開会日時
平成23年1月13日
自 午前10時2分 至 午前11時13分
場所
第二委員会室
出席委員 9名
中島委員長 垣内副委員長
中田委員 高橋委員 儀武委員 河原委員 堀委員 山口委員 小峰委員
欠席委員 なし
列席者
堀議長(委員として) 此島副議長(取り消し線あり)
説明者
高野区長(取り消し線あり) 水島副区長
吉川政策経営部長 小澤企画課長 金子財政課長
横田総務部長
上村施設管理部長 佐藤財産運用課長 野島施設課長 天貝庁舎建設室長 田中施設計画課長 近藤庁舎建築担当課長
東澤文化商工部長 八巻文化デザイン課長 矢作学習・スポーツ課長 樋口図書館課長 岡安福祉総務課長 坪内子ども課長 小花保育園課長
増田都市整備部長 鮎川都市計画課長 増子住環境整備課長 高田都市再生プロジェクト担当課長(現庁舎周辺まちづくり担当) 石井公園緑地課長
事務局
陣野原事務局長 海老澤書記
会議に付した事件
1. 会議録署名委員の指名…1
高橋委員、儀武委員を指名する。
1. 委員会の運営…1
正副委員長案を了承する。
1. ジャンプ長崎(仮称)の開設準備について…1
坪内子ども課長より説明を受け、質疑を行う。
1.「(仮称)西部地域複合施設における文化拠点詳細計画」中間報告について…4
八巻文化デザイン課長より説明を受け、質疑を行う。
1. 千川小学校跡地活用計画の検討状況について…12
田中施設計画課長より説明を受け、質疑を行う。
1. 次回の日程…13
3月23日(水)午前10時 委員会を開会することとなる。
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【中島委員長】
それでは、案件に入ります。
ジャンプ長崎(仮称)の開設準備について、説明のため、坪内子ども課長が出席しております。理事者から説明があります。
【坪内子ども課長】
それでは、お手元の資料をお願い申し上げます。
ジャンプ長崎(仮称)の開設準備について、本件は、旧長崎第二児童館の施設を活用いたしまして、西部地区の中高生センター、仮称のジャンプ長崎を開設しようとして準備を進めているものでございます。
恐れ入りますが、おめくりいただきまして、3の豊島区全図と4のジャンプ長崎(仮称)地域図をご覧ください。まず、3の豊島区全図ですが、区内での位置関係ですけれども、長崎の二丁目に所在しております。こちらの旧長崎第二児童館、西武池袋線の椎名町の駅の北西側、直線距離で約400メートル程度のところにございます。下の地域図ですが、この図の下が椎名町駅、それでジャンプ長崎(仮称)と書いてあるところと区民ひろば長崎及び長崎小学校とが大体150メートル程度離れている位置関係にあるわけでございます。
恐れ入ります、1ページ目にお戻りください。1の開設スケジュールでございますが、現在、設計の委託をして、いろいろ話をしながら詰めている状況でございます。来月の段階で国庫補助の申請をいたしまして、この補助の内示が6月ぐらいになるかと思いますので、それから契約手続きに入って業者を選定し、工事は9月ごろから始めたいというスケジュールで考えてございます。②の工事スケジュール(案)のところが、簡単に書いてございますけれども、23年度、24年2月ぐらいまでの工事期間で改修を終えまして備品等開設の準備をして、24年度の頭には開けたいという考えでございます。下の説明会の実施予定でございますが、今月28日金曜日の6時半から近隣の方、利用者の方等への説明会を町会の方と合同の形でやらせていただくと。それから、国庫補助の関係が整理つきました6月ぐらい、あるいは工事の前の8月ぐらいに工事の関係についての説明をいたしたいと。その他、必要に応じまして説明はさせていただくことで考えてございます。
また、おめくりいただきまして、今度は5の設計図(案)のところでございます。この施設2階建てになってございまして、上の1階のところ、真ん中辺に玄関というのがございます。こちら、ここ数カ月、町会の方等といろいろお話をして使い方について、乳幼児をお連れになった保護者の方等の居場所についても使えるようにしてほしいというお話がありまして、事務室の奥、今、学童クラブ室だったところにそのような整備をいたしまして調理室と直結した形で、例えば離乳食の講習会などもできることで考えてございます。1階、図書コーナーとパソコンルームを整備いたしまして、2階、今、遊戯室であるところを、完全防音に近い形にいたしまして音楽スタジオを二つ設けたいということです。あと2階に学習室、今、工作室だったところですけれども、学習室に改装したいと考えてございます。
また、本件につきましては先月、子ども文教委員会でも報告申し上げたのですが、その折に自転車の対策はどうなっているかというご質問がございました。その折、「ある程度、自転車置き場を整備する想定と、あと、目の前にある児童遊園を臨時的に置くということも考えて調整を図っているところです」とご答弁申し上げました。まずは自分のところといいますか、敷地のところに自転車置き場の整備を考えて、イベント等で非常に多い場合には、公園を時間的に一定時間お借りするということも、今、協議をして考えてございます。自転車置き場なのですが、今、動力として、今、電気だけなのですけれども、やはり、電気容量の関係とかもございますので、ガスも入れるのかどうかとか、そういうところも設計の中で詰めております。室外機の置き場所とか、そういうものによって自転車置き場の構造が変わってきてしまいますが、今、想定される状況だと三十数台分は確保できるだろうと、少なくとも、そう考えてございます。ジャンプ東池袋ですと、多いときでも20台ちょっとぐらいです。ただ、イベントのときは50台近くになるときはありますという使われ方というか、自転車で来ていらっしゃる方の数ですので、可能な限り、自転車置き場については確保できるように、また、今後とも設計で詰めたいと考えてございます。
説明は雑駁でございますが、以上でございます。よろしくお願いいたします。
【中島委員長】
説明が終わりました。
質疑を行います。どうぞ何か質問があれば。
【山口委員】
地元の皆さんのご理解をいただいて進んでいるということでよかったと思いますけれども、音楽スタジオが二つということは、やはり音楽の利用が多いという前提になってくるのでしょうか。
【坪内子ども課長】
