現地ロケ編全文テキスト

■豊島区立駒込図書館


【萩原さん】よろしくお願いいたします。
【桂川さん】え、わたしですか?でも…
【萩原さん】やっぱり絵になる人が。
【桂川さん】いやいや萩原さんが行かれた方が。男性と女性で。
【カメラマン】じゃあ、みなさん一緒になって。
 
(ソメイヨシノライブラリーの前で)
【萩原さん】いつもここにですね、ソメイヨシノのライブラリーがあって、ときどき手にとってみせてもらってるんですけど、どんなような最初のきっかけでここを作られたのでしょうか?
【安島さん】多くのみなさんにソメイヨシノの発祥の地の由来と駒込の街の魅力を知っていただくための情報発信としてこの棚を常設しております。
【萩原さん】どんな本がみなさんよくご覧になってます?
【安島さん】地域密着の地域館なので、駒込のことを知りたいという方が比較的多く、駒込染井の関連の本は動く印象を受けますね。
【中川さん】(棚の本を指して)これなんか素晴らしいと思うんですよ。伊藤伊兵衛の『地錦抄物語』。こういうものがすごく置いてあるってここは、非常に有名なんですよね。
【桂川さん】あとやっぱり『さくらねこ』いいですね。展示してると貸し出しがこう・・・
【安島さん】そうですね。やっぱり皆さん視覚に訴えるものがあるようでして、ここに置くとすぐ貸し出しされるような印象ですね。区と連携してさくら(ソメイヨシノ)プロジェクトが始まったのと同時に、私ども配置されていますので。まだ4年目なのでわからないこともたくさんあるんですけど、日々勉強して精進している形でございます。
 
(駒込図書館の入り口を出ながら)
【桂川さん】すごいさくら満開で。
【萩原さん】桜がきれいで、青空がきれいですね。
【桂川さん】雲ひとつなくて。
【中川さん】曇りより青空に映えます。桜は。
 

■染井吉野桜記念公園


【桂川さん】小川さん。
【出演者全員】(小川さんに向かって)おはようございます。
【小川さん】元ここは都電の19番系統の車庫だったんですね。それが廃止になりまして、都営住宅を作るようになり、それと同時にこの公園も作るようになったっていう経緯ですね。ここを作るにあたっては、ここは昔盆踊りやってましたんで、ここの場所が盆踊りできるように作ってもらったっていう経緯もあります。この一番大きいのがエドヒガンザクラですね。今ちょこちょこって咲いてますよね。これがエドヒガンザクラ。向こうにまあるくなっているのがオオシマザクラです。
【桂川さん】この子はなんですか?
【小川さん】この子はなんですかね。これもソメイヨシノですよね?
【桂川さん】なんで咲いてないんでしょう?この子だけ。
【中川さん】八重ですよ、たしか。
【小川さん】八重ですか。八重は遅いですよね。(公園の白いタイルを指しながら)ここに白っぽい跡がありますよね。これがサンフランシスコD.C.(ワシントンD.C.)に107年前に贈られた桜の里帰りってことで来るんですけど、苗木が。また日本に戻ってきたってことで、記念にここに植樹したんです。でもやはり2年くらい経ちましてやはり条件が、根は下にいかないし、サイドもブロックされてるってもんで、かわいそうってことで、今、門と蔵のある公園のシンボルツリーとしてそこの真ん中に植えてあります。
 
【小川さん】でもこの地域は今どこに行っても桜、桜、桜で。
【萩原さん】ちょうどいい時期ですね。
【小川さん】ちょうどいいときに来たね。
【萩原さん】そうですね。
 

■駒込橋・染井橋


【萩原さん】(駒込橋の欄干を指して)ソメイヨシノの桜のデザイン。ここ(欄干上部)は富士山なんですね。
【桂川さん】昔はここから見えたんですか?
【萩原さん】そうなんです。今はちょっと残念ながら、ちょうどこの隙間の間にマンションができてしまって今は見えないんですが、まあちょっとジャンプすれば見えるかもしれない。
【桂川さん】で、これから行く向こう側に見えるのが染井橋なんですけれども。
(染井橋の上にて)
【桂川さん】(欄干を見ながら)最初はまったくこういうレリーフのない普通の橋だったのが、このように桜が満開になるというか、そういうデザインに変わって、まあ良かったんでしょうかっていう。
【萩原さん】良かったと思いますよ、ええ。
【桂川さん】このまま向こうが、六義園に行く道からずっと染井通りで。
【萩原さん】染井通りですね。
【桂川さん】染井霊園まで一直線のすごい道ですね。
【萩原さん】明暦の大火っていうのがあってですね。その時にできた都市計画道路、まちづくりの道路でもあります。左側に藤堂家の下屋敷があって、右側にそこのお庭の手入れをする植木屋さんたちが住むようになって、こちらが一大植木屋さんの町になったということで。
【桂川さん】(染井通りを歩きながら)やっぱり古いソメイヨシノが散りだしてるのがすごいですよね。桜のトンネルになってますね。
 

