開会日時
平成25年1月22日(火曜日)
午前10時2分~午前11時40分
場所
第二委員会室
休憩時間
午前10時4分~午前11時
出席委員 9名
中島委員長 森副委員長
古坊委員 藤本委員 星委員 此島委員 堀委員 吉村委員 河野委員
欠席委員 なし
列席者
〈村上議長〉 木下副議長
説明員
〈高野区長〉 水島副区長
吉川政策経営部長 小澤企画課長 金子財政課長 高橋シティプロモーション担当課長
齋藤総務部長
鈴木施設管理部長(財産運用課長) 野島施設課長 田中施設計画課長
上村新庁舎担当部長 小池庁舎建設室長 近藤庁舎建設担当課長
末吉文化商工部長 岡田学習・スポーツ課長 小野寺保育園課長
鮎川都市整備部長 奥島都市計画課長 島貫地域まちづくり課長 増子都市再生担当課長
亀山建築住宅担当部長
事務局
陣野原事務局長 押田書記
会議に付した事件
1. 会議録署名委員の指名…1
吉村委員、河野委員を指名する。
1. 委員会の運営…1
正副委員長案を了承する。
1. 駒込第一保育園改築工事について…1
休憩中に現地視察を行い、野島課長より説明を受け、質疑を行う。
1. 次回の日程…8
4月11日(木)午前10時、委員会を開会することとなる。
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【中島義春委員長】
委員会の運営について正副委員長案を申し上げます。
本日は案件を1件予定しております。
なお、関係理事者の出席を予定しております。
この際申し上げます。本日の案件であります駒込第一保育園改築工事について視察を行いたいと存じます。この後、委員会を休憩し、視察に出発し、視察終了後、委員会を再開して質疑を行います。最後に次回の日程についてお諮りいたします。
以上でございます。
運営について何かございますでしょうか。
「なし」
【中島義春委員長】
視察につきまして事務局から説明をいたさせます。
【事務局】
それでは、御説明いたします。
本日の視察先は、豊島区立駒込第一保育園です。地下駐車場からマイクロバスに御乗車いただき出発いたします。所要時間は1時間程度を予定しております。
なお、その際、視察にかかわるA4の資料を机上にお配りしてございますが、そちらのほうをお持ちください。
【吉村辰明委員】
これ、どこまで車で行けるの。
【事務局】
前までは行けませんので、その手前、20メートルぐらい手前でおりていただいて歩くという形です。
【吉村辰明委員】
外語大の下のところね。
【中島義春委員長】
急な視察で本当に申しわけないんですけども、こういう天候状況ですので、履きかえる靴がなければ、汚れないように視察をお願いしたいと思います。
それでは、視察に出発したいと思います。地下駐車場にお集まりください。視察の間、休憩といたします。よろしくお願いいたします。
午前10時4分休憩
午前11時再開
【中島義春委員長】
施設用地委員会を再開いたします。
それでは、案件に入ります。
駒込第一保育園改築工事について、質疑のため小野寺保育園課長が出席しております。理事者より説明がございます。
【野島施設課長】
御視察ありがとうございました。それでは、駒込第一保育園の改築工事の概要を御説明させていただきます。A3横の用紙を、資料のほうをごらんいただけますでしょうか。
現在の駒込第一保育園は昭和42年に建築されたものですので、46年目での改築ということになりました。改築をするきっかけは、耐震診断を行ったところ、保育園を運営しながら耐震補強工事ができないということが判明したためでございました。その後、耐震補強工事費と改築費を比較し、改築費のほうが定員増も図れますし、経費面からも長期的な視点からは有利であろうというふうに判断いたしまして、改築することといたしました。現在、駒込第一保育園は、駒込六丁目にございます桜の里公園のわきに仮設建築物を建築いたしまして、そちらのほうで運営しています。
それでは、改築工事の概要を御説明させていただきます。
工事件名でございますけれども、駒込第一保育園改築工事でございます。
工事場所は、駒込七丁目726番地、住居表示で七丁目7番22号でございます。
敷地面積は、1,348.20平米。
建築面積は、503.09平米でございます。
今回、3棟建てますけれども、まず園舎のほう、鉄骨造地上2階建てでございます。続きまして、倉庫、軽量鉄骨造平屋建て、同様に駐輪場も平屋建てでございます。
床面積でございますけれども、園舎部分が904.85平米、附属棟の倉庫の部分が10.8平米、駐輪場が9.87平米でございます。