東池袋でも音楽ができるところについて競争率が高いといいますか、かなりの需要があります。ただ、東池袋の場合には、簡素な防音の形ですのでどうしても音漏れがある程度していると。あと、東池袋につきましては、いわゆる運動系のことができる、バスケットができるとか、そういう形になってございますので、西側につきましては、旧長崎第二児童館の構造とかも含めて考えたときに、比較的、動ではなくて静を中心に考えて、音楽スタジオについては防音をしたもので使いやすいものと考えて、その需要が多いという考えのもとでこういう設計を考えているところでございます。
【山口委員】
それで、子ども文教委員会、私も委員なものですから話が出ましたけれども、やはり自転車置き場、今、想定では東池袋が20台程度だからということですけれども、やはり大きい子が遠くから来ますから、そういう意味では、十分な置き場をきちんとつくっておかないと、やはり公園は公園としての児童遊園としての役割が、目の前で確かに使い勝手はいいのだけれども、そこはやはり十分な置き場、中高生だったら二段ラックにしても体力的にも置けないことはないと思うので、設計の中でどうなるかわかりませんけれども十分な用意はしてほしいと思いました。
それから、乳幼児の親子の居場所、今、おはなし会とかいろいろやっていますけれども、その辺のところはもう昼間の時間は子どもたち、中高生は来ないわけだから、かなり使えると思うのですけれども、この辺はもうしっかり確保できるということなのですか。
【坪内子ども課長】
こちらの図示いたしましたところは、当然、専用ないし優先スペースということで、そのほかも利用実態等、東池袋の状況を見ましても、委員、ご指摘のとおり、午前中から午後、ある程度来たとしてもそんなに人数来ませんので、中高生については。ある程度は遊び回ることはできるだろうと想定はしております。
【山口委員】
あと、あいている時間とかは中高生以外の活用とか、目的外の使用というのは考えていらっしゃるのですか。
【坪内子ども課長】
基本的に中高生センターですので、中高生が基本的に使っていただくと。そのほかの利用については、事前にこういうことをやりたいとか、こういう料理教室をやりたいとか、何かそういうものの計画をいただいた上でお使いいただくということで考えてございます。自由にということになってしまいますと、なかなか中高生センターとして中高生がなかなか来にくい施設になってしまうとまずいという考えがございますので。
【山口委員】
その辺の判断は、事務室にどういう資格の人がいるかとか、もちろん役所のほうに上がってくるだろうと思うのだけれども、その辺のところの事務的な仕組みはどう考えていらっしゃるのですか。
【坪内子ども課長】
これはジャンプ東池袋と同じように、当然、正規の職員と中高生の指導をしたいという一定の資格を持った指導員を置いた上で、場合によって臨時の方をお願いし、事務的なことにつきましても、所長となる者を中心にそういう手続についても、今、いろんな施設でやっていることを横引きしながら事務手続のマニュアルをつくって対応するということになると思います。
【高橋委員】
東池袋には相談機能もあって、確か相談室、定かではないのですがそういう部屋もあったと思うのですが、そういうものに関しては、今、明示はされていないのですが、どのようにお考えですか。
【坪内子ども課長】
相談室というのを明確につくるということはないのですけれども、事務室は結構スペースありますので、そこの中で区切りながら相談することは考えていきたいと考えております。東池袋でも、きっちりした形というよりは、あそこはちょうど区民ひろばと子育てひろばが同居している状況ですので、事務室の奥に相談スペースを設けて対応しておりますので、それは現場と話をしながら、どういう区画をつくったらばその子が話しやすいのかと。余り明確に相談室と表示してしまうと、なかなか逆に使いにくいということがあるようですので、その点は工夫させていただきたいと思います。
【高橋委員】
割と不登校気味のお子さん、高校生とかが、ここならば行けるという感じで、そういった受け皿にも東池袋もなっている部分もあるので、やはり、気軽にいろんな話ができるそういった機能も大事と思っていますので、そこら辺もよろしくお願いします。
あともう一点、音楽スタジオのイメージなのですが、平米数とか書いてないので、東池袋の場合は、旧児童館でいうと2階の部分の奥の部屋で運動が少しできた大きめの部屋があったのですが、そのぐらいの大きさではないわけですよね、本当に音楽スタジオという。
【坪内子ども課長】
音楽スタジオをつくろうとしている遊戯室が160平米程度あるのですけれども、防音効果を考えますと、今の壁にぴったり、いわゆる防音壁をつけてしまうと、ある程度、音の伝わりが出てくる可能性があるので、若干、内側に引っ込めたところに防音スタジオを2個つくるということにします。そういたしますと、大き目とやや小さ目のをつくる形になりますが、大体、数十平米のものが二つと、五、六十平米程度のものが二つという形になると思います。ただ、五、六十平米あって音楽スタジオですと結構広いと思いますので、小さな、友達が寄ったりしてやる、いわゆる簡単なミニコンサート的なことまでは対応できると思います。当然、今ある壁との間に空間ができますので、その辺は予備の倉庫であるとか、そういう形で活用していきたいと考えております。
【高橋委員】
東池袋を利用していた高校生が集まって、一度、大きい高校生も大学生も一緒になってイベントをやったのですが、東池袋はもうあふれて、私も立って後ろで見ていましたけれども、そういった割と若い子たちのエネルギーって物すごい、団結するときには物すごい、仲間がみんな集まってとってもすばらしいそういったイベントをやったのです。やはり、こじんまりと静のジャンプとおっしゃっていましたけれども、やはり、そういった部分でいろいろこれから先々いろんなイベントも考えられると思いますので、ちょっと大きめのとおっしゃっていましたけれども、そのときはそのときでまた別の会場を用意するなり、いろいろ検討はされるのですが、本当に中高校生たちが、やりたいようにというか、いろんな若い発想で、どんどん自分たちの発想で新しい取組みができる、そういった支援もぜひ考えていただきたいと思います。
【儀武委員】
先程、目的外使用の件で質問がありましたけれども、例えば、中高生が利用するとなると、例えば夜間ですとか、土日のほうが中心だと思うのですけれども、日中のウイークデーの午前、午後とか、こういう時間帯というのはどのように活用されるのでしょうか、音楽スタジオでは。
【坪内子ども課長】