■わたしの庭・みんなの庭


【出演者全員】(現地ゲストのお二人に)おはようございます。
【萩原さん】昔民家があったんですよね。そこを皆さん、地域の人が要望して、こういう素敵な、子どもたちが土に触れられるような公園にしようということで。
【池上さん】(井戸を指しながら)そこのところに昔の地図を見ると、川が流れているんですけど、藤堂さんのお屋敷の池からね。水脈が近いからすぐ井戸が出るんですね。7メートルの浅い井戸で、そこからポンプでくみ上げて川を作って、最後に田んぼがあります。冬の間は干してるんですけどね。(田んぼを指して)この前、田おこしをやったばっかりの田んぼがあります。子どもの木登りの木なんですけど。
【八木さん】木登りをする木です。
【萩原さん】ちょうど登りやすい。
【八木さん】そう。
【桂川さん】あそこの枝に足をかけて・・・
【池上さん】どこまで行けるかが勝負みたいな。
【八木さん】ここ(わたしの庭・みんなの庭)の向かい側のところも、昔はJRのアパートだった時に、お庭がすっごく広くて、テニスコートとかもあったんですよね。ここにマンションが新たに作ることになった時に、池上さんとか何人かであそこの桜の木を保持していただくように依頼したんです。
【桂川さん】確かここの・・・染井通りの高さを交渉して低くしてもらったりとか、ちょっとバックしてもらったりっていうこと・・・やられたんですか?
【池上さん】こっち出っ張ってたんだよ。一番最後のところ。今は平らだけど、最後のところがここ出っ張ってたんで、これはもうこの面と合わせてくれと。まあ、できてしまえばね、住んでる人も町の人だから。あそこの住人もここで一緒に畑やったりしてますんで。
 

■門と蔵のある広場


【桂川さん】(門と蔵のある広場の入り口で)ソメイヨシノが満開ね。私がここに引っ越しする時に、ここは大谷石の塀がガァーってね、囲っていて、お寺なのかなんなのか分かんない、すごい立派な門があったから、ここは一体なんなんだろうと思ってたら個人の家だったっていう、びっくりしたっていう門なんですけど。
 
【桂川さん】(広場の看板を見て)大事な文化財がある場所なので、区の方からも大切にしてねって書いていただいてるんですが、(看板を置くのは)この場所じゃない方がいいかな、なんてちょっと思ってます。
【萩原さん】門に入った瞬間にこれが目に入るってのは、もうちょっと考えて置いていただいた方がいいかなと。ただ、管理人の中川さん的にはですね、いたずらされないように・・・
【中川さん】実はですね、この看板ができる前にですね、この白い壁にいたずら書きをされたんですね。それをちょうど区議会の先生が来た時に、これ何とかしてよっていうので、そのためにですね、いきなりそこにボーンと立てた。その(看板の)デザインがうんぬんという方は桂川さんがよく言いますけども。そういう…問題がありますね。
【桂川さん】抑止力になっているっていうにはわかりました。
 
【桂川さん】(広場の中央にある桜の木を見ながら)駅前の公園(染井吉野桜記念公園)のですね。
【中川さん】そうです。これはですね、ワシントンD.C.から里帰りしたソメイヨシノと言われています。この辺は全国的な桜の会っていうのがございまして、その会長さんがですね、ワシントン行った時に是非この桜を戻してほしいというよりも、くださいということでもらってきたと言われています。
 
【中川さん】(旧丹羽家の蔵の中で)この蔵は昭和11年にできたと言われています。ここでですね、今はこういう展示物がありますけども、福祉作業所、そこに置いてあります絵をですね、時期によって掛け換えたりなんかしてお見せしてます。で、だいたいこの蔵はですね、駒込の発信基地っていうんですかね。駒込を知らせるという形の発信基地にしようじゃないかっていうのが最初の目標ですけど、まだまだそこまで至ってませんけども、今そういう状態でやっております。
 

