開会日時
平成19年3月23日
自 午後2時3分 至 午後3時22分
場所
議員協議会室
出席委員 9名
遠竹委員長 中島副委員長
日野委員 永野委員 藤本委員 此島委員 篠委員 副島委員 河野委員
欠席委員 なし
列席者
里中議長 福原副議長
説明者
高野区長(取り消し線あり) 水島助役 今村収入役 日高教育長
河原政策経営部長 齊藤企画課長 吉川財政課長 城山行政経営課長(取り消し線あり)
山木総務部長(施設管理担当部長) 石川財産運用課長 亀山施設課長 天貝庁舎建設室長
小野区民部長 若林区民活動推進課長 神田地域区民ひろば課長
大沼文化商工部長 川地生活産業課長 東澤文化デザイン課長 西澤学習・スポーツ課長 兒玉文化施設課長
川向保健福祉部長 陣野原管理調整課長 小窪高齢者福祉課長 岡安障害者福祉課長 山澤西部保健福祉センター所長
山中健康担当部長
永井池袋保健所長 石崎長崎健康相談所長
横田子ども家庭部長 山根子ども課長
上村都市整備部長 鈴木都市計画課長(取り消し線あり) 宮川住環境整備課長 小川都市開発課長
増田土木部長 石井公園緑地課長
松﨑教育委員会事務局次長 齋藤教育総務課長 栗原中央図書館長
事務局
町田事務局次長 浦沢議事担当係長 藤井議事調査係主査
会議に付した事件
1. 会議録署名委員の指名について…1
藤本委員、河野委員を指名する。
1. 委員会の運営…1
正副委員長案を了承する。
1. 新庁舎整備について…1
天貝庁舎建設室長より説明を受け、質疑を行う。
1. 委員会の1年間のまとめについて…15
正副委員長案を了承する。
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【遠竹委員長】
それでは、新庁舎整備について、理事者より説明がございます。
【天貝庁舎建設室長】
新庁舎整備につきまして、今日、お配りの資料は、2点程ございまして、1つが「平成8年度豊島区新庁舎・新公会堂建設工事実施設計」の検証が1点、それから2点目が、来庁者アンケート等の実施概要が2点です。
その説明をする前に、区域外施設、敷地の地権者との交渉状況につきまして、日出小学校の案につきまして、地権者との交渉状況について、若干、ご報告をさせていただきます。
結論から申し上げれば、現在も引き続き、交渉中ということでございます。当初は、昨年の12月までを目途に結論を出していただけるように、相手方と交渉してまいりましたけれども、相手方といたしましては、検討する時間が必要とのことでございまして、この3月、平成18年度末までに期間を延ばして、精力的に私どもとのお話合いはしてまいりました。
状況といたしましては、現在、相手方が具体的に検討をしている状況にあります。今月、あとまだ1週間ございますけれども、お会いする約束もとってございますので、全力でその交渉に当たってまいりたいというふうに考えております。その結果によっては、もうしばらく時間をいただく場合もあるかと思っております。
また、こうした経過につきましては、再開発準備組合からも十分ご理解をいただいている上で行っているところでございます。この問題につきまして、できるだけ早く結論を出していきたいというふうに、強く思ってございますけれども、このような状況につきましては、可能性があるから延びているということでございますので、何とぞご理解を賜りたいと思っております。
区域外施設の地権者との交渉状況につきましては、以上でございます。
続きまして、資料の1番目でございます。「平成8年度豊島区新庁舎・新公会堂建設工事実施設計」の検証でございます。以前、これは施設用地委員会でも、この平成8年度の設計から、今、生かされた場合、どうなるのかというご指摘もいただきました。新庁舎整備方針素案の中にも、検証する旨を記してございます。したがって、本日、このご報告、素案から案に移るに当たっては、もうしばらく時間を要するということなので、この実施設計につきましては、検証をまず報告させていただくということで、今日、出しました。
1枚おめくりいただきたいと思います。1ページ目、2ページ目でございます。平成8年度実施設計段階の計画内容でございます。改めまして、簡単に計画の前提条件について、お話をさせていただきます。
この平成8年度の実施設計におきましては、現庁舎地、現在の本庁舎ですね、に1,200席の大ホールを主とした公会堂をつくって、現公会堂・分庁舎の敷地に超高層の新庁舎を建設する入替え方式で計画をされたと。
この2つの敷地と導入部となる中池袋公園を有機的に結びつけ、施設へのやわらかなアプローチと副都心のオアシス的な核となる外部空間を構築していると。
法的には、総合設計制度による容積率の割増しを前提として、現庁舎地と現公会堂・分庁舎の間の道路の一部を残して廃道して、1つの敷地で計画をしていたということで、下の方に概略計画図が平面図と断面図が書いてございます。こういったもので計画をしていたと。
右の2ページ目、計画概要、建築計画でございます。この配置図の新庁舎の平面図を見ていただきたいと思います。三角形の弓なりの辺で構成している、特徴的な建物でございました。基準階の規模は、1,350平米から1,390平米でございました。断面構成は、低層階に総合窓口等の区民利便施設を配し、中間層には、防災センターや区長室等の指導部室、上階層は、基準階事務室、最上階に議会施設を配置する構成となっておりました。
そして、その構造計画と設備計画が書いてございますけれども、(3)の計画規模を表でご覧いただきたいと思います。2ページの中程でございます。敷地面積は、一体敷地計画で、約6,800平米、計画容積率は817.92%、階数でございますけれども、新庁舎部分につきましては、地上22階建て、公会堂については、地上8階建てで計画してございました。容積対象面積としては、新庁舎が3万7,657平米、新公会堂が1万7,615平米というような形で計画をしておりまして、(4)で工事費が出てございます。総額460億円という形で、最終的に計画してございまして、その内訳として、新庁舎の分として約266億円、新公会堂として193億円という形で構成してございます。
続きまして、3ページ、4ページ目をお開きいただきたいと思います。3ページが、新庁舎棟の概略平面図でございます。上が、基準階面積。上の部分ですね、事務室中心の面積でございます。下が、低層階の総合窓口を構成した場合の計画図でございます。
4ページが、右側の方が計画の検証に入ってまいりました。1つ目が、コスト算出です。どのような、現在、改めて計算した場合、金額になるのかというようなことでございまして、具体的には、平成8年度の工事金額を各工事区分に割り戻しまして、それぞれの工事区分ごとに物価指数等で修正した係数を乗じて、建設費を算出しました。ここで物価指数とは、建設工業経営研究会「標準建築指数月報」の指数によるということで、平成19年1月の段階の指数を入れてございます。
そうしました結果、結論から言いますと、以上の手順で算出した結果、総工事費は、約460億円から約340億円に圧縮されました。26%減、この要因としましては、建築工事単価の減と、大きな部分ではそういった形が言えると思います。約120億円の減と、全体と26%の減でございました。