基本的に事前にこういう形の目的で中高生以外の方が使いたいと言ったときに、それを事前にお話しいただいた上で、それをやっていただける状況かどうかというのを判断することになると思います。何でもどうぞというわけには、やはり先程申し上げたようになかなかいかないので、音楽スタジオがどのぐらい中高生から支持されるのかによっても空きぐあいというのは変わってくると思いますけれども、せっかくあいているところを全く「使えません。」というのはいかにもしゃくし定規ですので、それは使える方法、登録の手続とか、そういうのは町会の方ともいろいろお話していますので、やり方はもちろん決めていって使えるようにしていきたいと思います。
【儀武委員】
そうしますと、東池袋、日中の利用率というのですか、どんな状況なのでしょうか。
【坪内子ども課長】
あそこの場合、音楽スタジオをどのぐらい使っているかというデータは今は私はないのですが、中高生の来館総数が大体、先月も1週間調査してみたのですけれども、50人から100人の間ぐらいということになります。
それから、東池袋の場合には子育てひろばがありますので、そちらのほうでいらっしゃる方がそのほかに何名様かいらっしゃるということです。やはり、音楽スタジオについていうと一定の人数が集まらないとなかなか活動できませんから、やはり、活動している時間帯というのが平日ですと夕方以降になりますし、あとは週末土曜日というのが一番込んでるようです。
【儀武委員】
工事費、設計を委託するのですけれども、全体で総額で幾らになるのでしょうか。
【坪内子ども課長】
まだ予算上は数字はのっかっているのですけれども、9,000万円とか1億円とかという大台に、やはり音楽スタジオにお金がかかりますので、そのぐらいの金額になっているということです。
【儀武委員】
国庫補助を申請しているのですけれども、そのうちどのぐらい見込んでいるのですか。
【坪内子ども課長】
国の基準がございますので、基本的には基準額の半額が出るということになります。それで今、申し上げた、例えば1億円として5,000万円出るかというと、国の基準に照らしていかなければならないので5,000万円はいかないかと思います。それから、今なかなか国庫補助の基準内容というのが、昨年、一昨年と変わってきていますので、来年がどうなるのかというのがまだ正確にわかっていないものですから、なかなか数字をはっきりとは出せないのですけれども、予算上はそのような数字をはじき出してはいるということです。
【中島委員長】
次の案件に入りたいと思います。
次に、「(仮称)西部地域複合施設における文化拠点詳細計画」中間報告について、説明並びに質疑のため、八巻文化デザイン課長と樋口図書館課長が出席しております。理事者から説明があります。
【八巻文化デザイン課長】
それでは、(仮称)西部地域複合施設における文化拠点詳細計画の中間報告についてご報告申し上げます。
表題の案件の表について、こちら文化拠点整備詳細計画と記載されておりますが、この「整備」を削除していただきますよう、お詫びとともにお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。
それでは、お手元の資料、カラー版、A3の裏表のものと、それから、(仮称)西部地域複合施設における文化拠点詳細計画中間報告、ホチキス止めのものをお手元にご用意をお願いいたします。A3版のカラー刷りのものは7月27日こちらの委員会でご報告させていただいた内容のものを再度お配りさせていただきました。こちら細かな図面などがその時点、平成21年1月時点で入っておりますので、そちらと見比べながらご説明をさせていただきたいと思います。
こちらの裏面をご覧くださいませ。現在、西部地域複合施設は4階建ての施設を計画しております。このうち文化拠点と呼ばれているのが2階のミュージアム施設、それから図書館系施設、4階の公民館施設、この2、3、4階の部分についての詳細計画の中間まとめでございます。
それでは、ホチキス止めの資料をおめくりくださいませ。本計画の詳細計画の目的でございます。こちらの計画は、平成21年1月に策定いたしました文化拠点整備計画案、それから(仮称)西部地域複合施設整備基本計画、こちら22年12月に策定いたしました、こちらの整備のコンセプトを踏まえて文化拠点としての使命を明らかにすること。2点目に、23年度から始まります基本設計、実施設計に向けての条件を設定するものを目的としていますので、この2点を目的として作成させていただいております。
現在、ミュージアムの検討委員会を設置しております。7回ほど開かせていただきました。そのほかに郷土資料分野、美術分野、文学・まんが分野の専門家の先生たちのご意見を受けるとともに、新千早図書館検討会議、それから、新千早地域文化創造館の検討会議におきまして、23年3月の予定の最終報告に向けて鋭意検討しているところでございますので、今回は中間報告という形でご報告させていただきます。こちらの現在12ページ、13ページまでこの計画、中間まとめで報告させていただきますが、この後、後ろにつく予定としては諸室ごとの必要整備、それから諸室の関係性を新たに詳細に示したものがこの後加わる予定になって最終報告という形にさせていただきたいと考えております。
この四角の中の(仮称)西部地域複合施設基本整備計画の抜粋のところによりますと、施設整備のコンセプト(2)郷土の歴史文化を次世代に伝える新しい文化拠点の確立とさせていただきまして、こちら本計画に入ってございます。
それでは、ページをおめくりくださいませ。2番、文化拠点の基本的な考え方でございます。先ほどもお示ししましたように、文化拠点というのは2、3、4階部分のことを総称して文化拠点と呼んでおります。特にミュージアム系機能の中の郷土資料分野、それから美術分野、文学・まんが分野といった三つの分野から形成されております。
次のページにお移りいただきまして、文化拠点の理念、目指すべき姿として改めて書かせていただきました。①理念、「連携」と「融合」をもとにして区民とともに新しい文化価値を創造する。こちらを理念として掲げております。また、目指すべき姿として黒い丸印で三つ上げさせていただいております。③の「連携」と「融合」の考え方ということで、視点1から次のページの4までということで、それぞれの「連携」と「融合」を新たにして、より区民に開かれた施設をつくろうというコンセプトのもと、視点1から4まで掲げさせていただいております。
