平成23年第4回区議会定例会招集あいさつ

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 本日、ここに平成23年第4回区議会定例会を招集申し上げましたところ、ご出席を賜りまして感謝申し上げます。


 それでは、初めに、豊島区暴力団排除条例の制定について申し上げます。都内の暴力団員数は増加し、あらゆる業界にその影響力を浸透させながら、資金獲得の手口については非常に巧妙になっているとの指摘がされています。こうした状況に対して全国的に対策が講じられつつあり、東京都でも10月1日、暴力団排除条例を施行したところでございます。こうした中、豊島区の暴力団排除に対する強い姿勢を示すとともに、安全かつ平穏な区民生活の確保と事業活動の健全な発展に寄与することを目的として、暴力団排除条例を制定することといたしました。これは単なる姿勢の表明に止まらず、都条例を補完しつつ、豊島区の地域特性を踏まえ、さらに踏み込んだ独自の規定を設けている点で、全国に個別条例を制定する動きが広がりつつある中でも、先駆的な内容となっていると考えています。


 具体的には、全国で初めての規定となりますが、虚偽の養子縁組を明確に禁止するとともに、虚偽の疑いがある場合の通報義務、警察との合意などに基づく暴力団確認、住民基本台帳法に基づく調査権などを活用し、警察への通報を行うことで事件化を図ること、また、共同住宅の所有者などに対する暴力団排除活動の責務や、契約時の解除条項に、上部団体への損害賠償請求を追加することなどによりまして、暴力団の資金源を断とうとするものであります。また、豊島区生活安全条例を改正し、強化することといたしました。同条例は、日本有数の繁華街を抱える豊島区の課題に対応するために平成12年に制定したもので、刑法犯の認知件数が減少するなど一定の効果は得られたものと評価しておりますが、一方で悪質な客引きや路上スカウトが横行するなど、区民や来街者の皆様に不安や不快感を与えている状況を劇的に改善できるまでに至ることができなかったのであります。


 そこで、この度の改正では、区内における客引きなどの迷惑行為の実態を踏まえ、客引き行為や客引きを目的とした客待ち行為のほか、路上でのスカウト行為やスカウト目的でのうろつき、たたずみ行為などを禁止いたします。さらに、あらかじめ指定した区域内では、違反行為を行っていると認める者に対して、やめるよう指導することができるばかりでなく、地域の環境浄化団体や、としま安全・安心パトロール隊に所属している方などのあらかじめ指定した者に、指導権限の一部を委託することができることとするものであります。これらによりまして、区民と事業者、そして警察などの行政機関との協働関係を深めることができるのであります。と申しましても、街の安全を他人任せにするということではありません。区といたしましては、地元の皆さんが実施しているパトロールにこれまで以上の職員を参加させるなど、より積極的に体感治安の向上を担ってまいる所存であり、池袋の街のイメージアップに命がけで取り組んでいく決意を新たにしていることを、改めて申し上げたいと存じます。


 また、去る11月23日には、池袋北口から東武東上線の線路沿いに、池袋北口路上美術館がオープンいたしました。こうしたソフトな文化事業を展開することにより、街のマイナスイメージを刷新し、安全・安心をアピールすることにも引き続き努力してまいります。ご提案する両条例は、WHOセーフコミュニティの認証にはずみをつけるとともに、安全・安心創造都市の実現に大きく寄与し、さらに確実な道筋をつけるものであります。ご賛同くださいますようお願いいたします。


