令和元年第3回区議会定例会招集あいさつ

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 本日、ここに令和元年第三回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜わりまして深く感謝申し上げます。


 9月9日未明、台風15号が千葉県に上陸し、豊島区においても大雨警報、暴風警報が発令されました。豊島区内では、幸い、人的な被害はございませんでしたが、強風による家屋の一部損壊等の被害が出ております。一方で、台風が上陸した千葉県では、停電や断水が長期間続いており、多くの方が、現在も厳しい状況に置かれています。

 今回の災害につきましては、後ほど詳しく申し上げますが、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げる次第です。


 さて、豊島区では、現在、池袋エリアを中心として、かつてない大変革期を迎えております。

 四季をとおして個性あるイベントが実施される「4つの公園」、池袋の過去・現在・未来をつなぐ「WE ROAD」、まちの魅力を高め、楽しむ、新しいモビリティ「IKEBUS」。

 まちの過去・現在・未来を目の当たりにすることは、まさに今しかできません。ワクワクするような、そしてドキドキするような体験を、私も議員の皆様、そして区民の皆様と共有したいと思います。


 その中核となる、劇場都市のシンボル「Hareza池袋」が、11月1日にいよいよオープンを迎えます。

 8つの劇場の中でも中心的存在である、区立芸術文化劇場、東京建物 Brillia HALLでは、11月1日のオープニング・セレモニーから、東京2020大会が終了する9月までの11か月間にわたり、「こけら落としシリーズ」と題して、バレエ、ミュージカル、伝統芸能など、様々な演目をラインナップいたします。

 中でも注目されるのが、12月3日からの宝塚歌劇 星組公演「ロックオペラ モーツァルト」であります。

 多くの区民の皆さんに、宝塚歌劇を池袋でご覧いただきたいと考え、区の「貸切公演」を設けておりますが、12月11日には、区立中学校の2年生と3年生に宝塚歌劇の「鑑賞教室」をプレゼントしたいと思います。

 多感な中学生時代に、夢と希望に溢れる宝塚歌劇の舞台に出会うことが、素敵な体験となることを期待しております。


 そして、この間、私が、東アジア文化都市を通じて実感したことは、今やマンガ・アニメは、世界共通の文化であることです。また、確信したことは、豊島区の国際都市としての評価を上げ、ブランドを確立していくためには、本区に集積する、マンガ・アニメに関連するコンテンツを、さらに有効活用していく必要があるということです。

 このような考えから、まちづくり記念事業の主要なプロジェクトが相次いで完成し、マンガ・アニメ関連の国際的なイベントも集中する11月に、東アジア文化都市事業の中でも最大のイベントとなる「池袋アニメ タウン フェスティバル」を開催いたします。

 このフェスティバルの実現に向け、これまで、アニメイト、ドワンゴ、ポニーキャニオンなど、アニメ界のトップ企業をはじめとする企業関係の方々、国、東京都、区内の団体の代表の方々など、約140名にお集まりいただき、全体会として3回の検討を進めてまいりました。このように、参加者が連携してまちを盛り上げていくようなことは、はじめてであります。

 フェスティバルは、話題のアニメ映画とのコラボレーション・ステージ、トークショー、ミニライブ、親子で楽しめるコスプレ・ワーク・ショップなど、多彩なイベントがエリア各所で絶え間なく開催され、マンガ・アニメの多種・多様な楽しみ方を体験できる場としていく予定です。また、当日は、今やアニメソング界の大御所でもある小林 幸子さんも駆け付けるなど、東京建物Brillia HALL、中池袋公園などの舞台に、日常とは異なる、世界のどこにもない「ハレの場」が出現いたします。


 この官民を挙げたフェスティバルを契機として、乱立するマンガやアニメを推す自治体とは一線を画する豊島区のポテンシャルを世界に発信し、「アニメの聖地」としての池袋のブランドを確たるものとしたいと思います。また、一連の取組みを通じて、地域経済の活性化を図りつつ、地域のつながり、公民の連携など、課題解決に向けた体制を整備し、豊島区全体の発展につなげてまいります。


1.平成30年度決算

 次に、「平成30年度決算」について申し上げます。

 平成30年度決算の特徴は、まず、「子どもと女性にやさしいまちづくり」、「文化による賑わいを生むまちづくり」が奏功し、転入人口や住民税の増収という具体的な成果が現れている点にあります。そして、この成果が区民生活を支える施策の充実と将来に向けたまちづくりをさらに推進するという「好循環モデルへの歩み」を確固たるものとした点にあると捉えております。

 「子どもと女性にやさしいまちづくり」では、平成30年4月に2年連続で待機児童数ゼロを達成、都市ランキングでも、常に上位に評価される状況となっております。

 また、「文化による賑わいを生むまちづくり」では、8月に中国の西安市、韓国の仁川広域市とともに、「東アジア文化都市2019」の開催都市として正式決定され、国際都市への第一歩を踏み出しました。