次のページに移らせていただきます。3、ミュージアム系機能についてということで、おめくりいただきまして、11ページ、4、図書館系機能について、そして5、公民館系機能についてということで文化拠点、三つの機能について順に述べさせていただいております。ミュージアム系機能を構成する三つの分野ということで、繰り返しになりますが、郷土資料、美術分野、それから文学・まんが分野、三つの考え方を詳細に書いてございます。また、(2)ミュージアム系機能の使命ということで、明らかにこの使命を今回書かせていただきました。地域の歴史文化資源を次世代に継承する。その魅力を区内外に伝え、区民が地域への愛着と誇りを生むことができる施設として、区民の文化振興と豊かな地域社会の形成に寄与することを目的として使命として書かせていただきました。黒い四角の2点目でございます。図書館系機能・公民館系機能と連携いたしますので、大人から子どもまで世代を超えたすべての方が楽しく学び、交流できる多彩な事業を展開し、生涯学習の振興に寄与することということです。(3)施設の法的位置付け、こちらも改めて明確にさせていただきました。豊島区には貴重な財産がございます。こちらの財産を次世代に確実に継承していくことが私どもに求められております。また、充実した活動を展開させるためには、単独での施設だけではなく、いろんなところと連携するということを掲げてございます。資料を貸したり借りたり、それから、合同企画展なども進めていきたいと考えております。こうした使命を果たすために博物館相当施設を目指すこととしたいと考えております。こちら博物館相当施設は、一定の要件を満たすことにより文科省の定めにより、博物館に相当する施設として指定されるという意味でございます。必要な資料、それから年間100日以上開館すること、建物はおおよそ132平米以上という一定の要件がございます。こちらのメリットとしては、文化財を後世に継承していくために必要な専門性を担保できること。それから、補助金が使えるといったメリットがございますので、こちらを目指していきたいと考えております。
おめくりいただきまして、7ページでございます、(4)事業計画についてそれぞれ①から④まで書かせていただきました。こちら四角の中、それぞれ3分野共通の考え方というのを示してございます。資料の収集、保存、管理については3分野で情報を共有することにより効率的で発展的な収集・保存を行う。また、一番最後の行でございますレファレンスサービスなどを充実させまして開かれたミュージアム、そして相談しやすい環境づくりをつくりたいと、現在、検討しております。また、②調査・研究については、こちらも3分野の考え方でございます。3分野で情報を共有することによって、こちらでも大変効率的で発展的な調査研究を行うことが期待できます。また、そこのところの8ページの一番上の黒い丸印でございます、郷土資料分野においては、教育委員会文化財係など、それから小中学校と連携いたしまして、小学生、中学生の社会科、また総合的な学習の時間の教材研究を行うという形で教育委員会とも大いに連携を図りたいと考えております。③の展示についてでございます。こちらのほうほ高齢者、障害者、外国人、皆様にわかりやすい展示の仕方、そして、一展示の理解をより深めてもらうためにワークショップ、それから展示の説明、そしてギャラリートークなども入れたいと考えております。
次のページをおめくりくださいませ。④の教育普及については、先程もお話ししましたように、教育委員会との連携を強化し、レファレンスサービスを充実させること。そして、区民に開かれたミュージアムとして、勤務します学芸員による調査・研究の蓄積を広く区民に紹介していこうと考えております。また、そのための環境を整備するということも、現在、検討中でございます。
(5)管理・運営計画についてですが、特に③の開設時間・休館日について、ミュージアム系の施設と図書館系の機能についてはおおむね可能な限り開設時間を一緒にしたいと考えております。特に、4階建ての施設の中にいろんな機能が入るわけですので、この辺の課題はかなり大きいと考えております。開設時間のことについても、それぞれの施設で時間が違うといった現象が生まれてきますので、可能な限りそれを埋めるような形で検討していきたいと思います。また、こちらは全庁的な会議を通して鋭意検討していくこととしております。また、④の運営組織についてです。学芸員の業務をしっかり果たしていかなければいけないと考えております。こちらは貴重な資料の保存、それから展示、そして管理して次世代へ継承していくという大きな役割を担っておりますので、有効的で、そして効率的な運営の方法を考えていきたいと思っております。また、協力組織やボランティアについても、今、千早図書館、それから地域文化創造館、郷土資料館などで大変盛んでございますので、こちらのほうを継承して、できる限り区民の皆様と一緒に活動をともにする形で考えてございます。
11ページをおめくりください。図書館系機能についてでございます。図書館系機能の使命を明らかに書かせていただきました。こちら千早図書館では、特徴的なものは、児童書の貸し出しが大変多く、お子様たちに向けての読み聞かせの会など、大変、歴史があるということでボランティアの団体による30年以上にわたる活動がございます。また、地域の皆様による講座も20年以上の歴史を持っているということでございますので、これをそのまま継承してさらに大きく広げていける形を考えてございます。
13ページをおめくりください。公民館系機能についてでございます。現在の千早地域文化創造館でございますが、新たに体育館がこちらの機能として加わる形になってございます。こちら、それを機に利用の拡大を図り、既存の体育館を活用してより若い方たちをターゲットにした活動グループの育成支援を図りたいと考えております。また、生涯学習事業については、地域のガイドボラという養成の講座をしておりますので、地域の文化拠点と一緒になることにより、こちらのガイドさん、住民の皆様が、次のボランティアを育てる、順繰りに人を育てる形にできたらよろしいかなと考えております。管理・運営体制については、現在、指定管理を進めておりますが、こちら効率的、それから効果的で管理・運営体制のあり方を順次検討するという形や、今、検討しているところでございます。
以上、中間のまとめとしてご報告させていただきましたが、この後、後ろに施設の関係性などを細かくつくったものを、現在、検討していますので、3月中には検討結果をまたお示しできるかと考えております。