この表でございます。新庁舎については、266億円が196億円に圧縮されます。新公会堂につきましては、193億円が142億7,200万円という形でございます。合計で約340億円という形になってございます。それがコストにつきましての検証でございました。
最後に5ページ目、6ページ目でございます。2つ目の検証ということで、現行法規等から見直すべき課題を挙げてございます。平成8年以降、阪神淡路大震災などの防災的視点や規制緩和の流れを受け、建築関連法規の多くは幾度かに渡り大きな法改正を行っております。特に建築基準法においては、平成12年以降の仕様規定から性能規定への見直しにより、法的手続や構造・設備計画などに関わる項目の改正が行われております。また、ITの進展による組織運営の多様化や新たな課題として環境問題への対応など、平成8年度実施設計は次のような見直しが必要な状況になっているということで、4点に渡って記してございます。
1点目が、構造的課題でございます。構造フレームの見直し。平成8年度実施設計の地震応答解析結果によると、計画の2年程前に起きた阪神淡路大震災を考慮した地震動に対しても、構造性能の確保はなされており、平成12年の基準法改正による見直しは、基本的に必要ないものと考えられる。
しかし、その後の技術の進歩を受け、免震構造や制震構造の採用など、経済的で、より安全な計画が可能な状況になっている。
2点目が、設備計画上の課題。これは主に消火設備等の見直しでございます。
3点目。これは環境配慮に関する課題でございまして、環境負荷低減への要請が、平成8年以降、ご承知のとおり強まっていると。いわゆる京都議定書、地球規模の環境問題でございます。この段落の2段落目でございます。このような流れを受けて、新庁舎整備といった大規模建設では、これまでの省エネ型の設備システムの採用などによる省エネ化、省資源化にとどまらず、地球温暖化を初め、資源エネルギー、廃棄物など、様々な環境問題に対応する環境負荷低減に配慮した建物計画が要請されている。したがって、建築や構造計画を含めた計画全般にわたる環境配慮の視点による再検討が必要である。
右側の6ページ目、その他の課題としまして、基準階のレイアウトを挙げてございます。新庁舎棟の平面は三角形で、基準階内部はV字の事務室配置を想定しております。一方、IT化の進行や、部局を超えた区民サービスに対応した組織体制に応じた事務室レイアウトに関する自由度の確保の要請は、平成8年度当時以上に高まっている。
このように、事務室レイアウトの自由度を一層強く求められているという状況のもとでは、「三角形プランと窓面のブレース(筋交い)」という、やや内部にレイアウトの制約を生じやすい計画について、再検討する必要がある。自由度が低いということでございます。
最後に、設計業務の一部未完了について記してございます。設計は平成4年から5年の基本設計を完了し、平成6年から9年度までの予定で実施設計を委託いたしていました。着工時期の近くに実施した方がよい、次のような設計業務については先送りすることとした。したがって、実施設計については、一部未完了の状況であるということで、完全に実施設計が終わったというような状況ではなかったということで、先送りされた主な業務としては、(1)から(4)のとおりでございます。
このように、平成8年度実施設計におきましては、現在に置き替えた場合、使えないというようなことではございません。しかしながら、建築単価が下がったとはいえ、コストがかかる。また、10年以上を経過してございますので、その間の技術的進歩に適合させる必要があることから、いくつかの見直すべき課題が明らかになってきたというような状況でございます。
続きまして、お配りしました資料の2点目。来庁者アンケート等の実施概要をお取り出しいただきたいと思います。今年の1月から3月にかけまして、新庁舎整備に関わる調査を実施いたしました。その速報について、ご報告を申し上げます。
1つ目の調査が、来庁者アンケート調査。これは目的としましては、区役所に来た区民の方々を中心に、対象に、調査の現状や新庁舎への意見を調査し、新庁舎整備を検討していく上での基礎資料とすると。
実施方法は、配布日が、2月26、27、28の3日間と、3月2日の半日という形で、庁舎のロビーで配布させていただきました。
配布方法と場所を書いてございます。3,800票、それから各課に置いたのが200票という形でございます。
実施の結果でございますけれども、件数でございます。この段階では、12日現在では878票を回収して、現在908票という形で確定をしました。今回の速報では878票に基づいて、アンケートの結果を出してございます。回収率は約23%程度というふうなことでございます。
2つ目の調査が、庁内調査と書いてございます。目的、これは各課調査でございまして、区民サービスの向上に向けまして、ワンストップサービスの提供など、利便性の高い窓口配置を検討するため、来庁者数や待合スペースなどの実態を調査いたしました。
実施日が、1月29日、31日で、各課の窓口に、区民の方々が窓口業務として来た数をカウントした調査を実施いたしました。この2点について、ご報告をさせていただきます。
1枚おめくりいただきます。まず来庁者アンケート調査の速報の報告でございます。1点目が、区役所への主な用件。来庁者の方の用件としては、当然のことでしょうけれども、公的な手続、68.6%が全体の7割を占めているというようなことでございます。
2ページ目でございます。具体的な来庁の用件。どのような用件で具体的に来たのかというようなことを見ました。その結果でございますけれども、当然、戸籍・住民票・印鑑届・外国人登録。要するに、区民課に来る方々が38.2%、最も多く、次いで税金、19.8%、国保・年金が18.1%というような順番でございます。このワンストップサービスで、低層階で総合窓口化を図っていく上では参考になるのかなというふうに考えてございます。
3ページ目でございます。来庁時間、どの時間帯に多くの区民がいらっしゃるのかというようなことでございます。さほど差が出なかったんでございますけれども、10時から12時の午前中が31.8%で最も多く、次いで昼の1時から3時が22.8%ということでございます。
4番。1年間での来庁回数。区民の方々が区役所に何回ぐらい、年間を通していらっしゃるのかということでございます。年に1、2回というのが、39.4%と最も多く、次いで3カ月に1、2回というふうになってございます。
4ページ目をお開きいただきたいと思います。現庁舎のあり方。現庁舎について、不十分な場所、内容とか、そういったものを聞いたものでございます。今一番多かったのが、自転車駐輪場の収容台数。自動車の駐車場の収容台数が不十分だと。次いで、バリアフリー化への対応、それから窓口の受付時間について、不十分だというのが多かったということでございます。
5ページ目の新庁舎のあり方。新庁舎について、重視すべき割合が最も多い内容については、この項目の中では、案内表示のわかりやすさ、69.2%。次いで、待たされない窓ロサービス、68.0%。バリアフリー化への対応、67.0%。用件が1カ所で済む窓ロサービス、59.7%というふうになっています。
