本日、昭和六十三年第三回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位には、何かとご多忙中にもかかわらずご出席を賜り、深く感謝申し上げる次第でございます。
さて、今回ご提案申し上げました案件のうち、一般会計補正予算第一号につきまして、その概略をご説明申し上げます。
この補正予算は、去る七月十五日の都区協議会において決定いたしました、昭和六十三年度都区財政調整区別算定に基づく交付金並びに昭和六十二年度決算に基づく繰越金を財源として、当面緊急に対処すべき区事業に要する経費として約二十一億六千万円、三基金への積立金として約三十五億円、あわせて約五十六億六千二百万円を計上したものでございます。
まず、財調区別算定結果による本区の普通交付金は約百八十三億六千八百万円となり、前年度に比べまして約二十三億四千百万円の増、一四・六%の伸びとなったのでございます。これを本年度当初予算におきまして想定いたしました普通交付金と比較いたしますと、約十七億二千六百万円の増となっておりますが、このうち、今回、約八億二千四百万円を計上いたしたのでございます。
また、繰越金につきましては、先般、計数整理を終えました昭和六十二年度決算による繰越金約四十五億一千六百万円から、当初予算に計上しました約一億一千七百万円を差し引き、約四十三億九千九百万円のうち、今回四十億円を計上いたしたのでございます。
次に、歳出の経費別内訳を申し上げますと、経常的経費として約四十八億二千百万円、投資的経費として約八億四千百万円となっております。経常的経費の主なものを申し上げますと、区議会議員その他の報酬改定及び区長等特別職の給料改定に伴う追加額約二千二百万円、事務室借上げ経費約一億一千二百万円、国際化対策として外国人向け防災パンフレットの発行及び結核健康診断その他の経費約七百四十万円、児童館及び保育園の屋上改修経費約一億四千百万円、優良再開発建築物整備促進事業経費約一億一千五百万円、南池袋交差地下道改良設計委託料約四百八十万円、学校環境整備経費追加分約二億七千百万円、荒川野球場整備経費三千万円、国庫及び都支出金の精算金確定による返納金約二億二千八百万円等でございます。
次に、投資的経費の主なものを申し上げますと、池袋保健所の精神衛生デイ・ケア事業用増改築経費約七千五百万円、居住環境総合整備事業用地買収経費約四億七千六百万円、自転車保管所用地買収経費一億五千九百万円、公園・児童遊園新設経費追加額約二千四百万円、東長崎駅前公衆便所新設経費一千万円等でございます。
また、基金積立金三十五億円の内訳を申し上げますと、財政調整基金に十五億円、用地取得基金に十億円、庁舎等建設基金に十億円となっているわけでございます。
以上が、一般会計補正予算第一号の概要でございますが、これにより、当面の緊急事業に対応いたしますと同時に、今後の財政運営に万全を期してまいりたいと考えております。
最後に、本日ご提案申し上げます案件は、条例八件、契約二件、予算一件のあわせて十一件でございますが、各案件につきましては、後刻日程に従いまして助役より説明をいたさせますので、よろしくご審議のうえ、ご協賛を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
以上をもちまして、招集のご挨拶とさせていただきます。