以上、中間のまとめまでご報告させていただきました。よろしくお願いいたします。
【中島委員長】
説明が終わりました。
質疑に入ります。
【山口委員】
言葉の説明をしていただきたいのですけれども、ミュージアム系機能とか図書館系機能、公民館系機能と、この系というのはどういう意味で使っているのですか。
【八巻文化デザイン課長】
いろんなものを総称して、含むという形で何々系という形で含ませていただいております。ですから、あえて公民館機能としなかったのは、現在の地域文化創造館、それから、図書館もいろんなものを複合施設によることにより連携、融合が図れるということで、そのところを系という形で表現させていただきました。
【山口委員】
それで、先程から説明の中で法的位置付けとありますけれども、例えば図書館系といった場合は図書館という法的位置付けではなくなるわけですか。
【八巻文化デザイン課長】
図書館については図書館という位置付けでございます。法的な位置付けは図書館でございます。
【山口委員】
位置付けをはっきりしないと、こういうあいまいな表現というのは国庫補助も含めて、あるいはさまざまな行政組織の中で財政的裏付けも含めていけば、図書館は図書館だと思うのです、図書館法に基づいている図書館なのかどうか。そうでないのだったらまた違う形になると思うのです。だから、その辺のところは、一般向けするからそう使っているのかどうかわからないのだけれども、一つ一つをやはり丁寧な表現をしないと、これ行政用語でしょう。その辺のところが少しわかりにくいのですけれども、その辺のところはどうなのですか。
【八巻文化デザイン課長】
図書館系機能と形で書かせていただきましたのは、法的位置付けは図書館でございますが、そこの展示の部分に文学・まんがの分野のところを少し加えて、それに発展させた図書館の資料を展示したり、それから、閲覧できる形と考えておりますので、機能のことで考えて何々系という表現をさせていただきましたので、法的位置付けは図書館でございます。
【山口委員】
文学もまんがも、いわゆる図書館の中に入っておかしくない中身ですよね。何か非常にあいまいな表現で何とか系、何とか系とくるものだから、ちょっとわかりにくいと私は思いますけれども、一般的にはどうなのでしょう、こういう表現にしたほうが格好いいと思ったのかどうなのかよくわからないのですけれども。少しすみ分けというか、位置付けというか、そういうものがすべてあいまいになっていくというか、何となくふわっとして、こんな感じ、こんな感じと言っていく感じなのだけれども。その辺のところが、私、頭がかたいのかどうかわからないですけれども、かたいのでしょうね、多分、わかりにくいと思いましたが、その辺はどうなのでしょう。どうしてもやはり、こういう何とか系、何とか系として書いたほうがいいわけなのですか。
【八巻文化デザイン課長】
計画を立てますときに、21年度の1月にお示ししたそちらから何々系という形で書いてございます。ただ今回、三つの分野、三つの機能が一緒になるということで何々系という表現をさせていただきましたが、図書館についてはきちんとした法的な位置付けをつけますし、また、こちらのミュージアムにも博物館相当施設という形でしっかりとした法的な位置付けを目指したいと考えておりますので、ご意見は承りたいと思っております。
【山口委員】
21年度のときは、大体こんなイメージという形で何とか系となったのだと思うのですけれども、詳細計画になった場合にはまた違うのかと思いました。もう少し詳細な、もうちょっと細かい分野で、ミュージアムとしての位置付けはミュージアムで博物館相当だったら郷土資料館も入るし、美術で言えば美術館としての機能はそこでどうなるのか。例えば、博物館相当施設というのは、先程三つ、こういう要件を満たせば博物館相当施設になると言われたけれども。では、そこで美術館的な絵の展示とかをやると博物館相当にはならないのかなるのかと、その辺のところを説明していただければと思います。
【八巻文化デザイン課長】
こちらの博物館相当施設というのは美術館の展示で、美術の運搬に関して物を貸したり借りたりするときにもきちんと補助が出る形になっておりますので、そこのところはご心配はないと思っております。
【山口委員】
それから、もう一点、博物館相当施設は学芸員相当職員を必ず置かなければならない。学芸員相当職員というのは、学芸員という資格がありますけれども、学芸員相当職員というのはどういう人を言うのですか。
【八巻文化デザイン課長】
こちらは、国が学芸員に相当すると認めた職員ということで、申請をするということで、美術館の勤務何年以上という形でお示しして相当だと認められた方ということでございます。ですので、学芸員資格というものは大学を出てそれなりの単位をとってきた方が資格をいただくわけですけれども、その方以外の美術館に勤務年数が何年以上ということをお示しいただければ認めるという形で学芸員相当となっているということです。ですから、明確に学芸員ではなくて、学芸員相当の方がいらっしゃればよろしいと出ております。
【山口委員】
例えば、そういう人というのは、役所の職員もいろいろあって資格のある方もない方もいろいろあるのだろうけれども、医者の場合ともまた違うわけだけれども、医者だと医師として職員採用されると給与法が違ったりするわけですけれども。学芸員という国家資格と学芸員相当職員というのは身分上の違いとかそういうのもあるのですか、ごめんなさい、いろいろ知らない言葉がいっぱい出てきたものだから教えていただきたいのだけれども。
【八巻文化デザイン課長】
区役所の採用ということであれば実際の職員、それから、美術館ですと、財団とか外郭団体の職員は学芸員という形で募集をかけておりますので、相当の職員というよりは本来だったら学芸員を承ったほうがよろしいかと思います。なぜ学芸員に美術館、それから、博物館がこだわるかということは、やはり資料というのが貴重だということで、保存をして継承していくためには学芸員資格というのは、大変、大事な資格だということをうたっておりますので、そうした形で学芸員たちが非常にミュージアムでは大活躍する人材だと考えております。ですので、私たちは行政職ですので専門的なことがなかなかわかりかねますが、資料のことに関して、温度管理はどのぐらい、それから薫蒸に関してはどんな形というように、非常に国もそれを推奨してきておりますので、施設ができた暁には、ぜひそういう職員の活用をしていきたいと考えているところでございます。