 このように、平成30年度は、これまでに体験をしたことのない未知の領域にも果敢に挑戦し、それが様々な分野において評価され、本区の魅力と価値を大いに高めた一年だったと確信しております。


 それでは、平成30年度の決算概要を申し上げます。

 まず、一般会計歳入歳出決算について申し上げます。

 平成30年度の一般会計歳入歳出決算額は、歳入が1,316億2,890万円で収入率は94.6%、歳出は1,285億9,335万円で執行率は92.4%となっております。

 前年度決算と比較をいたしますと、歳入は115億1,465万円の増で、9.6%のプラス、歳出は113億702万円の増で、こちらも9.6%のプラスとなっております。

 決算規模拡大の主な要因は、特別区民税や特別区 財政調整交付金といった歳入の根幹を支える2大財源が堅調に伸びていること、また、これらの増収の一部を今後の財政需要に備えるため、各種の特定目的金に事前積立を行ったことがあげられます。これにより、30年度末における基金残高は、過去最大の445億円となっております。

 歳入決算額から歳出決算額を差し引いた「形式収支」は、30億3,555万円となり、形式収支から翌年度への繰越額10億3,770万円を差し引いた「実質収支」は、19億9,785万円の黒字となっております。


 次に、主な財政指標について申し上げます。

 まず、公債費など借入金にかかる返済負担を表す「実質公債費比率」については、前年度より0.4ポイント上昇しましたが、早期健全化基準の25.0%を大きく  下回るマイナス2.4%であり、23区の中では、暫定値ではありますが、上から  17位に位置しております。

 また、将来見込まれる実質的な財政負担の程度を表す「将来負担比率」については、マイナス76.3%となり、早期健全化基準の350.0%を大幅に下回っており、23区中では昨年度と同じ、18位となっております。

 財政構造の弾力性を示す「経常収支比率」については、81.2%と昨年度より  1.4ポイント上昇し、平成24年度以来、6年ぶりに80%台となりました。

 比率が上昇した主な理由ですが、ひとつには、起債に対する償還額の増があげられます。平成28年度は、池袋第三小学校や池袋本町連携校の改築、造幣局跡地の公園整備事業など大型の投資事業が重なったことから、近年にない大規模な起債を行いました。これらにより、30年度の償還元金が4.9億円増えたことから、経常収支比率が0.7ポイント分、上昇しております。もうひとつの理由としては、将来の財政運営の負担軽減を図るため、減債基金に5.7億円の前倒し積み立てを行ったことがあげられます。これにより、経常収支比率は、0.8ポイント分、上昇いたしますが、前倒し積立によって償還に要する財源を事前確保できたことから、その分を翌年度以降、別の財政需要に充てることが可能となります。

 このように、一見、数値が悪化したように見える部分もありますが、財政状況の悪化によるものではない要素もあることから、本区の財政状況は、引き続き、健全な状態にあると考えております。


 次に、一般財源の歳入について申し上げます。

 平成30年度決算の一般財源歳入のうち、特別区税は、対前年度比8億8,818万円、率にして、2.8%の増となっております。

 これは、納税義務者の増や収納率の向上などにより、特別区民税が9億841万円、率にして3.2%増と大きく伸びたことが主な要因となっております。

 一方で、引き続きの課題もございます。「地方創生の推進」と「税源偏在是正」の名のもと、地方法人課税の一部国税化や地方消費税の清算基準の見直し、ふるさと納税等の不合理な税制改正等により、特別区においては、貴重な財源が一方的に奪われる状況が続いております。特別区長会事務局による試算では、令和元年度における本区の影響額は、地方法人課税の一部国税化で40億円、地方消費税の清算基準の見直しで22億円、ふるさと納税で11.9億円、合計で73.9億円もの減収規模になると試算しております。

 住民サービスの提供に必要な財源を確保するため、特別区長会との連携のもと、引き続き国に対して積極的に申し入れるとともに、今後も、安定的な財政運営に努め、好循環社会の実現に向けたさまざまな政策を計画的かつ積極的に進めてまいります。


2.国際アート・カルチャー都市の推進

(1)東アジア文化都市

 次に、「国際アート・カルチャー都市の推進」のうち、まず「東アジア文化都市」について申し上げます。

 去る9月3日から、私を団長として齊木 勝好観光協会 名誉会長を中心に14の地域団体、総勢151名から成る「東アジア文化都市2019豊島 視察交流団」が、中国・西安市と韓国・仁川広域市に行ってまいりました。磯 一昭議長も副団長として、また多くの議員の皆様、地域の皆様にもご参加いただきましたが、このような民間主体の大規模な視察・交流は、東アジア文化都市を開催した過去の都市でも例がなく、新しい相互交流のモデルを示すことが出来たのではないかと考えております。