 次に、防災対策の推進について申し上げます。今年の総合防災訓練を10月16日に実施したところ、東日本大震災以後、初めての総合防災訓練ということもあり、4会場合計で1,400人を超える多くのご参加をいただき、熱気にあふれた訓練が行われました。巣鴨北中学校、西池袋中学校では、在校生が参加したほか、池袋小学校では、千川中学校から中学生が応援に駆けつけ、町会の皆さんとともに訓練に取り組むなど、会場となった小・中学校のすべてで、在校生やPTAの皆さんの参加をいただいたことは、今年の総合防災訓練の最大の成果であったと考えております。また、10月30日、池袋消防署が主催し、旧千川小学校で行われた、ふれあい区民防災コンクールには、地元の町会に加えて、千川中学校、明豊中学校の生徒が参加し、ポンプ操法を披露しました。将来の防災リーダーとなる若者が訓練に参加し、地域の一員としての自覚を深めることは、地域の防災力の向上に大きく貢献することになるものでありまして、中学生は、守られる側であるばかりでなく、守る側の一員としても位置付けられることになり、防災行動力が大きく向上するとの期待が寄せられております。WHOセーフコミュニティの世界認証を取得し、安全・安心創造都市づくりを加速させたい本区としては、こうした中学生の訓練への参加をしっかりと定着させ、組織や世代の壁を越えた、地域コミュニティ全体による防災訓練がますます盛り上がるように努めていきたいと考えています。また、11月21日、災害時の通信確保と情報伝達に特化した池袋駅周辺混乱防止対策訓練を実施し、鉄道、百貨店などの集客施設、池袋駅東西商店会を初め、警察、消防などの関係機関を含めて、多くの方々に参加をいただきました。この訓練では、駅周辺の大量の滞留者が発生した場合に、迅速に情報を提供することで混乱を未然に防ぐことを目的に、現地連絡調整所と情報提供ステーションを実地に設営するとともに、あわせて電話回線の不通などの通信障害が生じた状況を前提として、庁舎、警察・消防、事業者などとインターネット回線を用いて通信を確保し、情報提供を維持できるかについて検証をいたしました。この訓練の結果を十分検討し、来年2月3日に予定されている3大ターミナル駅周辺と湾岸地区で実施する東京都や埼玉県などとの連携による広域的な帰宅困難者対策訓練につなげてまいります。そして、従来からの対策を強化した池袋駅周辺混乱防止対策計画を今年度中に策定し、発災時の対応を区が主導して実施していく姿勢を具体的にお示ししたいと考えています。また、3月11日の大震災当日には、立教大学、学習院大学、帝京平成大学の3校だけでも区内での1万人を超えた帰宅困難者の6割に当たる約6,500人を収容していただき、改めて地域における大学の存在感の大きさを目の当たりにしました。平成19年に、豊島区と区内大学との連携・協働に関する包括協定を締結して以来、毎年、区内六大学の学長、総長の皆さんと懇談する場を設けてまいりました。今年は、東日本大震災を受け、豊島区・大学の災害対策についてというテーマで意見の交換をさせていただいたところ、大学独自で展開しつつある災害対策など、多くの実りあるお話を伺うことができました。また、私から帰宅困難者への対応に関する協定を区と六大学の間で結ぶことについて提案申し上げると、快く賛同いただけたのであります。


 そこで、第一に、学生や職員を帰宅させず、大学内にとどめること、第二に、各大学で帰宅困難者をできる範囲で受け入れること、そして、第三に、これらに対する防災備蓄を受け入れることの3本の柱を内容とする協定を年内に締結できるよう、準備を進めてまいります。そして、これらを今年度中での改訂作業を進めている地域防災計画に結実させていきたいと考えております。