【山口委員】
私も学生時代、学芸員の資格を取ろうと思って、余り単位が多いのでやめてしまったのですけれども、専門家であることは間違いないわけですけれども、相当職員と学芸員との違いというのがいま一つ明確ではなかったのでお尋ねをいたしました。
いずれにせよ、最初のここで出てきた計画案の21年に出てきたところは何となくほわっとしたものだったわけですけれども、ここまで詳細にやっていくのであれば、余りほわっとしたイメージではなくて、もうちょっと具体的なものを表現も含めてやっていただけたらいいなと思い、私の率直な感想を申し上げました。
それで、もう一つ伺いたいのだけれども、郷土資料館の問題もあるのだけれども、全体として、例えばミュージアム系機能というところで郷土資料館としての機能と、それから、美術に対する機能と、それから文学・まんがの分野があるのだけれども、文学・まんがというのは図書館なのかと思ったのだけれども、あえてミュージアム系に持ってきたというのは、そういう両方にまたがっているから、ミュージアムとはちょっと文学・まんがは違うのではないかと私は思うのだけれども。その辺のところの仕切りというのが、例えば美術はミュージアム、文学・まんががミュージアムなのかどうかというところについてはわかりにくいのだけれども、その辺のところはどういう位置付けにしようとしていますか。
【八巻文化デザイン課長】
文学・まんが分野については、よそでは文学館という形でございますので、こちらもミュージアムの一つという位置付けになっておりますが、図書館の機能と大変またがるところがあります。ただし、こちらは豊島区のトキワ荘のこと、それから横山さんのこと、それから、いろんな文学についての大変貴重な資料がございますので、それを改めて博物館の資料としながら、それを手にとって見ていただける形として図書館と連携をしていくという位置付けでございます。ですから、実際は3階部分に文学・まんがの展示のコーナーができると考えております。そこでミュージアムの一部として、また、図書館の資料を手にとって実際に読めるということで、区民の皆様にそのような形で発展的に展示できるコーナーと考えております。
【山口委員】
公民館系のところでは、地域文化創造館は指定管理と管理がはっきり明確に書かれているのだけれども、指定管理者と、それから直営部分との連携を含めて、全部関連があると何とか系何とか系でくくっていったときに全部関連あると思うのだけれども、ここだけ指定管理にしていくという意味は何なのですか、わざわざここだけ指定管理書いてありますよね。
【矢作学習・スポーツ課長】
現在の千早地域文化創造館が指定管理者制度を導入しておりまして、地域文化創造館については区内に5館ございますけれども、5館一括した一体的な効率的な運営ということで指定管理者制度を導入してございますので、原則としてはその方針で持っていくということで。ただ、複合施設の他の直営の部分との管理運営についてはまだこれからどのような運営体制がよいかということを全庁的に調整を図っていくという段階ですので、それを踏まえて、施設全体としての管理運営方針は決まってくるかと思いますが、地域文化創造館部分については、他の地域文化創造館との連携という視点もございますので、従来どおりの原則でいきたいと考えております。
【山口委員】
そこもわかりにくいと思って、ここでは三つのミュージアム系、図書館系、公民館系とかとして、それが文化拠点を構成する三つの機能として一括りになっているわけで。だけれども、地域文化創造館については、ほかの区全体の地域文化創造館との連携となると、イメージが余りよくわからないのだけれども、三つの機能を融合させていくためには、やはり同じ管理にしていったほうがいいのではないかと、ここだけは同じ地域文化創造館でも、ここはまた別扱いとなるのかと思ったのが、ここだけは指定管理者だとなってくると全体のイメージがやはりわかりにくいと思うのですけれども、そこはどうなのでしょう。
【八巻文化デザイン課長】
委員ご指摘のとおりで、いろんな運営に関してまだまだ詰めていかなければならない。これからそういう検討をしていかなければならないということですから、4階施設の中にいろんな機能が入っていくということで、直営と指定管理、それぞれ、では施設の管理はどこがするのだといった非常に大きな問題とこれから向き合わなければならないと考えておりますので、ご意見は改めて承りたいと考えております。課題があるということは非常に認識しております。
【高橋委員】
公民館系機能の中に1階総合受付、ショップと書いてあるのですが、どういうものをイメージされているのでしょうか。
【矢作学習・スポーツ課長】
まだまだこれから基本設計、実施設計する中で変わってくる要素になると思いますが、いわゆるミュージアム系機能とかで、今の郷土資料館でも有償刊行物ですとか、オリジナルグッズというものを販売しております。そういったものを各施設ごとに販売するのではなくて、1階の総合受付のところで施設全体での刊行物等について扱うところを設けてはどうかという考えがございまして、それの運営という意味合いでございます。
【高橋委員】
聞くところによると、現在も障害者の方がいろんなものを販売されたりしているという、時々なのかあれなのですが、それが店舗として中に入るのではなく、そういったミュージアムのものとか、そういうものを販売する固定のショップが入るという認識でよろしいのですか。
【矢作学習・スポーツ課長】
ここでいうショップというのは、そういうミュージアム系のオリジナルグッズ等を中心とした区の刊行物等のショップを想定しています。ただ、委員が今おっしゃられました障害者の方のそういう場というのも、今、提案の中では、施設全体の中で検討をされていくこととして耳に入っておりますので、それはまた別の形で検討されていくものと考えております。
【高橋委員】
新庁舎についてもそうですけれども、やはり、一つこういった建物ができるというのは、障害者の方の雇用を安定的にするやはり大きなチャンスだと思いますので、ぜひその点も視野に入れていただきたいということだけ一言言わせていただきます。
【儀武委員】
すみません、私もミュージアム系についてお尋ねしたいのですけれども、先ほども質問ありましたけれども、博物館相当を目指すということなのですが、三つの基準というか、まず資料と、それから100日以上オープンするということと、広さは132平米とおっしゃっていましたけれども、100日とか、132平米はクリアできると思うのですが、問題は資料、どういう基準があるのでしょうか、資料をそろえなくてはならないとおっしゃっていましたけれども。