■西福寺・染井稲荷神社


【関根さん】この道そのものは江戸時代から変わってないのよ。この桜を植えたのはもう25年くらい。このマンションができる時に、こちら側の桜は切るってことで話が出たんだけども、桜の名所だから残してくれと言って残されたのがこの…フラット側の桜なんですよね。
【桂川さん】交渉して、桜を残すというのがこの町の…
【関根さん】ここは先代さんの植えたものをやっぱり大事にしてこうというのがすごく強いんだよね。
 

■染井よしの桜の里公園


【中川さん】駅前のオオシマザクラより立派だよ。こっちの方が全然。
【萩原さん】このオオシマは立派ですね。
【関根さん】ここがね、なぜ立派になるかっていうと、駅前はコンクリートで固められてるじゃないですか。あれがダメなんですよ。あのワシントン桜ももっと勢いのいいはずなんですよ、本来なら。あれはあそこに3年も植えてあったから、植木鉢の中に植えてある桜だからダメなんですよ。
【桂川さん】でもあそこから段々に成長したら。
【関根さん】いくらか大きくなったけど勢いはないね。
【中川さん】花が咲かないです。5輪くらいしか咲いてないんですよ、今。
【関根さん】ああそう、咲いた?
【中川さん】咲いてます。
【関根さん】じゃあ大丈夫だ。
【桂川さん】ここも今、保育園の子どもたちがあっちで…
【関根さん】そうですね。ここはね、午前中は保育園、午後になると幼稚園帰りのお子さんとお母さんね。夕方になると小学生。だいたいそういう風にパターンが決まってきて。他の公園と比べると利用率は高いはずなんですよね、ものすごい。それだけにこういった花の管理なんかもね、子どもたちが入ったりなんかするんでね、大変な部分もあるんですけどね。だいたいここが駒込最後の広い空き地なんです。絶対にね、そんなところは確保しておかなきゃいけないし、やっぱりね、子どもたちに緑をたくさん残してやらなきゃいけない。それだけですよね。
 

■アゼレア通り商店会


【中川さん】ここなんだ。
【桂川さん】昔は豆腐屋さんでした。
【萩原さん】(「軽食・喫茶かたぎり」のドアを開けて)お邪魔いたします。
【片桐さん】はい、こんにちは。
【桂川さん】この区境のエリアの町をやっていく大変さってどうなんですか。
【片桐さん】町会の一丁目の人、こっちには北区共和会ってのがある。それを皆青年部だとか役員が集まって1つのイベントをやんだよ。町会だけ、商店街だけの…それはね、ちょっと染井銀座商店街とちょっと違ってね。染井銀座商店街は商店街だけでやっているわけ。ここは違うのよ。一緒になってやるのよ。俺も俺なりにこの商店会長やったり、町会長さんやったりして、皆さんでいろいろ意見を調整しながらやってきたんだけども、結構…俺がボスなのかな。俺が言うことはもう99パーセント聞かせるような感じでやってるけども。
【桂川さん】覚えてます?私、店先で説教されたの。
【片桐さん】そう?(出演者の皆さんに向かって)どうもご苦労様でした。どうもまた。
 

■染井銀座商店街


【髙埜さん】絵のやっぱりギャラリーにしたいんだよね。絵のギャラリーと同時に美味しいお食事ができて、ていう部分ね。駒込にないんだよそういうとこ、実際は。
【萩原さん】ギャラリーはない。
【髙埜さん】そう。それで僕は最初からそういう考えで、ここをそういう風にしたかったんだよね。
【萩原さん】もともと福祉作業所には安田光一さんとか絵が飾られていて、空き店舗対策で活用できるかもっていうのをこう…
【髙埜さん】一番はじめはそこまで考えてないですよ。福祉作業所でパンを焼いていた。パンを販売しているんだったら、商店街でパンを売りたいよねって、その時の所長と話をしてた。それでそこから所長が福祉作業所にちょっと遊びに来ないって言うんで、見学させていただいた時に、なんとこんな素晴らしい絵があるじゃないかって、これを早速使わせてくださいよっていうのがスタート。ですから今16くらい商店街に飾らせてもらってるんですけどね。ちょっと暖かい時はお客さんが絵で立ち止まってるっていう。なんかすごい嬉しいよね、そういうの。
【萩原さん】(運ばれてきた食事を見て)これはカレーかな。
【髙埜さん】カレーだね。一喫茶店であってもそれをどうやって活用しようかって。お客さんに口コミでもいいから言えるようなお店作りになったらいいですよねって、私たちは思いますよね。
 
(染井吉野桜記念公園で写真撮影)
【写真撮影スタッフ】はい、ありがとうございます。
【桂川さん】なにか最後に…
【萩原さん】何かひと言、何か。結論を先に言わないとだめだな。
【桂川さん】今、先に…(笑)