 次に、セーフコミュニティの展開について申し上げます。6月に行われたWHO認証センターによる事前審査では、区民ひろばでの活動が大変高い評価を得たばかりではなく、区民ひろばは、地域の皆さんが主体的に地域の課題に向き合い、互いに協力し合って地域の安全に取り組む拠点として、大都市でのセーフコミュニティ活動のモデルとなる特徴的な取り組みであるとの力強いエールをいただいたところであります。先月5カ所の区民ひろばで懇談会を開催したところ、5回の開催に335名と、大変多くの方にご参加をいただき、私からは、これまで区民ひろばを育てていただいた運営協議会の皆さんへの感謝の気持ちをお伝えするとともに、地域の安全・安心の取り組みなどについて活発な意見交換をさせていただきました。世界でも有数の大都市東京の中で、日本一の高密都市である本区が、複雑多岐な課題を抱えながら、地域で暮らす人々の強い絆と支え合いの輪を再生させ、治安・防災から健康や福祉に至る地域の問題を克服していくための拠点として区民ひろばを成長させることに、今後とも努力を惜しまない決意であります。区民ひろばは、地域の皆さんの自主的な運営による、幼児から高齢者までの世代を超えた交流の場として、小学校区を単位に設置されました。高齢者や子ども家庭などの施策が総合的かつ一体的に展開できる拠点施設である区民ひろばは、地域で支え合う安全・安心の拠点としてふさわしいものと考え、セーフコミュニティの拠点としての位置付けをいたしたのであります。一方、豊島区には129の町会があります。町会は、あらゆる分野を通じて最も基本的な活動単位であり、町会は長い歴史を通じて、街の安全・安心の向上に大きな役割を果たしてきました。地域に暮らすすべての皆さんのそれぞれの状況に合わせて適切に対処するためには、まさに顔の見える地域のコミュニティが重要であり、こうした役割を果たし、地域の安全・安心を担えるのは、町会をおいてないのではないか、そして、区民ひろばを地域の拠点とすることで、町会により充実した活動をしていただけるのではないかと考えています。したがいまして、安全・安心の実現についても、町会とはこれまで以上に緊密な連携をとっていかなければならないと考えているところでございます。


 WHOセーフコミュニティの認証取得に関しましては、年明けに行われる本審査に向けて万全の準備を進めているところでありますが、この度、アジア地域セーフコミュニティ会議が、我が豊島区で来年11月28日から30日にかけて、ちょうど今から1年後になるわけでありますけど、開催されることが決定されました。この会議は、世界会議と交互に、2年に一度、大陸ごとに開催されるWHOセーフコミュニティの公式行事であり、国内外から多くの関係者が集まります。特に今回は、東日本大震災後に日本で開催される大会であり、震災からの教訓をいかにして生かしていくかについて、広く注目を集めることが想定されております。私は、来年の区制施行80周年という節目の年に、セーフコミュニティにあわせてセーフスクールの認証取得も果たした上で、本区にアジア大会をお迎えすることで、本区のこれまでの安全・安心創造都市の実現に向けた取り組みを世界に紹介できるように、皆さんとともに全力を傾注してまいりたいと考えております。


 次に、文化による施策の融合について申し上げます。地域それぞれの特性を生かし、地域住民との交流を促進するイベントや地域コミュニティの拠点づくりなどの優れた取り組みを表彰する第7回東京商店街グランプリにおいて、目白通り商店街と南長崎ニコニコ商店街のトキワ荘通り活性化事業が優秀賞を、そして染井銀座商店街のふれあいアートストリート事業が準グランプリを獲得し、入賞した五つの事業の中に豊島区から二つが選定されるという快挙を果たしたのでございます。染井銀座商店街では、障害者アートの商店街に展示したふれあいアートストリート、並びに空き店舗を活用した喫茶店ベーカリーカフェあうるを昨年より展開してまいりました。ふれあいアートストリートは、障害者が製作した絵画を商店街の店舗などに展示することで、芸術的雰囲気を高めるとともに、商店街の回遊性の向上を図ったものであります。また、ベーカリーカフェあうるは、空き店舗を活用したアートストリート事業の拠点として、障害者が焼いたパンを召し上がっていただける喫茶店であります。店内には、障害者アートの原画を展示するとともに、喫茶店のスタッフとして駒込施設に通所している障害者と地域のボランティアの皆さんが一緒になってお客さんをお迎えするなど、地域の住民と一体となった運営が行われています。この事業は、商店街振興施策の観点からは商店街の活性化策であり、一方、福祉施策の観点からは障害者就労支援策であります。この二つの側面を文化・アートによって連携を図ったのでありまして、まさにこれまで豊島区が推進してまいりました文化によるまちづくりを体現したものであると考えます。こうした取り組みが評価されたことが、この度の準グランプリの受賞につながったと考えております。


