平成元年第4回区議会定例会招集あいさつ(平成元年11月14日)

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 本日、平成元年第四回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位には、何かとご多忙の中にもかかわらず、ご出席を賜りまして、深く感謝を申し上げる次第でございます。


 さて、今回ご提案申し上げました案件のうち、認定第一号、第二号及び第三号の昭和六十三年度一般会計並びに二特別会計歳入歳出決算につきましては、地方自治法の規定に基づきまして、過日、監査委員より審査意見書をいただきましたので、法令の定める関係書類を添えまして、ここに提出をいたした次第でございます。よろしくご審査のうえ、認定を賜りますようお願い申し上げます。


 この際、昭和六十三年度一般会計決算の概要につきまして申し上げたいと存じます。


 まず、決算収支の状況を申し上げますと、歳入決算額は、約八百十一億二千四百万円であり、その対前年度比は十七・四%の増となっており、予算現額に対する収入率は九十九・一%でございます。


 一方、歳出決算額は、約七百七十二億九千七百万円で、前年度に比べて十九・七%の伸びとなっており、執行率は九十四・四%でございます。


 昭和六十三年度におきましては、形式収支は約三十八億二千六百万円、実質収支は約三十七億四千七百万円でございます。


 次に、歳入決算額の財源構成を見てみますと、一般財源は七十七・七%、特定財源は二十二・三%となっておりまして、一般財源の構成費が前年度に比べ二・四ポイントの増となり、前年度に引き続きそのウエートを高めております。


 歳出決算額の内容についてでございますが、昭和六十三年度の一般会計予算は、景気回復から拡大に向かう中で、限られた財源の重点的配分と経常支出の効率化等、節度ある行財政運営に努めるとともに、長期的視点に立った財政運営にも十分留意しつつ、第六次実施計画を策定し、また、新規事業の創設や事業拡充を図ることにより、積極的かつ活力ある区政を展開し、区民の期待に応えるよう努めてまいったところでございます。


 これら区政各般にわたって実施してまいりました事務事業の内容につきましては、別途提出しております、昭和六十三年度成果報告書をご高覧戴きたく存じますが、第六次実施計画に計上いたしました四十九事業の決算状況を申し上げますと、特別養護老人ホームの建設など施設建設事業は十七事業で、その予算現額は約七十四億八千四百万円であり、執行率は八十六・〇%となっております。


 また、非施設事業は、都市防災不燃化促進事業や居住環境整備事業をはじめ三十二事業でございまして、その予算現額は約三十一億四千九百万円、執行率は九十三・五%となっております。


 次に、財政構造の弾力性を測る指標であります性質別内訳を見てみますと、義務的経費即ち人件費、扶助費及び公債費の総額は、歳出決算額の四十・六%を占め、前年度より五・九ポイント低くなっており、構造的には著しく改善の方向にあると思われます。また、投資的経費は十四・〇%で前年度より一・七ポイントの伸びとなっております。


 以上のように、昭和六十三年度の決算実績は、おおむね所期の成果を達成できたものと考えております。


 昭和六十一年秋以来引き続いている好景気も、いつまで持続するものか、世界経済の動向とも絡み、長期の予測が大変困難な状況の中で、区民の負託に積極的に応える区政運営を推進するには、起こりうる経済変動に耐えうる、財政基盤の強化と、社会の進展にマッチした行政需要の的確な把握を図りつつ、計画的・効率的な行政を推進することが最も重要であると考え、鋭意、努力してまいりたいと考えております。


 最後に、本日ご提案申し上げます案件は、決算認定三件、条例三件、契約三件、合わせて九件でありますが、各案件につきましては後刻日程に従いまして、助役及び収入役より説明をいたさせますので、よろしくご審議のうえ、ご協賛を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。


 以上をもちまして、招集のご挨拶といたします。