 また、韓国への視察交流団に関しては、戦後最悪の状況に陥った日韓関係を巡る連日の報道等を受け、実施が危ぶまれる局面もございました。

 しかしながら、私は、「政治は争いを生み、経済は格差を生むが、文化は平和を生む」という信念の下、実行委員会でも十分にご協議いただきました。その結果、両国の関係が難しい今だからこそ、文化による自治体間の交流を積極的に進めるために、視察・交流を予定のとおり決行することとなりました。

 現地では、視察交流団との交流会へ、このような状況下であっても、市政府関係者の方々にご臨席賜り、親交を結ぶことができました。特に中国・西安市の視察では市政府のご配慮により、大変手厚い歓迎をいただきました。台風15号の影響により、帰りの飛行機を1日遅らせるなどのハプニングはありましたが、視察交流団にご参加いただいた皆様も、十分に交流の目的を果たすことができ、喜んでおられました。


 また、3都市の交流事業も、具体的に進められております。

 先月には、青少年交流事業として「日中韓 青少年 唐詩百メートル 長巻書道イベント」が西安市で開催され、書道会の書道教室に通う生徒19名、先生を含め27名の皆さんと一緒に、私も出席してまいりました。

 今月21日と22日には、仁川広域市の交流事業「2019東アジア生活文化祭り」という、市民団体が中心となる芸術文化の祭典が開催されますが、本区からは、「おおつか音楽祭実行委員会」や「池袋 ジャズ フェスティバル実行委員会」の推薦グループなど、40名が参加する予定です。

 冒頭に申し上げました、11月2日、3日に開催される「池袋 アニメ タウン フェスティバル」を交流事業と位置づけ、西安市、仁川広域市の行政関係者や芸能関係者をお招きし、マンガ・アニメ文化の発信地としての池袋の魅力を存分に体験していただきながら、交流を深めてまいりたいと思います。


(2)池袋西口公園

 次に、「池袋西口公園」について申し上げます。

 昨年末から公園を全面閉鎖して工事を行ってきましたが、現地では、いよいよグローバル・リングの姿が見えてきました。

 まだ足場が残っていますが、地上約10mの高さに設置されているリングは、公園全体を包み込み、これまで想像してきた以上の存在感、そして迫力を感じます。

 工事も完成まで残り約2か月となってきました。今後は、音響や照明等の設備工事、広場の舗装、植栽、そして周辺の道路工事等を行いながら、11月16日の開園式を迎えます。開園式には、消防庁、警視庁、そして陸上自衛隊の各音楽隊に、新たなステージを使って演奏していただく予定でございますが、式典の詳細については、改めてご案内させていただきます。


 また、週に1日ないし2日、夜間のクラッシック・コンサートを、定期的に野外劇場で開催することを計画しています。普段はコンサートホールでしか聴くことのできない質の高い演奏を、開放感のある野外劇場の特徴を活かし、ワインを片手に気軽に楽しんでいただくような、今までにない「ナイトライフ観光」の取組みを推進してまいります。

 事業の実施にあたっては、国際アート・カルチャー都市懇話会の会長であり、東京都交響楽団の理事長も兼ねる元・文化庁長官の近藤 誠一氏をアドバイザーとしてお迎えします。

 また、私自らがプレゼンテーションした結果、令和2年度の事業費の約1億円のうち3分の2が、東京観光財団からの助成金で充てられることとなりました。Hareza池袋や東京芸術劇場での観劇、鑑賞後の余韻を、安全・安心に楽しんでいただくため、池袋西口公園を拠点とした「アフター・ザ・シアター」を推進してまいります。


(3)IKEBUS

 次に、「IKEBUS」について申し上げます。

 池袋副都心を走るIKEBUSは、単なる移動手段ではなく、観光利用を主たる目的として運行するものであり、車両については水戸岡 鋭治先生が手掛け、特に内装は特徴的で素晴らしいものに仕上がっております。乗って楽しく、そしてワクワクする、この印象的な「池袋レッド」の電気バスが区内を走ることにより、豊島区のまちの魅力と価値がさらに高まるものと確信しております。

 そして、料金につきましては、多くの方々のご意見をいただきながら、時間をかけ協議してまいりました。収支の均衡を図ることを基本としながら、まちの魅力を多くの方々に知っていただくとともに、肌で感じていただくため、1回の乗車券に加え、3時間券、1日券、2日券を設定し、また子どもや高齢者、障害者の方々には特別料金を設定するなど、誰もが、何度でも利用しやいよう配慮をいたしました。

 たくさんのアイデアと技術を集めて作られた、世界でオンリーワンのIKEBUSは、いよいよ11月から運行がスタートします。


(4)造幣局地区のまちづくり

 次に、「造幣局地区のまちづくり」について申し上げます。

 現在、このエリアでは、池袋保健所の建設、防災公園の整備、また補助81号線の道路整備等、様々な工事が行われているために、地域の皆さまには、大変ご迷惑をお掛けしております。

 このような状況もありまして、7月9日に区役所一階センタースクエアで「造幣局地区まちづくり説明会」を開催いたしました。私をはじめ、担当の部課長、さらには東京国際大学から倉田 信靖理事長に参加いただき、開催いたしました。

