平成元年第3回区議会定例会招集あいさつ(平成元年9月28日)

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 本日、平成元年第三回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位には、何かとご多忙の中にもかかわらず、ご出席を賜りまして、深く感謝を申し上げる次第でございます。


 さて、今回ご提案申し上げました案件のうち、一般会計補正予算第一号につきまして、その概略を御説明申し上げます。


 この補正予算は、去る七月十四日の都区協議会において決定いたしました平成元年度都区財政調整区別算定に基づきます交付金並びに昭和六十三年度決算に基づく繰越金、これらを財源といたしまして、当面、学校環境整備費をはじめ、高齢者集合住宅用地の豊島区土地開発公社からの買取り、区議会議員その他の報酬等の改定経費など、緊急に対処すべき事務事業に要する経費として約十五億九千百万円、庁舎等建設基金への積立金として三十億円、合わせて約四十五億九千百万円を計上したものでございます。


 まず、財調区別算定結果による本区の普通交付金は、約二百二十七億六千四百万円となり、前年度に比べまして約四十三億九千五百万円の増、二十三・九%の伸びとなったのでございます。


 これを本年度当初予算におきまして想定いたしました普通交付金と比較いたしますと、約二十五億七千八百万円の増となっておりますが、このうち、今回、約十四億四千九百万円を計上いたしました。


 また、繰越金につきましては、先般、計数整理を終えました昭和六十三年度決算による繰越金約三十七億四千七百万円から、当初予算に計上いたしました約一億八千五百万円を差し引いた約三十五億六千百万円のうち、今回三十億円を計上いたしたのでございます。


 次に、歳出の経費別内訳を申し上げますと、人件費及び事業費として約三十七億九千八百万円、投資的経費として約七億九千二百万円となっております。


 人件費及び事業費の主なものを申し上げますと、区議会議員その他の報酬改定及び区長等特別職給料改定に伴う追加額として約千七百万円、平成二年四月実施予定のひとり親家庭の医療費助成事業のためのための準備経費約百万円、南大塚二丁目第二地区の優良再開発建築物整備促進事業経費約七百万円、個人タクシー等の営業許可に必要な道路指定のための極少道路調査経費約三百万円、実績増による私道排水設備助成経費追加額約八千万円、谷端川緑道整備計画期間を二か年短縮し、平成二年度で完了するための追加経費約六千八百万円、十三校の外壁剥落調査費用を含む学校環境整備経費追加額約三億二千百万円、当初予算に計上いたしました空教室の有効活用のための池袋第一小学校・椎名町小学校及び要町小学校の整備事業が完了いたしますので、その初度調弁経費である校具整備経費追加額約四千四百万円、グリーン大通りを会場に実施します路上美術館が、地元企業のご協力により具体化しまして、十月五日から十一月五日の約一月間実施することになりましたので、その追加経費約七百万円、豊島体育館の雨漏れ改修経費千七百万円等のほか、庁舎等建設基金積立金に三十億円を追加計上いたしたものでございます。


 次に、投資的経費を申し上げますと、土地開発公社の保有する高齢者集合住宅等建設用地のうち財調措置分の買取り経費約七億六千万円、道路新設改良費追加額約千七百万円、橋梁整備経費追加額約千五百万円、公園・児童遊園新設経費追加額約千六百万円でございます。


 なお、今回の補正予算には債務負担行為の補正が二件ございます。まず第一は、長崎地区複合施設建設事業についてでございますが、実施設計の結果、上層地盤が非常に軟弱なことが判明いたしましたので、当初想定いたしました一般工法を変更し、より安全度の高い連続壁山留工法を採用することと致しましたこと等約一億二千二百万円。第二は、日本庭園建設事業でございまして、専門の設計家による具体的な設計の過程で、限られた敷地をより広く活用するため、起伏をつけ変化に富んだ庭園にいたすべく約一億千五百万円の増額を計上させていただきました。


 以上が一般会計補正予算第一号の概要でございますが、これにより当面の緊急需要に対処致しますと同時に、今後の財政運営に万全を期してまいりたいと考えております。


 最後に、本日ご提案申し上げます案件は、条例七件、予算一件でございますが、各案件につきましては、後刻日程に従いまして、助役より説明をいたさせますので、よろしくご審議のうえ、ご協賛を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。


 以上をもちまして、招集のご挨拶といたします。