第一節 農業の衰退の内部要因

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 昭和四五年(一九七〇)以降の「農林業センサス」はほぼ旧大字に該当する農業集落ごとの資料を提供している(農業集落研究会編『日本の農業集落』)。それらの統計資料を地図化することで、昭和四五年以降の富田林市域で見られた農業の状況を考えることとするが、農業関係の統計資料はほかにも数多く、統計によって数値が著しく異なる場合も多い。また同じ「農林業センサス」でも年次によって、統計の項目の変化することが多く、資料の絶対的な信頼性や連続性は必ずしも十分ではなく、相対的な比較のための情報と考えるのが適切である。