 当日は、242名もの沢山の方々の参加があり、改めて本地域のまちづくりに対する期待の高さを実感いたしました。いただきました、ご意見やご要望等は、7月の副都心委員会でご報告させていただきましたが、中でも、東京国際大学に対するご質問に対しては、当日、倉田理事長から明快な回答があり、参加された皆さまにもご理解いただけたものと感じております。今後も、説明責任をしっかり果たしつつ、取り組んでまいります。


(5)(仮称)トキワ荘マンガミュージアム

 次に、「(仮称)トキワ荘マンガミュージアム」について申し上げます。

 現在、南長崎花咲公園で建築工事が進められておりますが、今定例会において、その名称を「トキワ荘マンガミュージアム」とするミュージアム設置条例のほか、寄附者の銘板の追加経費、そしてアプローチや案内サイン等の整備経費の補正予算を上程しております。

 また、ミュージアムの整備・運営費用に充てるため、昨年2月から開始したトキワ荘関連施設整備寄附金は、北は北海道から、南は沖縄県まで、全国から多くのご支援をいただき、9月12日現在、849件、3億3,819万5,814円もの寄附をいただいております。

 多くの皆様のご支援をいただきながら、来年3月22日のミュージアムのオープンに向け、着実に取組んでまいります。 

(6)東京2020大会

 次に、「東京2020大会」について申し上げます。

 東京国際フォーラムにおいて、7月24日に東京オリンピック1年前セレモニーが開催され、出席してまいりました。

 主催者の小池 百合子東京都知事をはじめ、安倍 晋三首相や各国のオリンピック委員会の会長などが勢揃いし、華やかなイベントとなりました。

 また、8月25日には、パラリンピック1年前セレモニーがNHKホールで開催されるなど、東京2020大会の準備が加速してまいりました。

 来年の7月19日には、豊島区から聖火リレーが出発し、板橋区、北区、足立区と聖火ランナーが駆け抜けます。聖火ランナーの募集は8月31日に締め切られました。

 そして、今月24日には、体育協会やレクリエーション協会、スポーツ推進委員の皆さんを中心メンバーとした「東京2020大会豊島区民連携会議」を開催するなど、引き続き、区民の皆さんと気運醸成に取り組んでまいります。


3.まちづくり

(1)大塚駅北口の開発

 次に、各地域の「まちづくり」の進捗状況について、いくつか申し上げます。

 まず、「大塚駅北口の開発」についてでございます。

 大塚駅北口の開発は、8月21日に工事説明会を開催しました。当日は、約70名の地域の皆さんに参加いただき、今後の工事に向けたご意見を頂きました。いよいよ10月には着工します。今後、1年半にも及ぶ長期の工事期間となりますので、期間中の情報共有については、近隣への直接訪問に加えて、掲示板の設置など、あらゆる方策を講じてまいります。

 また、懸案となっております、コインロッカーの移設は、最終的な詰めを行っております。

 東京2020大会までには、大リングや3つのモニュメントも完成いたします。大塚エリアの劇的な変化に、どうぞご期待ください。


(2)池袋本町地区の不燃化対策

 次に、「池袋本町地区の不燃化対策」について申し上げます。

 池袋本町では、平成17年度から居住環境総合整備事業を展開し、今年で15年目を迎えております。平成27年の1月には、東京都による都市計画道路補助73号線と82号線の用地買収が開始され、区といたしましても、これを契機とした不燃化の促進に、より一層のスピード感を持って取り組んでいるところです。

 このような状況の中、池袋本町3丁目において、防災街区整備事業を活用した、建物の共同化が進みつつあります。この事業は、木密地域における共同化の手法として、今後さらなる活用が期待されています。池袋本町地区に限らず、他地区の特定整備路線沿道においても同様に、共同化の機運は高まりつつありますので、この機を逃すことなく、安全、安心なまちづくりを進めてまいります。


4.福祉・健康

(1)総合高齢社会対策推進協議会

 次に、「福祉・健康」のうち、まず「総合高齢社会対策推進協議会」について申し上げます。

 去る7月12日、町会、民生委員・児童委員、地域団体、保健福祉関係者をはじめとして、100名を超える区民の皆様にご参加いただき、第1回目となる「総合高齢社会対策推進協議会」を開催いたしました。

 当日は、これまでの検討を踏まえ、本区の現状と課題、今後の対策の方向性についてご確認いただき、その中で、大きな対策の目標として「社会的孤立ゼロ」を掲げたところです。

 次回の推進協議会は1月を予定しておりますが、その間に「孤立ゼロ」などの個別課題ごとに、必要に応じて部会を開催し、そこでの協議を通じ、着実に対策を推進してまいります。