【八巻文化デザイン課長】
こちらは文科省の定めにより東京都の教育委員会に提出してそれがクリアできているかどうかという審査を受けると聞いております。
【儀武委員】
申請して審査を受けるということなのですが、例えば、資料の量ですとか、質ですとか、いろいろあるかと思うのですが、その点の基準というものはないのでしょうか、どうなのでしょうかということをお聞きしているのですけれども。
【八巻文化デザイン課長】
ただいま詳細にわかりかねますので、後で資料でお示ししたいと思います。
【儀武委員】
私、心配しているのは、例えば、どうしてもこれだけいろんな機能を4階建てに盛り込んでいて、例えば、郷土資料もすごい倉庫が必要だと思うのです。ところが、地下は防災倉庫の備蓄倉庫になっていまして、ここの2階に、収蔵機能もこの階に集約するというのですが、2階はいろいろ詰めることになるのですけれども、本当にこれが可能なのかどうか、これが心配なのです。
【八巻文化デザイン課長】
収蔵庫の件でございますが、先ほどの文化庁の指針によりますと、資料の保管庫については地下は余り芳しくない、それから西日が当たったり、南向きだったら余りよくないという望ましい姿というものを示してございます。そちらから考えますと、やはり地下は無理なのかなと思っております。
また、今、2階に考えております資料の収蔵庫については、こちら郷土資料については160平米、美術の収蔵庫については120平米、そして文学・まんがは最低50平米をいただきたいという形で今回の詳細計画の中に記載したいと考えております。美術について言えば、現在、収蔵庫が京北倉庫と、それから千川小学校に分かれてございます。その資料について、きちんとした温湿度管理をしますので、その美術品のそちらに入れるものとそうでないものをある程度仕分けをこの準備期間の間にして入れていきたいと考えておりますので、この収蔵庫だけではやはり足りないということは認識してございます。ただ、収蔵するものの仕分けをきちんとしていきたいと考えておりますので、準備期間の間に整理したいと考えております。
【河原委員】
私もミュージアム系になるのですが、先ほど、文学・まんがは山口委員から図書館系ではないかという話も出ました。先ほどの話の中で、まんが系で私もトキワ荘に絡んでいるものですので、展示をされるだけという判断、今、お話になったのですが、それを見て本を借りたいという人は図書館に行きなさいと考えればよろしいのですか。
【八巻文化デザイン課長】
お言葉が足りなくて、大変、恐縮でした。展示をするだけというよりは、展示をして、それを手にとって見れる活動をするということで、それがアウトリーチの活動だったり、それから、ワークショップだったりということで、文学とまんがに関しては、実際に展示をするだけではなくて、本を手にとって読んでみる、そして読んでみて、また次の本を借りるといった行動に結びつかなければ展示をする意味がないということを専門の先生からご意見として承っております。
ですから、そのところの膨らます活動を考えるのは学芸員であり、私どもここに勤務する職員だと認識しておりますので、展示をするだけということではございません。ただ、展示をした本をもっと読みたい、この作家についてもっと知りたいと思ったときに、やはり図書館に行ってその作家のことを調べる、そういった連携が今回の施設では図れるとお考えいただくとありがたいと思います。
【河原委員】
ということは、図書館に文学コーナーとかまんがコーナーを設けると判断してよろしいのですか。
【八巻文化デザイン課長】
そのように考えております。
【河原委員】
そこでまた前いろいろ出ていたフロアの構成といいますか、順番なのですけれども、いわゆるミュージアム系が2階に入って図書館が上ということですよね、今、この順番でいくと、2階、3階、4階ということで。そうした場合にミュージアム系に行った方が、では、今度は上へ上がって借りていくという順番的にはそうなるわけですよね。人の行動としては、上からおりて来るほうがそういうときに楽ではないかと今思ったのです。いわゆる上のフロアで見学をした、博物館で手にとって見たと。では、それに関連するものを借りたいと思ったときに、上に上がるよりは下におりて来て図書館で借りるほうが楽なのではないかと思ったのですが、その辺はいかがでしょうか、人の行動パターンといいますか、動きにおいて。
【八巻文化デザイン課長】
ミュージアムを見学された方がもっと本を読みたい、それから資料を知りたいとか、作家について調べたいといったときに上へ上がっていくのは大変ではないかというご意見ですけれども、2階にミュージアムを建設するということは、階高の関係でどうしても2階でなければ4.5メートルとか5メートルの天井高を確保することはできないということでそんな形に今回させていただくわけですけれども。行動パターンとしてはそういう行動パターンもあるかもしれませんし、また、図書館でミュージアムを見たいと思った方は、階段をおりて来るという形で、なかなかいろんな方がいらっしゃるのかなと、今、ご意見を伺って感じた次第でございます。
【河原委員】
それも含めて開館時間の件においても、結局、図書館が一番最後まで開いているわけですよね、夜の遅い時間。
【八巻文化デザイン課長】
地域文化創造館が一番遅い時間帯だと10時までの予定でございます。
【河原委員】
ということは、時間帯はエレベーターなり階段の閉鎖で何とかなるかと思うのですけれども、地域の人たちが一番使い勝手のいい形をつくっていただければと思っていますので、これからもまた地元の方々とのいろいろ会合があるということなので、そのときにいろんな意見を聞いていただいて、それを少しでも反映していただきたいということを期待しまして私の質問を終わります。
【中島委員長】
では、次の案件に入りたいと思います。
次に、千川小学校跡地活用計画の検討状況について、質疑のため、岡安福祉総務課長、小花保育園課長、石井公園緑地課長が出席しております。
理事者から説明があります。
【田中施設計画課長】
それでは、資料に沿ってご説明させていただきたいと思います。