6ページ目の新庁舎の目指すべき方向でございます。重視すべき項目ということで最も多かったのが、新庁舎整備の目指すべき方向で最も多かったのが、災害時でも機能が停止しない耐震性の高い庁舎、82.3%。次いで、自然エネルギーを活用し、地球環境に配慮した庁舎、73.1%というような状況でございます。
7ページに入って、区民事務所について、若干聞いてございます。区民事務所の認知度。東西の区民事務所につきまして、認知度を測ったところ、知らなかったという回答が48.6%あったということでございます。
それから、8番では、区民事務所ではなく区役所に来庁した理由を聞いてございます。区民事務所の存在を知っていた方が、区民事務所ではなく区役所に来た理由について聞いてございます。理由としては、区民事務所では済ませられない用件、39.4%が最も多く、次いで区役所の方が近いからということふうな回答がございます。
8ページ目でございます。自動交付機の認知度。住民票などの自動交付機の認知については、72.1%が知っていたとしてございます。それから、その利用状況でございます。存在を知っていた人の中で利用したことがあるというのが、51.7%ありました。
9ページ目。これは自宅や身近なところで利用できる行政サービスへの希望、これを聞いてございます。郵便局やコンビニでの簡易な行政サービス、57.7%が最も多く、次いで待ち時間なく閉庁時でも対応可能なコールセンターの設置、47.4%などが高かったというような結果が出てございます。
10ページが、これは区民の方々のインターネット環境を聞いてございます。いらっしゃった方々に、インターネットの利用状況を聞きました。インターネットを利用しているという方は6割、60.7%ございました。逆に、利用していない方が3割いらっしゃると。その中で、インターネットを利用している中で、自宅で利用が最も多かったというのが下の棒グラフでございます、84.1%と。
11ページ目でございます。区のホームページへのアクセス状況。日頃インターネットを利用している方の中で、区のホームページにアクセスをしたことがある方の割合は、61.4%ございました。それからまた、区のホームページにアクセスしたことがある方で、区のホームページで電子申請を行ったり、電子申請をダウンロードしたことがある者の割合は、33.0%というような状況がございます。
12ページ以降が、回答者の、いわゆる属性ということでございまして、12ページの年齢階層。60歳代が22.8%が最も多く、次いで50歳代、20.7%というような状況になってございます。
13ページが、いらっしゃった方の居住地。豊島区内の居住者は、全体の84.1%でございまして、その下に各住所ごとに書いてございます。東池袋、上池袋、区役所周辺の方が比較的多かったというふうな状況になってございます。
最後に14、15ページになります。これは別の調査で、各課調査でございます。各課の窓口来庁者の数などを調査してございます。窓口業務として来た方、したがって民間の営業の方とか、セールスとか、そういった方々を除いてございます。それから、来た方以外に、ここには今日は出してございませんけれども、各課の窓口の配置の考え方についても、別個調査をしてございます。今回は、来庁者数の報告だけでございます。
(1)の本庁舎周辺施設の来庁者数でございます。全体で、2日にわたって調査した結果の平均が網かけしてございまして、3,345人。本庁舎、分庁舎、別館、池袋保健所、生活産業プラザ、区民センター、こういった形の中での窓口に来た方々の数を記してございます。本庁舎、円グラフでは82%という形になってございます。
参考までに、下に同時に区民事務所、それから保健福祉センター、長崎保健所、男女平等推進センターにおいても、その日にどれぐらい来たのかと、これは参考でございますけれども数を記してございます。
最後に15ページでございます。来庁者数の課別に見た場合、一番多かった上位10課について出してございます。区民課、税務課、国保年金課、生活福祉課、子育て支援課、介護保険課という形で数が記されております。
一番下の参考は、前回調査、前回といっても平成6年の調査でございますけれども、その当時と課がかなり変わってございます。まとめてございますけれども、区民課・戸籍課は、数的には同じような数だというふうなことでございます。
こういった形で、今回は雑駁に速報という形でまとめてございますけれども、今後、区民サービスの向上、窓口のあり方について検討する上で、クロス集計を含めて、さらに分析をしてまいりたいというふうに考えてございます。
説明は、以上でございます。
【遠竹委員長】
説明が終わりましたので、ご質疑を承ります。
なお、先程申し遅れましたけれども、区長さんは、ちょっと今日はご都合が悪いということで、ご欠席でございます。
【副島委員】
課長さんから、7階建てのことだろうと思いますけど、克明なご報告を受けて、期待が持てるんだなというふうに理解をさせていただきますが、今日は確認のために、旧南池袋児童館だっけ、区民集会室、今でも使っているところ。あの隣に駐車場がありまして、昔あった西口の東方会館の関係の方々が、3軒の名義で土地を持たれているということなんですけど、このお三方につきましては、組合の方にも入っていただけるお約束ができているのかどうか。1軒だけは平屋か2階ぐらいの家が建っていまして、あとは、それこそ駐車場になって、建物は一切建っていないというようにお見受けしますけど、筆数が3人分で分かれているというふうになっていますけど、このところは、組合の方に取り込んだというふうに判断してよろしいのかどうか。ここのところを確認をさせていただきたいと思います。
【上村都市整備部長】
今、委員さんの方から指摘があった地権者の方は、当初からの区域内に入っている方ですけれども、こちらにつきましては、まだ正式な権利をお持ちの方々の従前資産の調査なんかもまだやっておりませんし、細かい数字等も出せない段階でございますので、まだ組合に入ったという状況ではございませんけれども、ご理解いただけるように、今、接触を持っているところでございます。
【副島委員】
7階建ての方よりも、取組みは優しいんだろうというふうに判断しますけれども、これも難物なんじゃないかな。ご協力いただくについては、非常にハードルが高い問題がまだ残されていると思っておりますけど、建ったばかりの家じゃなくて、家自体は1軒建っていますけど、かなり古いということと、駐車場については舗装してあるだけということですので、これはぜひ取り組まなければ、いくら7階建ての方がいいよということになっても、ここを口説かないと、また変な格好になってしまうというようなこともありますので。
私は4軒の地権者とあえて申し上げますけど、最初に課長が報告された1軒だけの7階建ての地権者だけじゃなくて、その他に1グループ3人の地権者がおられるということも、頭の中に入れていただいて、これもぜひ組合の方に入っていただいて、共同で参加していただくような道を付けなきゃならないんだろうと思いますけど、今の課長のお話を聞くと、これも厳しそうだなというふうな判断をしますけれども、よしんば7階建ての方がよくなってこっちの3軒の方が嫌だということになっても、私はまだここでやっていいよということは言えないから、同じですよね。櫛の歯状態になるのは、この3軒の方がむしろ面積的には大きくなるんじゃないかなと思いますので、ここら辺をもう少しご説明いただけますか、詳しく。