建築概要でございますけれども、保育関係室としまして、保育室を6つ、ホールを1つ、乳児ホールを1つ設置いたします。管理関係室としまして、事務室、更衣・休憩室、洗濯室、教材室ほかを設置いたします。給食施設といたしまして、調理室、配ぜん室ほかを設置いたします。その他といたしまして、防災倉庫と資機材格納庫を設置いたします。
それから、3番といたしまして、工事概算総額でございますけれども、予算ベースで4億5,116万円でございます。
あと、工程でございます。昨年12月18日にこの園の解体業者を決める入札を行いまして、税抜き3,250万円で落札した株式会社太陽という業者に解体をしてもらうことになりました。あす22日に地域の皆様に解体工事の説明会を行う予定でございます。地域の皆様に解体工事を御説明させていただいた後に、近隣の家屋調査に入りまして、解体に取りかかってまいりたいと考えております。工期は本年6月下旬とさせていただきたいと思っております。その後、本年第2定例会で本体の建築工事の御審議を賜りまして、その後、平成26年6月上旬の開園に向けて工事を進めてまいりたいと思っております。
ページをおめくりください。案内、配置図でございます。
事前にお断りさせていただきますけれども、この設計は、これから計画通知を提出する予定になっているため、若干内容に変更が生じる場合がございます。御了承いただきたいと思っております。
それでは、御説明させていただきます。
ごらんいただくと、これまで保育園の敷地形態とは違う形態となっております。これは今回、御視察でもごらんいただいたとおり、図面右側にある道路に接道するように敷地を買い増したためでございます。理由は、東京都の建築安全条例により、路地状敷地では保育園のような特殊建築物の建築が制限されているためでございます。
ちなみに路地状とは、路地部分のみによって道路に接道する敷地のことでございます。これまでは、図面下の4.5メートルの公道に2カ所ではありますが、路地部分が接道しているという状況でございました。
あと、配置図をごらんいただきますとおわかりになると思いますが、敷地の上部に幅員20メーターの補助81号線が開通することになっております。これは、特定整備路線の候補区間に選定された都市計画道路でございます。この補助81号を避けるように建物を配置しております。
それでは、次のページをごらんください。1階平面図でございます。1階にはゼロ歳児室、1歳児室、2歳児室の3つの保育室を配置する予定でございます。また、図面左、事務室、調理室を配置する予定でございます。図面上部真ん中辺には防災倉庫と資機材格納庫を配置いたします。また、階段を2カ所、建物のほぼ中央部分には屋内階段を、建物の右側には屋外階段を配置する予定でございます。
それでは、また次のページをごらんください。続きまして、図面左側、2階平面図でございます。南側に3歳児室、4歳児室、5歳児室を配置する予定になっております。さらに、ホールを配置する予定でございます。
図面右側には、塔屋階平面図がございます。屋上には、屋上緑化、さらには太陽光パネルを、ペントハウス、階段室の上部には太陽熱パネルを配置する予定でございます。
ページをおめくりください。北、東、南から見た園舎の立面図でございます。左側には北、東から見た倉庫の立面図でございます。
ページをおめくりいただけますでしょうか。最後のページとなります。図面左下に切断した位置を示したキープランを記載させていただいております。それぞれの切断位置での断面図でございます。パラペットの天端までは7.7メートルあります。
簡単ではございますけれども、私からの説明は以上でございます。
【中島義春委員長】
説明が終わりました。質疑に入りたいと思います。
【藤本きんじ委員】
工事概算総額ということで4億5,116万円ということで、これはまた入札で多少前後があるわけですよね。大体昨今の入札などを見ていると、大体8割から9、80%から90%ぐらいで落ちているということで、そのぐらいで入札されるのかなと思うんですけど、それで、床面積が園舎、附属棟の1、2で、全部で925.52平米で、約280坪ぐらいの床面積、単純に概算総額から割ると坪当たり160万円ということで、単純に建物だけで考えると、かなり大きい金額かなと思うんですけど、これ、外構とか、あと普通の鉄骨の住宅と違いますから、厨房ですとか特別な施設がいっぱいついているんで、その分の費用もカウントされていると思うんですけど、外構や中の設備等も全部入った金額ということなんでしょうか。
【野島施設課長】
御指摘のとおり、外構も厨房機器なんかも含んだ金額になっております。また、今回は今、御視察いただいたとおり、大変周囲の道路が狭隘でございまして、その分の工事費も割り増しになっているような状況でございます。
【藤本きんじ委員】