 ときめき想造展を初めとする障害者美術展、また、心の健康づくりの普及啓発とともに、地域で育まれた障害者やボランティア等のグループによる歌の発表会等が行われる長崎のこころまつりやふくし健康まつり、豊島ミュージックフェスティバル、また、来年は南長崎のNPO法人ゆきわりそうが創立25周年と、豊島区制施行80周年を記念した祈りのコンサートを5月6日にサントリーホールで開催し、障害者と区民が一緒に21世紀の平和のために第九を歌うと伺っています。今後も、様々な分野におきまして、文化という横糸で紡いだ福祉施策の展開を積極的に推進してまいります。


 次に、高齢者施策の展開について申し上げます。高齢者の入浴事業は、今年度から導入いたしました敬老入浴専用のICカードが大変な人気を博しております。実施約半年で7,000名にカードを発行し、延べで4万6,000名もの入浴実績がありました。今後も、高齢者の皆さんのコミュニティの場である浴場の利用を促し、高齢者の健康増進とあわせて浴場の活性化を図れるよう努めてまいります。


 さて、我が国では、古くから冬至の日はゆずの湯に入浴すると一年中風邪をひかないと言い伝えられているほか、ゆず湯は、血行を促進させる働きがあり、神経痛や腰痛などを和らげ、保温効果も高く、心身の疲労回復、動脈硬化予防や高血圧予防にも役立ち、さらには美肌効果もあると聞いております。今年は12月22日が冬至でありますが、大分県の杵築市からゆずを提供していただけるというお話をいただきました。そこで、今年のゆず湯を区の事業として、区内32カ所の公衆浴場すべてを区民の皆様に、年齢を問わず、無料で開放したいと考えております。本年の冬至は、家族や地域の皆さんがお互いに誘い合い、「冬至は、銭湯のゆず湯で、心も体もポカポカに!」を合い言葉に、地元の銭湯の大きな湯船でゆず湯を楽しんでいただき、日ごとに厳しくなっていく寒さに備えていただきたいと考えています。また、このことが東日本大震災で改めて大事なものと認識をされました、家族間の絆や地域のコミュニティの強化につながることを期待しております。


 次に、教育都市としまの実現について申し上げます。まず、教育ビジョン2010の進捗状況でございますが、11月に入って嬉しいニュースが二つ届きました。一つは、千川中学校でタブレット型パソコンを活用した21世紀型スキルの研究に、日本マイクロソフト社やレノボ・ジャパンの社会貢献事業支援を受けて、東京大学と取り組むこととなりました。その旨の共同記者会見が開催されたところ、大きな注目をいただきました。これは、いつでもどの教室でも学習に取り組むことのできる環境整備のあり方や、21世紀の国際基準となる学習スキルのあり方など、新しいタブレット型パソコンの機能やクラウド環境と無線LANを生かす中で探っていくという先駆的な実践研究であります。このような先進的な実践例を豊島区から発信することは、豊島区のみならず日本の教育界にも大きな貢献をするものと期待しています。


 もう一つは、区立富士見台小学校が、平成23年度子どもの読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受け、さらに、平成23年度東京都環境教育優良校、23年度東京都学校給食優良校などの東京都教育委員会表彰を軒並み受賞するという快挙を果たしたことでございます。このように教育ビジョンに基づく確かな学力の向上の成果が、子どもたちや学校の伸びゆく姿として確認できることをうれしく思うと同時に、現場と子どもたちに心から激励の拍手を送りたいと考えております。


 次に、本区における学校図書館の活性化について申し上げます。去る10月22日に教育委員会が開催した読書フェスタには、31小・中学校から約400人の児童・生徒、保護者、そしてマスコミ関係者が参加いたしました。読書感想文コンクールの入賞者の発表を初め、特色ある充実した読書環境や学習環境づくりに取り組んできた児童・生徒から、図書の紹介や図書委員会活動などについての発表があり、大変、盛況でありました。教育委員会では、今年度、小学校3校と中学校1校に学校図書館司書を配置し、モデル事業を展開しております。配置校では、着実に蔵書の整理やデジタル化が進むと同時に、積極的に推薦図書や必読図書などが紹介され、また、学校図書館の開館時間が長くなり、貸し出し割合も昨年度より1.5倍に増えるなど、着実に成果として表れていることが報告されております。学びの拠点としての学校図書館が、読書への魅力を広げる場となりますよう、引き続き、積極的に支援してまいりたいと思います。