【上村都市整備部長】
ご指摘のように、非常に重要な場所でございますので、取組みにつきましては、精力的に早い段階でご参加いただけるように、接触を持ってやっておりますので、そういう方向で頑張っていきたいというふうに考えております。
【副島委員】
私も、これが恐らくこの委員会が最後だと思いますし、来期はもう出て来ないので、ここでお話しすることもできないと思いますけど、あそこ1軒だけじゃなくて、4人の方々の地権者がいるということについては、もう鋭意ご理解していただいていると思いますけど、念には念を入れまして、4人のうち1軒も残さないで、やるんだったらそのぐらいの覚悟で、あの街区すべてをまとめていただかなければ、区役所の移転なんて、私は考えられない問題だというふうに考えておりますので、申し添えておきます。
【河野委員】
今の話から入ってきますが、可能性があるから延ばしているということで、まず最初にそれは、そういうその辺の見通しなんですけど、さっき副島委員が、そう思っていると言ったんだけど、副島委員、そう思っていないけど、区の方としてもそう思っているのかどうかというのを、まず聞かせていただきたいんですけど。
【天貝庁舎建設室長】
交渉の最初は、やはり門前払い的な形で対応があったところでございますけれども、2回、3回お会いする中で、先程冒頭申し上げましたように、具体的な検討に入っていただいているような状況がございます。それが私どもにとっていい方向に行くのか、悪い結果になるのかということは、まだ分かりませんけれども、そういった具体的に検討しているということは把握してございますので、そういった意味で可能性があるというようなことをお話しさせていただいたものでございます。
【河野委員】
もう1つ確認したいんですけど、つまり当初は、昨年の年度末ぐらいまでにというお話だったでしょう。それが今言ったように、具体的な検討をされているのかどうかというのは、またちょっとね。こういう交渉事というのは、大体親しくならないと、なかなかだめというのはわかっているから、あちらもそういうことを踏まえてやっていらっしゃるんだと思うんですけど、結果はどう出てくるかというのはまだ分からない。
ただ、問題として、今度は3月の年度末といったって、もう今日が23日ですから、あと年度末は1週間しかないわけですよ。そうすると、1週間でさっきの報告だと、一応年度末になっているけど、もしかしたら延びるかもしれないというようなことをおっしゃったと思うんですけれども、もし延ばすとすると、では一体何時あたりを区としては、最終的な結論ね。参加してくれるという返事が4月だろうと5月だろうと、来ればもちろんそれはいいんですよ。だけど、どこかで踏み切るとすれば、一体いつごろをその1つの基準にしているのかなというのが、もう1度聞かせてもらいたいんですけど、いかがですか。
【天貝庁舎建設室長】
12月から3月に延ばしていただいて、それであと、委員おっしゃるように1週間しかない。その間に、お会いする約束をとってございますので、その状況の中でどういうことが返ってくるのかということを踏まえて、考えていかなければいけない部分もあると思います。そのお会いするときを目指して、全力でやっていくしか、今は私としては考えてはございませんけれども、具体的にもしだめだった場合、いつまでかということの1つの目安としては、やはり5月、6月の第2回区議会定例会、それを一応目安にするのが1つと考えられるのなかと思ってございます。
【河野委員】
いずれにしても、ちょっとあとわずかしか年度末までないというのが1つと、それからもう1つは、ちょうど議会も改選期ですよね。それで、区長さんも改選期と、こういうふうな話になるわけで、やはり2カ月ぐらいはブランクが空くわけですよね。2カ月、短くて2カ月ぐらいは空くわけですね。だから、その間でどこかで決めちゃったよと言われると、まだこの問題については、いろいろご意見が分かれているんじゃないかと、私は思っていますから、その決定する要素の関係では、あまりそういう表現がいいかどうかもちょっとよく分からないんですけれども、ああ、そうですかって返事が来たら決めましたって、こういう話にね。つまり、日出案と現庁舎地案と、2案をどこかに絞っちゃうと。その返事が来た段階で絞っちゃうというのは、まだそれは、今、そちらと交渉しているけど、少なくとも現在の段階では2案残っているわけですよ。この2案の決定をするのは、ちゃんとした議会の意見を踏まえた上でやっていただかないと、私は自動的に日出案でいっちゃうよというふうに、もし返事が3月の末に来るのか、5月の末、4月の末に来るのかよくわかりませんけれども、少なくとも現在、2案あるわけだから、この2案について、向こうから返事が来た段階で、1案が自動的に消えちゃうというふうなことは、まずいんじゃないかと思っているんですけれども、その辺のことについては、どういうふうに考えていらっしゃるのかなと思う。
【山木総務部長】
今、権利者の方と交渉している段階ですけれども、この交渉の内容は、今、一部区域外になっているところ、その日出の案として、入れるか入れないかということだけでございますので、これがこちらの希望どおり入ったとしても、そこで区域が若干変わるということで、庁舎建設の場所としては、現庁舎地区案と日出地区案と、2つ残っているということでございまして、それにつきましては、今、精力的に交渉しておりますけれども、その区域が確定した中で、改めて日出の新庁舎の形、それから現庁舎地区の新庁舎の形、それを比較考量するという形で、両案併記して、選挙後の議会の方にお示しできればと考えてございます。
【河野委員】
それは分かりました。それで、問題は、ちょっとこの期間、そういうブランクがあるので、議会だってまだ結果は分からないわけで、そこで自動的に2案がどこかへ消えちゃうということになるとまずいので、そのことだけはきちんと確認をしておきたいなと思ったんです。
それで、もう1つ。今日の報告のところで、検証の話で、大体この前の設計だと、こういうのが問題になりますよというのはわかりました、私もね。使えないというわけではないけど、やっぱり相当手直ししなきゃだめだし、当初、この設計図が出たとき、ともかく三角形というのが、果たして使い勝手がいいのかどうかとか、いろいろな問題を庁舎の委員会でやったんですよね。いまだにその広報なんか、私、広報とか、設計のあらましとかというのを、その他にこんなにいっぱい資料があるのね。何かその度にこんな厚い本をいっぱいくれて、こんなに、昨日思い出して、いっぱい引っ張り出してきて、見ましたよ。そういうことの関係もあるんですが。だからこれは、実際は、今言ったように、検証した結果、使えなくはないが手直しと時間が必要だと、こういうお話なんですが、これは要するに、あれはもう使えないということでしょう。それを使うつもりがあるのかどうかということです。
【山木総務部長】