今、課長からもありましたけど、非常に接道が余りよくなくて、買い増した部分もありますけど、あちらも将来的には81号線ですけど、現状は大変狭い道路で、これはまた解体も大変だと思うんですけど、工事も、搬入路はどういうふうな搬入路を使うんですか。
【野島施設課長】
きょうお歩きいただいた、あの道路を使って敷地内に乗り込んでいこうと。ただ、住居を搬入する場合には、一方通行解除をさせていただきまして搬入してまいりたいと考えております。
【藤本きんじ委員】
皆さんもあれですけど、児童遊園なんかもあって大変狭いところで、工事のほうには万全を期していただきたいなと思いますけど、今回の建物で少し新しい技術とか、太陽光パネルとかもついていますけど、新しい技術とか何かそういう特徴的なものというのはあるんでしょうか。普通、通常鉄骨だと余り屋上って使わないんですけど、屋上は庭園になっているようですけど、その辺はいかがでしょうか。
【野島施設課長】
御指摘のとおり、今回環境に配慮した建物ということでございます。気密性を高めまして、あと太陽光パネルを設置すると。それから、厨房で使うお湯に太陽熱パネルで温められた水を使うといったようなことがございます。あと、屋上緑化をさせていただきます。将来的に園庭が北側、今回北側に配置しているんですけれども、もしそれがなくなった場合でも屋上で園庭のかわりになるような設計になっております。
【此島澄子委員】
基本的なことですけども、都市計画道路を計画変革とかというと、5年に1回しかそのチャンスはないわけで、地元住民の方たちがこれまで都市計画道路が決まって65年ぐらい経過している中で、今回、木密対策の件が入ってきて、この10年のうちにとなりまして、そこに面しているわけなんですけども、過去にそういった住民の方の意向を受けて計画変更みたいなのがあった経緯はあるかどうかというのは聞いてもいいでしょうか。
【奥島都市計画課長】
都市計画道路の見直しということでよろしいでしょうか。
【此島澄子委員】
はい。
【奥島都市計画課長】
当該道路、補助81号線については、昭和21年の戦災復興で告示された都市計画道路でございまして、それ以来ずっとこのままでございます。当該道路については。
【此島澄子委員】
ここはそうなんですけども、かつてそう決まってから、住民の意向を受けて計画変更というのは、そういった例というのはどうなんでしょうか。
【奥島都市計画課長】
都市計画道路については、現在決定している都市計画の線の中で当然、権利制限がかかっていると。建築行為をするときにも、都市計画に基づく許可を得て建築行為をされるということがございますので、住民の意見に基づいてその線を変えるということなりますと、現在制限されている方々とのバランスがございますので、まだそういうことはないと考えてございます。
【此島澄子委員】
わかりました。この住民の方たちの反応がいろいろあると伺っておりますけど、そういう中での今回のこの園舎改築工事ですけど、もう既に46年目を迎えているということだから、本当に改築しなきゃいけない状況ですけども、この改築のほうが先ほどの説明の中で定員増も図れると言われていましたけど、現在は108名ぐらいですね。園児の受け入れが。この建築設計によりまして、どの程度の増が図れるのかということを伺いたいと思います。
【小野寺保育園課長】
今の定員というのは確かに108人になっていますけども、それは今、駒込の六丁目の事業用代替地に仮設園舎を建てていまして、そこの仮設園舎の定員なんです。そこに移る前は全部で96名でした。定員は。今度新しい建物になると全部で定員は110名になります。本来新しい建物をつくった段階で110名にふやすという計画でしたけども、昨今、待機児童が多いということで、もう仮園舎ができた段階でできるだけ定員をふやそうということで、一応108名に今、仮園舎の段階でしております。もともとの園舎の定員は96名で、改築後の新しい園舎の定員が110名、そういったことになります。
【此島澄子委員】
今回この設計は、木密対策、補助81号線の拡幅というのが起こる前にされたと思いますけれども、幅員が20メートルに面しているわけなので、より一層、高層の建物ができるかなと思うんですけど、その部分のお考えというのはどうなんでしょうか。
【野島施設課長】
高層の建物ができる段階というのは相当後になります。建築基準法上の42条の1項4号指定がされたとき、また、今の用途地域は第1種中高層住居専用地域でございますので、それが地区計画か何かで用途地域が変わったときということになります。そこまで待てるかどうかというところで、ちょっと先ほど御説明いたしましたけれども、今の園舎は耐震性が低いということでございますので、児童の安全を確保するためにも早期の建てかえなり改修が必要だったということでございます。