(2)民生委員・児童委員の欠員対策

 次に、「民生委員・児童委員の欠員対策」について申し上げます。

 民生委員・児童委員の皆さんは、区政最大の協力者といっても過言ではなく、まさに、今後の地域共生社会の実現、総合高齢社会対策の推進の中核をなす存在であります。区民の皆さんの生活実態を、的確に施策に反映させるためにも、その活躍は欠かせることができません。

 こうしたことから、委員の欠員対策を総合高齢社会対策の最優先課題の一つに位置付け、「総合高齢社会対策推進協議会」の部会として、7月24日に「民生委員・児童委員欠員ゼロ部会」を立ち上げました。

 町会連合会から 田中 幸一郎会長をはじめ3名の皆様、民生委員 児童委員協議会から 寺田 晃弘会長をはじめ3名の皆様にご参加いただき、欠員解消を図る方策についてご議論いただきました。

 5月の取り組み開始時点で45名と見込まれていた欠員を、来年4月時点でゼロとするべく、精力的に取り組んでまいります。


(3)保健所移転

 次に、「保健所移転」について申し上げます。

 池袋保健所の移転につきましては、計画どおりに、来月、10月12日から14日の連休を利用して、保健所移転の作業を行い、10月15日から新庁舎において業務を開始いたします。

 移転作業時には、内科・小児科の休日診療や休日調剤が、10月14日のみ休止となるなど若干の影響はございますが、保健所を利用される区民の皆様に、極力、影響の少ない形で移転を進めてまいります。

 また、今回、設備的にも充実した新施設となることに加え、今後の南池袋二丁目C地区への本移転をも見据え、少子高齢化への対応や、大規模災害への対処など、長期的な視点を持ったうえで、子育て支援、健康増進、健康危機管理の拠点としての新しい保健所を作ってまいります。

 なお、区政連絡会などで周知を図っておりますが、保健所の新施設の内覧会を、  10月3日に議員の皆様に向けて、また9日には区民の皆様に向けて実施いたしますので、多くの皆様にお越しいただきたいと考えております。


5.環境

(1)もっときれいな街づくり推進事業

 次に、「環境」のうち、まず「もっときれいな街づくり推進事業」について申し上げます。

 本区はこれまでも、きれいな街づくりに向けて、道路清掃や路上喫煙・ポイ捨てパトロールなど、様々な対策を実施してきたところです。しかし、11月には、Hareza池袋などのオープニング・イベント、また「池袋アニメ タウン フェスティバル」など、大型の文化事業が次々と展開され、来街者の急激な増加が予想されます。

 このような状況を踏まえて、まちを訪れる方たちに、安全、安心できれいなまちを楽しんでいただくために、池袋駅周辺地域において、路上のごみ清掃を重点的に行うことといたしました。実施にあたっては、「高齢になっても元気で住み続けられるまち」を後押しするため、シルバー人材センターの会員の皆さんに活躍してもらうことを想定しております。

 詳細については、シルバー人材センターと協議中でございますが、路上喫煙・ポイ捨てへの注意や、突き出し看板・不法投棄・道路の陥没の確認・報告も、清掃と併せて行っていただくことを想定しております。

 IKEBUSと同じ池袋レッドの、スタイリッシュなユニフォームを用意したり、身分証を発行したりするなど、業務に従事する皆さんにも誇りをもっていただきながら、まちのイメージ向上を図れるよう取り組んでまいります。

 また、その名称も、ただ今、検討中でありますが、「としまシルバースターズ24」など、洗練されたものにしたいと考えております。


(2)食品ロスの削減

 次に、「食品ロスの削減」について申し上げます。

 5月24日の「食品ロスの削減の推進に関する法律」の成立を受けて、本区でもさらに取組みを進めております。

 ご家庭に眠っている食品を持ち寄り、必要とする団体や個人に寄付をする「フードドライブ」は、昨年12月から豊島清掃事務所に常設の窓口を設けておりましたが、区民の皆さんがより利用しやすいよう、本年7月から、本庁舎6階の環境政策課にも窓口を増設いたしました。10月21日からは、東西の区民事務所においても受付を開始いたします。

 また、「食品ロス削減月間」である10月の14日には、「食品ロス削減区民の集い」を開催し、女子栄養大学の香川 明夫学長、そして料理研究家の島本 美由紀氏からご講演をいただきます。 

 島本さんは区内に本拠地を置く「食エコ研究所」の代表理事で、食品ロス削減アドバイザーとして、冷蔵庫の整理方法、食品保存のテクニックをテレビ・雑誌や50冊を超える著書で紹介するなど、多方面で活躍されております。当日もご家庭で始められる食品ロス削減のアイデアを楽しくお話しいただきますので、是非、多くの方々にご参加いただきたいと思います。


(3)ごみ集積所看板への二次元コードの貼り付け

 次に、「ごみ集積所看板への二次元コードの貼り付け」について申し上げます。

 外国籍の区民の皆さんの割合が1割を超える国際都市として、文化の異なる方々にも分別のルールを理解していただけるよう、10月中にごみ集積所の看板に二次元コードを記載したシールの貼付を開始いたします。これをスマートフォンで読み取ると、8か国語に翻訳された「資源回収・ごみ収集のお知らせ」を、リンク先にてご覧いただけます。