平成8年度の実施設計でございますけれども、現在、こちらで考えている新庁舎の敷地が、平成8年度の形になってございませんので、現在の両案の中では使えないということは、これは明らかでございます。
しかしながら、平成8年度当時は、一部、区道を廃止して一体敷地でやった場合、これについては、そのときの基準法関係ですべてクリアして設計しているわけでございますので、その後、10年後ぐらいは、関係ホールの修正をすれば、これはこれで使えるんだということは言えるかと思います。
ただし、相当たってございますので、それを修正するだけでいいのか、あるいはもう1度抜本的に見直したらいいのか、それは今後の問題かと思いますけれども、少なくとも、繰り返しますけれども、現在の両案を出している敷地の中では、これは使いようにも使えないということは明らかでございます。
【河野委員】
基本的には、そうすると実際の現状で進めているやり方では使えないということですよね。それはそれで、最後に1つ聞きたいのは、つまりこのときの金額があるでしょう。新公会堂はちょっと高いんだけれども、新庁舎との比較で言うと、私はこんな高いもの、三角形の高いものは、あのとき私たちは反対したんだけれども、金額もものすごかったから、だから反対はしましたけれども、例えば、この金額というのは、今の時価と言ったらおかしいけど、こういうので計算しても、大体、このぐらいの数字が出てくるものですかね。
【亀山施設課長】
今、委員おっしゃっているのは、2ページが10年前の金額ですよ。今回、資料で表しているとおり、4ページ目のところ、これが概ね現時点で積算すれば、想定されるだろうと。ただ、昔からの委員さんもいらっしゃいますので、当時は、今、委員の方からおむすび型だとか、ハート型だとか、当時言われておりましたけれども、この形になるに当たって、ご案内のとおり、佐々木ビルという敷地が公会堂敷地にございまして、当時の法令ですと、それの制限から、この配置図で言いますと東側の方はこういう形にせざるを得ない。西側の方はもうちょっと張り出すことは可能だったわけですけれども、全体の計画の中では、なかなかなじめなかったいうようなことが1点。
それと、やはり風環境の問題で、風の抵抗の少なくなるということも考慮してございます。なおかつ、あと4年ぐらいで地デジになるんでしょうか。当時は、電波障害の関係もございまして、新宿の都庁舎と同じように、反射障害を減らすための電波の吸音材みたいなものを、この三角形の建物では考えております。斜辺については、これはどうしようもない話なので、そういうようなことがありまして、こういう形になったということと、今後、これを仮に建てるとしても、4年で建つわけがないので、そうしますと地デジが入ってくるということになれば、これは4ページでお示ししているのは、このとおりにつくったらという金額でございますので、さらにそういう部分では、単価の下がる可能性もあるんだろうというふうには考えてございます。
【河野委員】
もう1つだけ最後に聞きますか。そうすると、この前に計算した原案2案ですよ。2案の計算をした金額ね、いろんな費用、引っ越し料だとか、何だとかかんだとかあって計算して、こちら現庁舎地区案でいくと、差引きはなしでやると、約160億円かな。それから、日出の方でいくと109億円とかっていうふうに、支出の方だけ計算するとなっているでしょう。今の計算でいくと、庁舎だけで公会堂を別にすると196億円、それでも約90億円ぐらい高くなるんだけれども。要するに、比較検討するというと、やっぱりお金との関係で言えば、こういう費用がかかるという。土地を売るとか貸すとかというのは別な話で、実際に建てたときにどのぐらいのお金がかかるかっていう話でいくと、この前示された数字というのは、これは変わらないんですよね、全然ね。あれからね、この2案について。
【天貝庁舎建設室長】
その頃よりも、若干建築費については、単価は多少上がっているというような状況を聞いてございますので、これについては全く変わっていないということではございません。したがって、素案から案に変わる段階で、時点修正をするというふうに申し上げておりますので、その中で明らかにしていきたいと思っています。
【篠委員】
今の話ね、今度やろうとする日出の方が、3万平米と聞いているんだよね。違う。
【天貝庁舎建設室長】
共用部分を含めて3万平米ということです。
【篠委員】
そうすると、この8年の計画は、3万7,000平米、総床面積は4万2,000平米でしょう。その価格で出しているんじゃないの、金額を、基本的に。
【天貝庁舎建設室長】
そういうことでございます。
【篠委員】
だから、河野委員の言ったのと全然違うんだよ。金額だけそういう土地や何かの関係を抜かして、建物だけの大きさも全然違うわけだから、建設単価というのは、今、時点修正をしても高いわけですよ。面積が全然違うんだから。だから、それだったら、現在3万平米で、ではどのぐらいなのかと。そういう比較検討をしないと、これはただ高いだけのものになっちゃうんじないの。
【天貝庁舎建設室長】
前回の3万7,000平米の庁舎の中の占用部分というのは、やはり1万8,000平でございます。要するに、レンタブルと言いまして、共用スペースが大きくて、専有面積という形で1万8,000平米を確保するためには、この容積対象面積全体で3万7,657平米必要だったと。今回、3万平米を必要だということは、レンタブル費を低く抑えて、できるだけ共用スペースを少なくして、占用を大きくとろうと。効率的な建物で計画してございますので、そういった場合については、占用1万8,000平米、同じ占用という形で、要するに階高を低くして、建築面積を広くとるということによって、同じ占用面積をとるという形で計画すると、単価的には影響が出てくるということでございます。
【篠委員】
別に比較検討する場合には、やっぱり現時点でこれを床面積をこのぐらい、3万平米なんですよというふうにしておかないと、比較はならないよな。今聞いていても。そうでしょう。簡単な話が。ただ、前は、このぐらいの値段でしたよと。時点修正するとこれだけになると。だから、全体の大きさというのは、前のままの大きさ。今度建てるのは小さいよと、こういうことなんでしょう。
だから、聞いていると、時点修正したから同じのように聞こえるんだよ。そうじゃないんだよね。要するに、もうパイそのものが違うんだから。だから、比較、建物自体の工事単価というのは、当然一緒にはならないよな。
【山木総務部長】
今回の資料は、平成8年度のもので、同じボリュームで現在の単価で見積もったらどうなるのか、3万7,000平米の形でやると、こういう数字になりますということです。
ですから、これを工事単価というような形で見れば、現時点で建物を建てるとすれば、それ程大きな差が出るわけはないと考えておりますので、工事費そのものはですね。つくり方の問題として、平成8年のボリュームで、先程、レンタブル費という言葉を使っていますけれども、どうしても大きなものをつくらなければ、占有面積はとれないということで、総額としてはこうなりますけれども、建築単価というのは、現時点でやるとすれば、それ程変わるものではないというふうに理解してございます。
【篠委員】