【此島澄子委員】
わかりました。第1種中高層の地域だから、今のところそれでいくしかないということですけども、これによって園庭、屋上に持っていくということですけども、屋上に園庭をつくるというのは都市型といいますか、そういうなかなか土地を確保できないところに、全国的に見ても多いかなと思いますけども、屋上に持っていったときのメリットとかデメリットについてはどうなんでしょうか。
【小野寺保育園課長】
豊島区の区立保育園でいいますと、西池袋第二保育園がやはり屋上に園庭を設けています。一番のメリットというか屋上に設ける理由というのが、やはり地面に園庭を設ける余裕がないので屋上のほうに設けると、そういったことになります。
ただ、屋上に設けたとしても、その辺、通常、そこで子どもが跳びはねたりですとか、通常どおり遊んでも、それからある程度遊具を置いても、特にそれで建物構造上、問題があるということはありませんので、地面と屋上の違いはありますけども、落下防止とかそういったことに気をつけながら遊べるという、そういったメリットはあると思います。
デメリットとしては、やはり屋上ということですので、何か事故に遭わないように、あるいは何か危険な目に遭わないように、ちょっと塀をつくっておくとか、保育士が気をつけて子ども見守りながら遊ぶという、そこがデメリットといえばデメリットになるかと思います。
【此島澄子委員】
よく屋上、園庭の場合は人工芝とかって敷いて、はだしで保育ができるというのを売りにしているところもありますけども、ここの場合はどうなんでしょうか。
【小野寺保育園課長】
ここは特に人工芝とか、そういったものを設ける予定はないです。
【古坊知生委員】
やはりこの補助81号線、特定整備路線ということで、道路が整備されていく中でこの園庭がなくなる、そしてその屋上に園庭をというふうなお考えの中で気になるのが、スペース的なものなんですけども、図を見ますと屋上緑化というふうなところもありまして、園庭の部分がますますちょっとスペース的に狭くなっているのかなという感じがいたしますけども、大体、今、屋上の園庭ではなく、今、計画されている園庭の広さと比べたら、どれぐらいの割合に減るのかということをちょっと聞きたいんですけど。
【小野寺保育園課長】
現在の園庭ですけども、約560平米ぐらいございます。今度建てかえたときの園庭なんですけども、まず、屋上の園庭が235平米、かつ、今まだ補助81号線が具体化していませんので、そこの部分も具体化するまでは園庭として使いますので、そこの部分が370平米、合わせて605平米となりますので、若干、今の古い園舎が建っているところ、場所から言うと、若干園庭は減ることにはなります。
【古坊知生委員】
それは当然といえば当然ですけど、定員が110名になるというふうなことですけど、それの園児の定員から考えても妥当な面積というふうなことでよろしいんですかね。
【小野寺保育園課長】
実は認可保育園の園庭の面積というものが法律上、基準がございまして、簡単に言ってしまうと、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児の子どもの数掛ける3.3平米になるんですね。駒込第一保育園、将来的に110名定員になったときの2歳児から5歳児までの合計数が80名ですので、80人に3.3平米を掛けると264平米なので、園庭自体の基準はクリアしております。
ただ、今まで逆に割と園庭の面積が広くて恵まれていたという部分もあるので、子どもの数がふえて若干園庭が狭くなるということで、これまでと比べると遊び方なんかも考えなきゃならない部分はあるかと思います。すぐ近くに駒込第二児童遊園がございますので、その辺の部分を活用して園児が伸び伸びと遊べるような保育環境、そういったものを考えてまいりたいと思っています。
【古坊知生委員】
そうですね。ちょっと都会、あるいは豊島区ならではのいろんな難しいところがあるかなと思います。あと、屋上の園庭で、先ほど何か遊具なんかもというふうな話もありましたけど、大体どんな遊具がつくような、ちょっとイメージを教えていただけたらと思います。
【小野寺保育園課長】
遊具につきましては、今の保護者の意向とかも踏まえながら、滑り台とか、今の時代に合った遊具なんかを置こうかなと今は考えているところです。
【古坊知生委員】
一応、今の既存の遊具を設置できるという、技術的には可能だということでよろしいわけですか。
【小野寺保育園課長】
