昭和62年第3回区議会定例会招集あいさつ(昭和62年9月22日)

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 本日、昭和六十二年第三回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位には何かと、ご多忙中にもかかわらずご出席を賜りまして深く感謝を申し上げる次第でございます。


 さて、今回ご提案申し上げました案件のうち、一般会計補正予算第一号につきまして、その概略をご説明するに当たり、まず、昭和六十二年度都区財政調整の結果につきまして、ご報告申し上げる次第でございます。


 昭和六十二年度都区財政調整につきましては、すでにご案内のとおり、本年一月の都区協議会におきまして決定をみました方針に基づきまして、数値の確認が行われ、去る七月十六日の都区協議会におきまして決定をみたところでございます。


 これによりまして、本区の区別算定結果を申し上げますと、基準財政収入額が約二百六億三百万円であり、前年度に比べまして三・九%の伸びとなっております。


 一方、基準財政需要額は、約三百六十六億三千万円であり、前年度に比べまして三・八%の伸びとなっており、その結果、本区の普通交付金は約百六十億二千六百万円となり、前年度に比べまして約五億八千万円の増、三・八%の伸びとなったのでございます。


 また、これを本年度当初予算において想定いたしました普通交付金と比較いたしますと、約二億六千九百万円の増となっておりますが、今後の区税収入の動向と追加財政需要の算入状況を考慮し、財源を留保するなど慎重に対処してまいりたいと考えております。


 ところで、一般会計補正予算の概要でございますが、その総額は約二十九億二千八百万円でございます。


 まず、歳入でございますが、その財源は、昭和六十一年度よりの繰越金に大半を仰ぐほか、国庫支出金約六千七百万円、諸収入二千万円、特別区債二千万円、都支出金約四百万円、寄附金約三百万円、その他でございます。


 繰越金につきましては、先般、計数整理を終えました昭和六十一年度決算による実質収支約三十一億二千八百万円のうち、今回計上いたしました約二十八億一千万円を差し引きますと、残額は、約三億一千八百万円となりますが、給与改定等今後の所要経費に充てるべく、財源を留保したものでございます。


 次に、歳出でございますが、経費別内訳では経常的経費が約二十七億六千四百万円、投資的経費が約一億六千三百万円となっております。


 経常的経費の主なものについて申し上げますと、今回ご提案申し上げております区議会議員、行政委員会委員、非常勤職員及び区長等特別職等の報酬等の改定による経費約六千万円、地域地区見直し経費一千六百万円、放置自転車対策経費約二千三百万円、私道排水設備助成経費約三千万円、街路灯台帳電算化経費約一千百万円、掘削道路復旧経費約一千六百万円、学校環境整備費約三億円、昭和六十一年度国庫及び都支出金の清算金の確定による返納金約一億七千三百万円等でございます。


 投資的経費につきましては、水害防止対策として透水性舗装を推進するための道路新設改良経費約三千百万円のほか、公園・児童遊園新設経費約六百万円、平和小学校体育館改築経費の初年度分約八千五百万円などに加え、公園・児童遊園用地買収費償還金約四千万円を追加計上いたしたものでございます。


 また、財政調整基金への積立金といたしまして、約二十億三千五百万円を追加計上いたしておりますが、このうち、特別養護老人ホームの建設のための基金四億円、コミュニティ施設建設のため三億円、これを積み立てまして、残余の十三億円につきましては、年度間の財源調整として積み立てるものでございますが、これにより、基金の総額は、利子を含め約七十億四千二百万円と相なるわけでございます。最後に、本日ご提案申し上げます案件は、かねてよりの懸案でございました放置自転車対策のための条例二件を含めた条例十二件、特別養護老人ホーム新築にかかわる契約五件、補正予算一件の合わせて十八件でございますが、各案件につきましては、後刻日程に従いまして助役より説明をいたさせますので、よろしくご審議の上、ご協賛を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。


 以上をもちまして、招集のご挨拶とさせていただきます。