そうだと思うんだよね。ただ、こういった構造のものというのは、非常に一般の四角い建築物よりか、例えば窓ガラスにしたって、こういうふうに湾曲というのかな、当然高いよ。壊れたら大変だよあまりこういうのは向かない、最近はね、個人的に言うと。
そういうことで比較をした場合には、ボリューム、そしてその当時の建築単価よりか、今のが時点修正したら安くなったと。でも、全体の規模は、この三角の方がずっと大きいわけだ。だから、建築費も当然大きくなると、そういうふうな理解でいいわけだよね。聞いていると、同じものを建てて、何か比較検討がしにくいように聞こえるんだよ。
【山木総務部長】
おっしゃるとおりでございまして、事務所の占有面積は同じですけれども、廊下の部分というか共有面積が大きいので、その分、工事費が多くかかっているというようなことで考えれば、考えやすいと思いますので、ご指摘のとおりです。
【篠委員】
例えば、日出町に、この間、出してきたものをそっくり、この公会堂の後に面積的に入るとして、そっくりやったら工事金額というのは、ほとんど変わらないんでしょう。
【亀山施設課長】
仮の話ですけれども、同じものをA地点からB地点に持ってきたという場合、日出についても、ここの現庁舎につきましても、大型車両、あるいは特大車両が通れるような道路になってございますので、基本的には大きくは変わらないと。
ただ、敷地の本当の形状で、現実的にやはり公会堂のところを見ますと、かなりいっぱいいっぱいの敷地なので、仮設や何かは多少、多くなるのかなという気はしますけれども、基本的にはそう変わらないということになります。
【篠委員】
河野委員の質問に対して、ちょっと私自身、そう思ったから、今、口を挟んだようになっちゃって悪いんだけど。
先程、日出の話が出て、所有者の方は検討する時間がほしいと。こう言って、3月いっぱいを目処に一応のご返事というのを、具体的に今はこうなっていますと、ご返事するための検討を行っていますと、こういうことですよね。
それで、実際に交渉をしている、さっき総務部長が言ったように、再開発のエリアから外すのか、外さないかというのは、それを取り込めるか、取り込めないかというのは、今後の課題にかかっているわけだ。相手方の、所有者の方の。それだけだと、ずっと12月から経過をしてきて何が、例えば金銭的に折合いがつかないから検討しているんですよと。ここは先祖伝来だから、私の方じゃ、どきたくないんだと。今、みんな親族というものを、家族でもいいですよ。そういう者と相談をしているんだとか、いろいろあるわけじゃないですか、検討するのは。そういうものを、今、聞いていると何が何だかさっぱりわからない。ただ、延びているだけと。それは現実だよ、聞いている方は。交渉している人は、ある程度の数字なり、相手方の、いや、こういう訳なんですよと、建ったばかりで、私はお金は要らないので、代替地が欲しいと思っているんですよということだって、例えば、道路を買収する場合なんか出てくるじゃないですか。一体何なのかということぐらいは、せっかく回ってどうなっているのかなと。今日、せっかくなまとめなんだから、もうちょっと、こういう段階なんですよとかっていうのは、それは言えないものもあるでしょう、細かい。あと1億円で話がつかないんだとか、そういうことを言うんじゃなくて、大筋で、今こういうことでなかなか、相手の方が検討しているんですよぐらいは、何か言えないの。そういうことを言ってもらわないと、ここにいて何が何だか分からないよ。
【山木総務部長】
あそこの地区の協議会、準備組合の前ですけれども、ちょうどの環状5の1号線の道路整備が始まりまして、買収がかかっていたところでございます。買収がかかって、買収されて、そこで残った敷地で7階建てを建てているというような状況でございまして、その7階建てを建てるときに、ちょうどこの再開発の動きの芽が吹き始めたといいますか、まだそのときはしゃれまち条例もできておりませんで、再開発でいくのかいかないのかということは、非常に不明確な状況だったわけです。その中で、片や環状5の1号線で道路買収をされる。これは買収された、いわゆる補償金になるわけですけれども、この補償金は2カ年の間に使わなければ、税の特例措置も受けられないというような制度になってございますので、そういう中で、ぎりぎり待って判断して、いわゆる再開発をやるんでしたらば、入りますよと、当初はそういうような意見は持っていたんだと。だけど、何時やるんですかという中で、どうしてもスケジュールが示せなかったと。
片や環状5の1号線のそういう補償費の処理の問題で、スケジュールはもう固まってきているということで、地域の方も、隣接の方ばかりですから、もうご案内のご存じの方ばかりですから、その中でどうしてもやらざるを得ないんだけど、いいのかというような中で、一応、そういう地域の理解を得た上で7階建てを建てたというようなふうに聞いてございます。地域の方も、準備組合の方も、そういうふうに理解しております。その中で、具体的にこの再開発事業が、少し先が見えてきた段階で、あそこだけそういう状況があったものですから、あそこを除いてエリアを決めたわけですね。
でも、やはりこれは本来の再開発事業とは違うんじゃないかと。この委員会の中でも、おかしいじゃないかというご意見をたくさんいただきました。やっぱり本来の形に戻るべきじゃないかということで、いわゆる街区を一体的にするということと、公共施設を出す、それから町並みをきれいにするというような、そういう目的がございますので、そういうことを踏まえた上で、相手方に、こういう状況ですので、どうかご協力いただきたいというお話を持っていったわけでございますけれども、やはりその前段で、相手方がきちっと地域に対して対応してきたということで、参加はしないんだということは明確にしていますよというところから始まっておりますので、非常にそういうスタンスを変えていくといいますか、ちょっとお考えをもう1度し直していただくには、少し時間がかかったと。年末までにというふうに一応、区切りましたのは、非常にだめかもしれないと、これは。だけども、きちっと当たるだけは当たろうということと、こちらの誠意をきっちり見せていこうということで当たってまいりまして、その中で、それならばもう1度検討してもいいんじゃないかというようなお考えが生まれてきたと、私は思ってございます。
その辺から、具体的に、それでは協力の仕方って、いろんな仕方があるでしょうと。例えば、中に入る、外に出る。一部入る、一部出るとか、様々ありますので、そういうものについても、全然検討していないわけです。これまで検討されていないわけですので、そういうところについて検討していくものについて、時間が少し足りないんだというようなお話を承りました。
また、篠委員おっしゃったように、これは1人で決められるものじゃありませんので、ご家族がいらっしゃいますので、やはりそういう中で、なかなか毎日折衝できるわけじゃありませんので、そういう意味では、少し時間がかかっていると。しかしながら、3月年度末というような形でお示しし、その中でご検討いただいておりますので、あと1週間しかございませんけれども、来週、お会いできる形になってございますので、その中でどういうような感触が得られるのか、また改めまして、それについてはご報告させていただきたいと思っております。
