出土の屋瓦について見ておくことにする。さいわい前出の大阪府教育委員会による報告書の中で、藤沢一夫氏は本寺出土の屋瓦に関して詳明な分類と考察を加えているので、いまこの解説にしたがって内容を紹介することにしたい。なお瓦の名称については若干本編のために改めたところがある。氏は飛鳥時代から天平時代にかけて四期に分かち、別に鎌倉時代に属するものを加えた。すなわち第一期類は飛鳥時代、第二期類は白鳳時代、第三期類は白鳳時代末葉から天平時代初葉、第四期類は天平時代にほぼ該当するという。
出土瓦を四期に分類
つぎに新堂廃寺出土の屋瓦について見ておくことにする。さいわい前出の大阪府教育委員会による報告書の中で、藤沢一夫氏は本寺出土の屋瓦に関して詳明な分類と考察を加えているので、いまこの解説にしたがって内容を紹介することにしたい。なお瓦の名称については若干本編のために改めたところがある。氏は飛鳥時代から天平時代にかけて四期に分かち、別に鎌倉時代に属するものを加えた。すなわち第一期類は飛鳥時代、第二期類は白鳳時代、第三期類は白鳳時代末葉から天平時代初葉、第四期類は天平時代にほぼ該当するという。