 今後、外国籍の区民の皆さんが手にするお知らせ等にもこのコードを掲載した上で、転入の機会等を捉えてわかりやすく説明するなど、啓発を強化してまいります。


(4)秩父市との連携による「としまの森」づくり

 次に、秩父市との連携による「としまの森」づくりについて申し上げます。

 7月10日に、豊島区役所において、久喜 邦康秩父市長と今後5年間の森林整備に関する協定の締結式を行い、秩父市の1.89ヘクタールの森林を活用した「としまの森」づくりがスタートしました。区内で排出される二酸化炭素と、秩父市の森林で吸収する二酸化炭素を相殺する、カーボン・オフセットを行い温室効果ガスの削減に努めてまいります。

 また、10月19日・20日には、としまの森のオープニング・イベントとして、本区発祥のソメイヨシノと区の花であるツツジの記念植樹を行うとともに、区民の皆さんが参加する環境交流ツアーを実施します。このツアーでは、としまの森での丸太切り体験や、除伐体験、コースターづくりなど、区内では体験出来ないダイナミックな自然体験を通じて、区民の皆さんの環境意識の向上を促してまいります。

 なお、交流都市である常陸大宮市にも森林を提供いただき、すでに区民の皆さんに活用いただいておりますが、更に長野県箕輪町、立科町からも、としまの森づくりについてご要望をいただいております。今後、秩父市の実績を踏まえ、順次拡大してまいります。


6.安全・安心

(1)慰霊碑の設置

 次に、「安全・安心」のまちづくりのうち、まず「慰霊碑の設置」について申し上げます。

 4月19日、東池袋駅近くの日出町第二公園交差点において、2人の方がお亡くなりになり、10人の方が重軽傷を負うという、大変痛ましい事故が発生しました。また、この事故の後も高齢ドライバーによる暴走事故が相次いで起こり、社会問題となりました。

 第2回定例会では、全国への募金の呼びかけ、慰霊碑の設置について、ご報告いたしました。その後、7月12日に同時開催しました「生活安全協議会」、「セーフコミュニティ推進協議会」、そして「総合高齢社会対策推進協議会」において、これをオールとしまでの取り組みとすることを承認いただき、募金を開始いたしました。

 8月3日に南池袋公園で行われた募金活動では、募金いただいた方は約2,000人に上り、240万円を超える募金が集まりました。

 お一人おひとりの交通安全への思いが詰まった募金は、その後も途切れることなく、9月12日現在で910万822円もの募金が集まっており、募金終了予定の9月30日には、目標額の1千万円に届きそうな勢いであります。

 今後、ご遺族の意向を伺いながら、慰霊碑の設置を進めてまいります。


(2)高齢者安全運転支援装置設置促進事業

 次に、「高齢者 安全運転 支援装置 設置促進事業」について申し上げます。

 これまで、区民の皆さんが安全で安心して生活するために何をしたらよいのか、喫緊の課題として、高齢ドライバーの安全対策について検討してまいりました。

 二度とこのような事故を繰り返さないため、まず、東京都に連動して、高齢者の安全運転を支援する事業を開始することとしました。

 本事業は、70歳以上の高齢ドライバーに対して、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止する装置の設置を促すもので、本区は、都補助に対する自己負担分1割分を助成いたします。募集につきましては、東京都と足並みを揃える形で7月31日から開始しており、9月12日現在で12件の申請を頂いております。

 今後、この補助事業の周知と併せて、運転免許の自主返納を促す取組みを強化することで、高齢ドライバーの自動車事故の根絶を図ってまいります。


(3)防災対策の強化

 次に、「防災対策の強化」について申し上げます。

 9月第1週の防災週間において、1日のNHKスペシャル、2日のNHK首都圏ネットワークで、本区の防災対策が大々的に放映されました。これまで、そしてこれからの取組みが、高く評価された結果と認識しております。

豊島区は現在、大きな変革期を迎えておりますが、こうしたまちの変化にあわせて、区民や来街者の皆さまの安全・安心を確保していくことが大変重要であり、その中心となるのが防災対策であります。


 南池袋公園や池袋西口公園等の4つの公園は、災害時には滞留者が一時的に避難するスペースとなります。ハレザ池袋は、帰宅困難者を約5,000人収容する一時滞在施設になります。

 これらの賑わいの拠点を巡回するIKEBUSは、災害時には動く非常用蓄電池として、活躍します。例えば、バス1台でスマートフォン2,500台程度を充電できる能力があります。停電エリアにおいて、救援センター等での電力供給などの活躍が期待できます。