【篠委員】
今のお話を聞いて、全く良く分かって、そういう経過で相手の方も確かに土地を売った場合に、それを買い換えるのは、期限が2年ですか。そういう中でやりくりしなきゃならないから、行政の方も取り組むつもりがなかったものが、そういう形になってきたというのは、随分正直に、あからさまに言ってくれたなと、私はそう思うの。はっきりと。非常に前に進むんじゃないんですか。そういうお気持ちで取り組まれれば。やっぱり交渉事というのは、そういうものだと思うんだよね。やっぱり誠意というかな、そういうものがないと、ただお金を出すから何とかしろっていう話じゃない。当然、環状5の1号線ができるときに、そういう形で自分も協力をし、なおかつ将来設計のためにやったというんでしょう。だから、大変正当な理由だと思うんですよね。
私は、最初聞いていたときには、そんなふうに思わなかった。非常に悪い人だなと思っていたんだけど、話を聞いてみると、当然のお話だなと。相手にすればだよ。だから、あとはこちらのまた振り出しに戻って、ぜひ協力してもらいたいと思いますから、理由としては、それは簡単にはならない話だなと。向こうだってまた1から自分の生活設計を考えなきゃならないわけだし、相談もしなきゃならない、大変重要なことなんだろうと思うので、引き続いてできるだけの努力をしていただきたいなと、そのように思っています。
私は、恐らくこの委員会が最後になるんだろうと思っています。今日は取りまとめだから。それだから、別に開き直って言うんじゃないんだけど、私は、やっぱり今度の計画というもの自体が、今は2案で、最初は5案ぐらいあったのかな。それで、現在は、この本庁舎を含めたところと環状5の1号線ができた日出というところと、2案出て努力をされていると。これは、やっぱりいきなり日出で、もし進めていくと、非常に難しい局面に立ったのではないかなというふうに、逆に思っているんですよ。
私は、本庁舎案ということを、現在の本庁舎を含めたところということを申し上げてきたのは、くどいようですが、歴史と伝統。荒玉水道があって、豊島区ができて区政、そこに庁舎を建てたのが発端になっているわけですよ。それが戦後、建て替えて、こういう形で公会堂も、現在の庁舎も、そういった歴史の中で、この庁舎がここにあるわけだ。
それで、もう1つは、ここは自前なんだよね。自前というのは、自分の区所有地なんだよ。だから、日出のような、ある意味、それは再開発という大義名分はあるにしろ、シンボルであるその庁舎を建てるというのは、そこがいいんじゃないかと。
それから、もう1つは、中心にあるんじゃないかと。中心というのはどこかといえば、いろいろな意見があるだろうけれども、一応、利便性もあるし、明治通りにも面しているし、そういった豊島区全体を考えた場合には、やはりここが最適手段ではないかなという気持ちを持っている。
それから、財源の問題がよく出てきたよね。日出へ持っていった大きな理由というのは、説明を今まで伺ってくると、やっぱり財源問題なんだね。それは前回、8年の時に頓挫しちゃったから、それはバブルによって建築費の高騰や、いろいろなものがあって、区の財政破綻もあった。そういう中で、財源問題というのは、非常に新庁舎建設については大きな問題を投げかけてきたと思うんですよ。ですから、皆さんもいろいろなことを考えて、なるべく区有地を有効活用して、そのためにこの委員会もあるわけだから、そういう中で日出を選んだんだけれども、実際にあそこに行って、今後やれる。ここは建つときは大変かもしれない。向こうよりかは。
しかし、建った後は、その年度の後はそれ程負担が掛からないんじゃないかと思う。自前の土地だから。だけど、日出はもし、建つときは安いかもしれないけれども、後々、公会堂も含めていろんな問題が出てくると思うんだ。柤当、そういった後年度に、負担の掛かることになるのではないかという気がしてならないんですよ。頭から、向こうはだめだとか、両方あった方がいい、それは区民のためにその方がいい。ただ、歴史と伝統あるここを、50年の定期借地権で貸して、そして日出に行くということは、一般的に僕らの年齢の人間からいくと、ちょっと理解に苦しむ。やっぱり、それを活用するべきなんだよ。その土地を活用すべきで、それを活用して、お金を生み出して、そのお金を他に持っていくのではないと、私はそう思うんだよ。
だから、別に目の敵にしているんじゃなくて、考え方としていろんな考え方があってもいいと思うんだけれども、将来的なことを考えると、今言ったように、豊島区のできた誕生以来、この地にあって、中心にあって、あの時も3つの役場が1つになるので、選ぶのに大変だったということが歴史的に書いてあって、この地を選んだわけだ。だから、中心になっているわけだ。みんなが寄ってきたから。
そういう歴史というものを考えた場合に、非常にそういったことが今後の豊島区の区政というものを考えたときに、大きな礎になるような気がしてならないし、新しいところへ行けば、それは新しいものができるかもしれないけど、特に公会堂や何かのことに心配だよ。あの中に入れるものじゃないと思っているから、公会堂は。ビルの中途に。お金がかかるよ、ああいうのは。私はそう思っているんだよ。やっぱり地べたでいいんだよ。それで安く区民に貸すべきなんだよ。あそこだと、また高くなるよ。それだけのコストがかかるから。
それは、皆さんはいろんな勉強をなさって、多方面から研究されているけれども、やっぱりそういうものじゃないですよ、施設を入れるのは。やっぱり、区有地に施設はできるだけ活用して建てる。必要のないものならいいけど、必要があるんだから。そんなことを十分検討していただいて、よりよいものを本当に真剣に考えて、将来、禍根のないように、もちろんそういうことをお考えになっているけれども、十分にご検討をして、やるんならやっていただきたい。私は、今でもここを活用してやるのがいいんじゃないかと思っております。そういう意見を述べておきます。
【日野委員】
区域外敷地の件で、ご質問します。恐らく5月までは、多分、この委員会はないので。
再度確認なんですけれど、区域外敷地の取込みに当たって、これまでも何度か質問をしたことの確認ですが、区の方が支出をするということはないということは、変わらないんですよね。その辺、ちょっと確認なんですけど。
【天貝庁舎建設室長】
それはございません。
【日野委員】
今の篠委員と山木部長とのお話の中で、先方の方が、中に入る、あるいは外に出るという言い方をちょっとされたんですね。ということは、これまでの説明の中では、区が支出をすることもないと。どういうふうに取り組むかということになってくると、組合にご参加をいただくという方向でやるんだと。だから、私は、選択肢としては、それしかないのかなと思っていたんですけど、今のお話の中に、別に言葉尻を捉えるわけじゃないですが、外に出るということを先方の選択肢として認めるということになってくると、これは何らかの支出が伴うはずですよね、理屈の上では。それは、やっぱりこちらとしては考えているということなんでしょうか。こちらとしてというより、組合としてということになるんでしょうけど。
【山木総務部長】
まず、区がこの件で支出があるということは、改めましてありませんので、それはご理解いただきたいと思います。