まず、1番の資料につきましてA4の資料でございます。千川小学校跡地の活用につきましては、未来戦略推進プラン2010におきまして、近隣公園と、それから特別養護老人ホーム、保育園等の整備を検討するということで方針を定めてございます。また、それに基づきまして、昨年4月ごろより地元の方々と整備計画について協議を始めたところでございまして、今回は中間報告といたしましてこれまでの検討状況をご報告申し上げたいということで今回上げさせていただきました。協議に関わっていただいております団体でございますが、周辺の4町会、それから2商店会、現在の小学校の利用団体、利用者協議会でございます。それから、飛び地に隣接しますライオンズマンション千川駅前管理組合の団体でございます。
2番の協議経過でございますが、当初4月より懇談会ということで7月まで3回ほど実施をいたしました。最初の出席者が多いのは、協議団体の中でも団体の役員方を中心にお呼びしたのですが、今回は1回目ということもありまして、それ以外の一般の方々も多数出席されたということで51名になってございます。4月につきましては、当初、飛び地について売却も検討するということで考えてございましたが、それに対して地元の方々のご意見もたくさんいただいておりまして、その時点で飛び地は売却にこだわらず活用を検討することを申し上げまして、また、プラン2010の内容をご説明したというところでございます。そのときには、飛び地を含めて有効容積の十分な活用や跡地における地域・スポーツ活動の継続、また、整備計画の作成への地域団体からの参加要望等の意見がこのとき出されてございます。また、6月におきましても、整備計画の中で地元を含めた検討の場を設けていただきたいというご要望が出されております。それを受けまして、7月には地域の団体の代表の方々と協議する会を任意に設置しようということで区から提案を申し上げたところでございます。
裏面をおめくりいただきたいと思います。その後、9月からは千川小学校跡地の活用を考える会ということで、任意の団体でございますが、会を発足して協議を続けてございます。これまでで計5回会合を持ちまして、その中で2回は施設見学を行ってございます。まず、9月には特養ホームのけやき園という新宿区の建物を視察しております。資料が飛んで申しわけございませんが、2番の資料の表面をご覧いただきたいと思います。これが新宿けやき園を見学したときの概要でございます。13名ほど2回に分けて出席されました。こちらの施設は特別養護老人ホーム、それから、障害者支援施設が入っているものでございます。20年6月に開設されたものでございます。こちら民設民営の施設になっております。こちらで特徴的なのはユニット型個室があるということで、千川小学校の跡地の特養につきましても、区でユニット型個室の導入を検討しておりますところから、ユニット型というのがどういうものかと、一般のこれまでの特養とどう違うのかといったことをご説明するために、こちらのけやき園を選定したわけでございます。もともと国有地で、それを社会福祉施設の設置を条件として売りに出されたものということで伺っております。左側の下には5階の平面図ということで、一般的なユニット型個室の平面図を記してございます。こちら見学を終えまして、出席の方々のご感想でございますが、ユニット型はちょっとぜいたくかと思えるほど環境がいいということでご意見をいただきまして、また、1階に地域の交流スペースがございまして、右下に見づらくて恐縮なのですが、写真を掲げております。かなり広くて解放感がありまして、ご覧いただくとわかりますが、前面に窓がございまして、これは広く開けてオープンスペースとして使える広いスペースがございました。こうしたものが参加者の方にはとても印象に残ったといったところでございました。
お戻りいただきまして、11月でございますが、こちらは品川区の「ヘルスケアタウンにしおおい」というところを見学いたしました。これは、委員の方々からこちらをぜひ見学したいというご要望がございまして行った施設でございます。これは、資料2の裏面を見ていただきたいと思います。出席の方は11名ございまして、施設の概要でございますが、1階に「西大井いきいきセンター」というところがございまして、これはいわゆる介護予防拠点でございます。それと「キッズタウンにしおおい」ということで保育園がございました。それから、2階、3階が「西大井こうほうえん」ということで、これは高優賃です、高齢者優良賃貸住宅が42戸ございました。こちらで特徴的でしたのが、旧校舎を改修して活用して保育園、また、高齢者施設の整備を計画したということでございます。それを一体に運営してくれる、また、設計施工してくれる社会福祉法人を公募プロポーザル方式で募集したということでございました。また、出席された方々のご感想でございますが、改修による活用ということで、旧学校のたたずまいがかなり残っているということもございまして、とても印象に残っていると。それから、地域交流、活動拠点施設があって、区民が活発に活動している状況が見受けられましたので、そういったところもとても喜ばれておりました。また、介護予防拠点もございましたので、元気な高齢者の方々が毎日毎日通ってなかなか活性化しているというご意見もいただいてございました。
これら2件の見学を終えまして、12月からでございますが、では、千川小学校の跡地をどうしていくのだということで具体的にやっと話に入ってございます。12月につきましては、千川小学校の旧校舎の耐震診断の結果をご説明してございます。この内容につきましては、もし使うということであれば耐震改修は当然この状況では必要であると。ただし、コンクリート強度が不足しているということもありまして、耐震改修をしても長期に利用することは難しいのではないかという区の見解を申し上げております。
ただし、校舎を残したいというご要望が考える会の中でもかなりございまして、1月19日、再度、来週を予定してございますが、再度、耐震診断の結果を詳細にご説明して、改修でいけるのかいけないのかということを今回19日の中で一定の結論を出すということで考えてございます。
また、1月30日日曜日につきましては、千川小学校におきまして、これまで約1年間協議をしてきた内容を、今日のように整備計画検討経過説明会ということで広く区民の皆様に、地元の皆様に報告する会を予定してございます。
ご報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
【中島委員長】
説明が終わりました。
質疑を行います。いかがでしょうか、ご質問がなければ、よろしいですか。
「なし」