 次に、区立目白小学校改築の進捗状況について申し上げます。昨年3月、目白小学校をつくる会から受けた提言の基本コンセプトを生かし、緑化などのエコスクールとしての環境設定と教育環境とを一体のものとして基本設計に反映させてまいりました。


 一方、懸案でありました課題については、私も自ら教育委員会や関係所管課と連携して解決に当たってまいりました。その結果、平成24年8月から仮校舎への移転に伴うスクールバスの発着場所の確保については、隣接する川村学園と協議が整い、両校の間に大型バス駐車スペースを設置することにいたしました。また、近隣の学習院大学や川村学園、新設されたNTT跡地に予定されているコマースに働きかけ、目白小学校擁壁改修工事と北側道路等を、一体的な緑化やコミュニティ道路として整備できるよう、目白地区全体を俯瞰したまちづくりに取り組んでまいりました。この度、こうした努力を結集させた本設計が完成に至りました。平成26年度に開校予定となる目白小学校の緑が、点から線へ、線から面へとつながるとともに、時代に貢献する人材育成の拠点として大きな役割を果たしていけるよう、改築事業を着実に進めてまいりたいと考えています。


 次に、区制施行80周年への取り組みについて申し上げます。豊島区は、昭和7年、1932年10月1日に、東京市に近郊82の町村が編入され、新たに20区が設けられた際に、旧巣鴨町、西巣鴨町、高田町、長崎町の4町を併合して、現在の区域である豊島区として発足しました。したがいまして、平成24年、すなわち2012年は、豊島区にとって区制施行80周年に当たることになるわけでございます。この記念すべき節目を祝福するだけではなく、これを機に、これまで先人が培ってきた歴史や文化など、豊島区のまちづくりを総括するとともに、WHOのセーフコミュニティの認証取得を契機に、これまで豊島区が取り組んできた都市像の集大成として安全・安心創造都市の実現に向け、区を挙げて取り組みを加速させていきたいと考えています。豊島区の新たな出発の年として、区民の皆さんが夢や希望を持つことができる事業を展開していくためには、何よりも区民の皆さんが主役となって取り組んでいただかなければなりません。そのために、12月22日に区民を代表する皆さんの多くの参加をいただいて、実行委員会準備会を設置することといたしました。区を挙げた事業展開はもとより、キャッチフレーズなどについても検討してまいりたいと考えています。


 イギリスのノーベル文学賞受賞者、バーナード・ショーに、次の言葉があります。「我々は過去を振り返ることによってではなく、未来に対する責任によって賢くなるのである。」先人たちの足跡を振り返り、現在に至る過程に畏敬の念を抱きながら、来し方を振り返ることは大切なことです。一方で、私たちは先人から受け継いだ、今、私たちの手にある豊島区を未来を担う子どもたちに引き継いでいくという重要な責任があります。この未来に対する責任を常に自覚し、慎重に将来を見据えながら、しかし、決して歩みをとめることなく、このバトンを渡していくことに、あらん限りの知恵を振り絞っていかなければなりません。


 そこで、来年の区制施行80周年記念事業は、ただ、過去を振り返る契機にとどめるのではなく、区民の皆さんとともに未来に対する責任を考える機会にしなければならないと考えております。議員各位におかれましても、ご協力を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。


 本日、ご提案申し上げる案件は、条例11件、補正予算2件、その他2件、合わせて15件であります。各案件につきましては、後程、日程に従いまして、副区長よりご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご協賛賜りますようお願いを申し上げます。


 以上をもちまして、私の招集あいさつといたします。