それから、外に出る、あるいは中に入るということ。転出という言葉を使いますけれども、組合に参加し、転出するということは、これは再開発事業としては日常的な、よくある話でございまして、ある地域であると半分ぐらい転出しちゃうと。だけど、その方たちは、組合に参加した上で転出するというようなことで、税の特例ですとか、様々な問題がございますので、それは組合に参加するということが前提、参加しなければ、全くの一般的な土地の売買という形になりますので、その人にとって不利に働きますので、市街地再開発事業がある限り、組合に参加した上で判断していくということがベターだと、私は思っております。
【日野委員】
外に出るという意味が、やっと分かったので、すみません。私の勘違いだったんですけど。やっぱり、組合に入っていただくということ、選択肢としては。それのみという言い方は、ちょっと適当かどうか分かりませんが、それで交渉をされていると。先方がそれを認めるかどうかと。具体的なやりとりはそこになっているということなんですね。
【山木総務部長】
繰返しになりますけれども、これも組合に協力いただくということは、組合に参加されるということを前提にしなければ、相手方に対しては、私は失礼だと思っております。出ていってくれということは言えませんので、組合に協力してほしいと。協力するということは、組合に参加すると。その中で、従前資産をどう活用していくのかは、それは権利者それぞれ考えることですので、そこに話ができるような状況になってきているということで、まだ何もないところで、非常に市街地再開発事業は、協議会をつくってから、準備組合ができて、なるまで普通7年間かかると言われていますけれども、その間、2、3年ぐらいは、地元の方々も勉強しておりますので、全くそういうことを勉強されていないような状況の中でご理解いただくわけですので、ある程度の時間がかかるのは、やむを得ないことだと考えてございます。
【日野委員】
もう1つ、資料2の来庁者アンケートの件で伺います。細かいことは別として。こちらの方で、2ページのところで具体的な来庁用件で1番多いのは、戸籍・住民票・印鑑登録・外国人登録、ここに出ていますよね。それで、あと7ページのところで、区民事務所の認知度というのが、こういうものだと。あまりよく知らないという人が多いと。そうすると、これを素直に読むと、数字をどうとるかいうのは、まだ私も計算していないんですけど、要するにいかに、この場で私が一般質問等を通じて、区役所に来ることが少なくなれば、スペースも少なくていいよと。恐らく、そういう方向というのがとれるんじゃないかなと思っていたんですけど、これを見ると、そういうことができるのではないのかなという気がするんですけれど、この辺のところの分析というのは、どういうふうに捉えられていますでしょうか。
【天貝庁舎建設室長】
まさに委員ご指摘の、すべて区役所に来なくても、身近なところで行えばいいというような部分で、私どもの方にも、9ページで自宅や身近なところで利用できる行政サービスとか、そういったものも聞いておりますので、こういった内容については、組織の方に聞きました庁内調査、それともクロス集計をして、今後、全体として区民の窓ロサービスのあり方について、時間も4月、5月ございますので、抜本的に考え方を方向を示していくように努力していきたいと思っています。
【日野委員】
区民サービスという面もその1つなんですけど、もう1つは、そうやって来る、来なくてもいいよという方向が出てくるということは、それは区役所のスペースの方にも影響してくるのではないかという考えなんですが、その辺はどう捉えられていますでしょうか。
【天貝庁舎建設室長】
それで何平米減るのかというような、具体的な計算というのは、まだこれから検討しなきゃいけない部分もあります。あと、職員数の問題もございますので、全体、課題としては認識していることと、それから職員数の問題についても、今後検討していく中で、平米数についても、3万平米ありきというような形では捉えないで、柔軟に対応していきたいと思っています。
【遠竹委員長】
他に。よろしいでしょうか。
「なし」
【遠竹委員長】
それでは、次の案件に移らせていただきます。
先程申し上げたとおり、委員会の1年間のまとめについて。本委員会の1年間のまとめについて、正副委員長案をお手元に配付してございます。調査項目別と日程順の2種類ございます。
調査項目別を事務局に朗読させてます。
【浦沢議事担当係長】
それでは、朗読させていただきます。
公共施設・公共用地有効活用対策調査特別委員会の調査項目と活動状況(案)。平成18年5月から平成19年3月まで。
1.公共施設の再構築等に関する諸問題。①基本計画における施設再構築計画について。平成18年7月31日、齊藤企画課長より説明を受け、質疑を行う。②プラン2007(素案)における公共施設の再構築・区有財産の活用について。平成19年1月12日、齊藤企画課長より説明を受け、質疑を行う。
2.施設・用地の有効活用に関する諸問題。①用地等処分案件について。平成18年7月13日、石川財産運用課長より説明を受け、質疑を行う。②みらい館大明の運営状況について。平成18年7月13日、兒玉文化施設課長より説明を受け、質疑を行う。③旧長崎中学校の暫定活用について。平成18年9月13日、石川財産運用課長より説明を受け、質疑を行う。12月14日、石川財産運用課長より説明を受け、質疑を行う。④旧平和小学校における複合施設整備の検討状況について。平成18年11月14日、齊藤企画課長より説明を受け、質疑を行う。⑤西池袋中学校改築及び真和中学校跡地暫定活用の検討状況について。平成18年11月14日、藻登知学校運営課長より説明を受け、質疑を行う。⑥地域区民ひろばについて。平成18年11月14日、神田地域区民ひろば課長より説明を受け、質疑を行う。⑦子どもスキップについて。平成18年12月14日、山根子ども課長より説明を受け、質疑を行う。⑧要町第三区民集会室(旧第九出張所)の処分について。平成18年12月14日、石川財産運用課長より説明を受け、質疑を行う。⑨西池袋ことぶきの家の勤労福祉会館会議室への転用について。平成18年12月14日、齊藤企画課長より説明を受け、質疑を行う。
3.新庁舎建設に関する諸問題。①南池袋二丁目地区市街地再開発準備組合への加入について。平成18年6月14日、山木総務部長より説明を受け、質疑を行う。②新庁舎整備について。平成18年7月13日、小川都市開発課長及び天貝庁舎建設室長より説明を受け、質疑を行う。9月13日、天貝庁舎建設室長より説明を受け、質疑を行う。11月14日、天貝庁舎建設室長より説明を受け、質疑を行う。12月14日、天貝庁舎建設室長より報告を受け、質疑を行う。平成19年1月12日、天貝庁舎建設室長より説明を受け、質疑を行う。3月23日、天貝庁舎建設室長より説明を受け、質疑を行う。
4.その他。3月23日については、予定で記載しております。
【遠竹委員長】
朗読が終わりましたが、いかがでございましょう。ご意見ございますれば。特別これで、よろしゅうございますか。
「はい」
【遠竹委員長】
それでは、本案を委員会の1年間のまとめとさせていただきます。