 台風15号の影響により、私が東アジア文化都市の視察交流から成田空港に到着した9日には、千葉県で大規模な停電がございました。そのため、一日遅れとなった成田空港からの帰路では、信号機が全く機能せず、大規模な渋滞が発生していました。停電対策は一長一短にできるものではありませんが、IKEBUSの蓄電池をフル活用するなど、先手、先手の対応をしていくことが重要であると身をもって経験いたしました。


 また、本区は14日から、台風15号により被災をいたしました千葉県君津市に給水支援を行っております。君津市とは、本区の児童で構成される合唱団が君津市の音楽祭に出演したり、本区の演奏会に君津市の児童や合唱団に参加してもらったりといった、文化を通じた相互交流を実施しているご縁がございます。

 今回の支援では、昨年、本区が独自開発した給水タンクが効果的に機能しており、君津市民の皆様からも感謝の声をいただいております

 本区としても、このような経験を十分に活かしながら、今後も、まちの再開発を通して、さらにぎわいを創り出すのと同時に災害に強いまちづくりを進め、区民や来街者の皆さまの安全・安心のために、全力で取り組んで参ります。


(4)街頭防犯カメラの増設

 次に、「街頭防犯カメラの増設」について申し上げます。

 街頭防犯カメラは、設置することにより犯罪の抑止効果があるとともに、事件があった際には早期に犯人の検挙が期待できるなど、安全安心なまちづくりには欠かすことのできない大変有効なツールとなっています。そのため本区では、町会等の地域団体が街頭防犯カメラを設置する際に、その費用の補助を行っています。今年度は、東京2020大会に向けた治安対策のために補助率の引き上げを行っている最終年度ということもあり、予想を超える40の地域団体から226台の設置申請がありました。

 年度末には、区内129町会の全てのエリアに街頭防犯カメラが設置される予定であり、安全安心なまちの実現に、また1歩近づくことになります。

 今後も、防犯環境の整備による地域の防犯力向上のため、更に街頭防犯カメラの設置を希望している町会等の支援を進めていきます。


7.子育て

(1)IKEBUSを活用した子どものたちの区内周遊

 次に、「子育て」関係の施策のうち、まず「IKEBUSを活用した子どもたちの区内周遊」について申し上げます。

 先ほど申し上げたとおり、IKEBUSは11月から運行を開始します。これと併せて区内の保育園等に通う年長クラスのお子さん約1,700名を対象に、おとぎ話の中から出てきたこの真っ赤なバスの乗車体験をしていただこうと思っています。また、来年6月に完成する造幣局跡地の一部をキッズ・パークとして整備し、ミニ・トレインを走らせて、園児たちに喜んでもらう計画も進めております。

 私立園長会でこの話をしたところ、大変に良い思い出作りができると絶賛いただきました。

 誰にもやさしく、環境にも配慮した、ゆっくり走る「グリーン・スロー・モビリティ」IKEBUSに対する区民の皆さんの関心は、私の想像以上に勢いを増しております。まちの魅力を高め、楽しむ、新たな池袋のシンボルの誕生に、確かな手ごたえを感じるとともに、今から、子どもたちに夢を与え、喜ぶ顔を見るのが楽しみであります。


(2)幼児教育・保育の無償化について

 次に「幼児教育・保育の無償化」について申し上げます。

 いよいよこの10月に幼児教育・保育の無償化が始まります。3歳以上のお子さんと、住民税非課税世帯の0歳から2歳のお子さんの基本の保育料が、無償となります。一方で、国はこの無償化に伴い、保育園に通う3歳以上児の給食費については保護者からの実費徴収としましたが、本区としましては、子育て支援の観点から国が有償とした3歳以上児の給食費について区が負担することとし、保護者の経済的負担軽減を図ってまいります。さらに、東京都独自事業の多子世帯に対する新たな補助等、更なる支援にも取り組んでまいります。

 また、区立保育園では、10月から従来の地域支援事業等を「マイほいくえん」として位置づけ、在宅で子育て中のご家庭や、出産を控えているご家庭が、「かかりつけの保育園・身近な子育て拠点」として、保育園で気軽に相談ができるようにするほか、様々な体験ができるよう、リニューアルいたします。

 「無償化」は保育の必要性の有無や、保育施設等の利用が前提ですが、これらに該当しないご家庭であっても、ぜひ地域の身近な子育て拠点として、区立保育園をご利用いただきたいと思っております。


8.教育

(1)巣鴨北中学校の落成式

 次に、「教育」のうち、まず「巣鴨北中学校の落成式」について申し上げます。

 巣鴨北中学校の落成式が8月31日に執り行われ、当日午後の見学会には、約1,000人もの方々のご来場がありました。

 「巣鴨北中学校の建て替え等を考える会」からの提案によって、レンガを外観や門に採用し、近隣の大正大学や周辺の住宅とも調和し、シンボル性のある学校に生まれ変わりました。

 学びの場として、豊島区初となる吹き抜け空間に開放的な学習情報センターを中心とした、快適な学習環境を備えた普通教室や、アクティブスペース、特別教室など、機能性の高い、最新のICT環境が整っており、いつでも、どこでも、どのようにでも学べる最先端の学びの拠点となっております。

