[付図3]

付図3 平成8年の土地利用

 

付図3 平成8年の土地利用(地理編第二章第一節二 643頁参照)

 付図3は、国土地理院作成の細密数値情報(10mメッシュ土地利用〈近畿圏1996〉)のデータをもとに、平成8年(1996)の土地利用を前図と同様に示したものである。前図から22年がたち、石川左岸の農地に中小企業団地が建設され工業用地として図では示されている。ほかにも石川河谷に広がっていた農地が市街地化している。羽曳野丘陵も、昭和初年(付図1)と比べると、ゴルフ場や旧桜ヶ丘遊園・錦織公園を除きほとんどが住宅地などに開発され尽くしていることがよくわかる。一方東南部では果樹園と山林が広がり、その中には農業公園も開設されている。国道309号も石川を渡って延び、外環状線も南北に整備されている。このように、市域北部では都市の居住機能や経済活動の郊外化が進み、大都市圏外圏ともいえる市域南部においても、郊外住民の農業やアウトドア・自然指向のツーリズムといった需要に沿って、農業公園などが立地しつつある。