 私は、今後とも、「学校づくりは街づくり」であるとの信念に基づき、知恵を絞り、地域の皆様と協働しながら、これからの池袋第一小学校をはじめとした学校改築計画を着実に推進してまいります。

 なお、本年は、要小学校20周年、千登世橋中学校20周年、目白小学校90周年、椎名町小学校90周年、高松小学校70周年と、5校において周年記念式典が行われます。記念すべき節目を契機に、ますます地域から愛される学校として、よき伝統を築き上げていけるよう、支援してまいります。 


(2)区立小学校・中学校の閉庁日の実施結果

 次に、「区立小学校・中学校の閉庁日の実施結果」について申し上げます。

 学校閉庁日は、教員一人ひとりが心身ともに健康で、誇りとやりがいをもって職務に従事する環境を整えることを目的としております。夏季休業中の8月13日から18日の4日間、全小・中学校で閉庁を試行実施いたしました。区民の皆様の理解とご協力のおかげで、大きな問題もなく終えることができました。今年の経験を生かし、学校における働き方改革の推進につなげていけるよう、支援してまいります。


(3)第58回音楽の集いの開催

 次に、「第58回音楽の集いの開催」について申し上げます。

 東京建物Brillia Hallの柿落としに先立って、10月19日に、豊島区立小・中学校PTA連合会と教育委員会が開催する「音楽の集い」を実施いたします。

 1,300席の会場が、豊島区の子供たちとPTAや保護者の皆様で満員になり、文化・芸術の殿堂を、笑顔と音楽の響きで満たしてもらいたいと願っております。


(4)豊島区いじめ防止対策推進条例の改正

 次に、「豊島区いじめ防止対策推進条例の改正」について申し上げます。

 本区は、23区でいち早く、平成26年10月にいじめ防止の対策に向けて条例を策定しました。策定以降、学校はもとより、家庭や地域、関係機関が連携していじめ問題の解決を図ってまいりました。しかし、策定から、3年以上経過していることや、国においてもいじめ防止対策推進法の改正の検討がなされていること、教育委員会に子どもスキップが移管されたことなど、これまで以上に区や学校、関係するそれぞれの機関の責務を見直す必要があり、条例の改正に至りました。

 この条例の改正により、深刻化・複雑化するいじめ問題に迅速かつ的確に解決するとともに、重大事態が発生した場合の対応を強化し、教育委員会と一丸となっていじめ防止に向けた真摯な取組を全力で支援してまいります。


9.おわりに

 いま豊島区はかつてない大変革の中にあります。次世代に残していく「国際アート・カルチャー都市」の新たなシンボルが少しずつ姿を現し、それに呼応して、多方面のマスコミが「エネルギッシュに変貌を遂げるまち」として取り上げ、まさに注目されるまちになっております。また、数多くの自治体からの視察が絶えません。

 最近のテレビ番組では「思いもかけない名建築と未来へとつなぐ最新建築が存在する芸術や文化の聖地」のように、豊島区の変貌によるまちの魅力を新たな観点から描き、本区の庁舎やサンシャインも、国指定重要文化財「自由学園明日館」、東京都指定有形文化財「雑司が谷宣教師館」など、区の誇る貴重な文化資源とあわせた形で紹介されておりました。


 この「自由学園明日館」の設計を手掛けた建築家のフランク・ロイド・ライト氏は『あなたが本当にそうだと信じることは、常に起こる。そして信念がそれを起こさせる』という言葉を残しました。


 私は豊島区が、「品格のあるまち」、「誇れるまち」、「自慢のまち」になると信じ、「文化によるまちづくり」という信念を貫きました。その結果「破たん寸前の財政状況」「消滅可能性都市」というピンチを乗り越え、具体的にお示しした明確な将来像である「国際アート・カルチャー都市」が、いまや、「国際文化都市」として現実の姿になりつつあります。 

 この秋から2020年の夏までに完成する「Hareza池袋」、「4つの公園」、「赤いバス」、「トキワ荘」、「ウイロード」を始めとする23のプロジェクトの舞台には、これから、ひとつひとつに魂が込められ、ひとつひとつに新たな夢が描かれます。

 揺るぎない信念が結びつけた、百年に一度と言われる大改造の機をしっかりと捉え、豊島区の未来が綴られていく新たなストーリーの実現に、今後も皆さまと心をひとつに、区の職員も一丸となって取り組んでまいります。

 議員の皆様におかれましては、引き続き最大限のご理解とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。


 本日、ご提案申し上げる案件は、決算認定4件、補正予算3件、条例8件、その他4件、合わせて19件であります。

 各案件につきましては、後ほど、日程に従いまして、齊藤副区長よりご説明申し上げますので、よろしくご審議のうえ、ご協賛賜りますようお願い申し上げます。


 以上をもちまして、私の招集あいさつといたします。