今既に園庭にある遊具を置く、かなりそういうのも傷んでいる部分もありますので、技術的には大丈夫な遊具もあるとは思うんですけども、今ちょっと新しくておもしろいのもいろいろありますので、保護者の希望を聞きながら、構造上問題のないものは置きたいなとは思っています。
【河野たえ子委員】
まず1つは、見させてもらって、あそこだけ見ていなかったからよかったと思っています。
それで、定員の話が出たんですけど、現在もう既に仮園舎で108名という話なんですが、110名にすると。ゼロ歳児が12名で、1歳児が16名みたいになっているでしょう。それで5、6歳児が40名かな。ちょっと多いんですよね。それで、今、保育園に入れないという子どもは、どちらかというと低年齢児が入れないじゃないですか。だから、これは改築というけど、一種の新築みたいなもの、完全にね。そうすると、そのときに、そういう低年齢児の総数の問題じゃなくて、総数は総数として、それは一定広げるのはいいんですけど、低年齢児を広げるとはなっているんですか。
【小野寺保育園課長】
もともとの定員96名だったころに比べると、低年齢児を厚くふやすというような方向で110名と考えました。
ただ、低年齢児だけをふやすわけにはいかないんです。やっぱり持ち上がりがあったときに、そういった子どもたちをちゃんと、保育園をちょっとやめてくださいよということは言えませんので、ちゃんと5歳児クラスまで上がれるような形の定員構成にしておかなきゃならないので、それに合わせてやっぱり若干幼児のクラスもふやす必要があるということで、全体として96名から110名と考えたところでございます。
【河野たえ子委員】
今のはちょっと答弁になっていない。私、例えば、ゼロ歳児が12名でしょう、1歳児が16名でしょう。そうすると、4名幅があるでしょう。その次が2歳児で20名です。4名幅があるわけね。それでさらに、3歳児が20名。ところが、4、5歳児から上になっちゃうと、まとめて40名になっているわけね。これが、40名というのはつまり、今だと4歳児と5、6歳児と分けて保育しているんですか。
【小野寺保育園課長】
基本的には4歳児と5歳児に分けて保育しています。
【河野たえ子委員】
何名ずつでやっているの。
【小野寺保育園課長】
20名ずつぐらいですね。
【河野たえ子委員】
それで、私はだから、今、事実上96名が108名になって110名にするという話なんだけど、ゼロ、1、2歳児のところでやっぱりふやすということを考えてこの設計が、その設計図ですよ、部屋の保育室の設計とかそういうものは考えられて、反映していると思っているんですが、それでいいんですか。
【小野寺保育園課長】
つまり、4、5歳児の定員が約20人ということですので、ゼロとか1歳児なんかも20人ぐらいまでは保育できるのではないかという御質問ということでよろしいですかね。
【河野たえ子委員】
つまり、この設計図で将来110名にするって、今もう既に108名だから幅はないんだけど、でも、今までの保育園だと96名なわけでしょう。そうすると、110名ということは14名ふやすということ。14名ふやすというのは、さっき言ったように持ち上がりはやめてくださいなんていう話は、もちろん私はそんなことを考えているわけではなくて、その14名について、特に低年齢児を多くするという、今差があるんだから、せめて持ち上がりの数字ぐらいにしていくということをまず考えているのかどうか。
もう1つは、それをここの設計図の中に反映しているのかということなんです。
【小野寺保育園課長】
今の仮園舎の108人、それに新しい園舎に移ると2名ふえて110人になるんですけども、実際子どもの数、それから、それに見合う保育士の数、それから、どうしても年度途中で、途中から、例えば3歳児、4歳児から入りたいという保護者の要望もございますので、そういったこともトータルして考えた上での設計になっております。
【河野たえ子委員】
それじゃ、信用します。信用しますけど、やっぱり特に今一番問題になっているのは、確かに途中でやめてくださいなんていうことは言語道断だけど、少なくとも一番入りにくいのがゼロ、1、2歳児なわけですから、そこのところをやっぱり。せっかく新しく建てるんだったら、やっぱりそこを少しでも反映して広げるということをやっていただかないと困るということを言っているわけです。それはいいです。
もう1つあるんですけど、引き続き、じゃ、お願いします。もう1つは、さっき買い増しをしたでしょう。入り口を2方向にして、これは安全に逃げ場をつくるという意味では仕方がないかなと思っています。ただ、そのために、さっきはっきりわからなかったんだけど、建築安全条例に今までだとだめなんだみたいな話がちょっとおっしゃっていたんだけど、要は、新しい設計になったときに、改築をするときに、この買い増ししたところは、2方向に出るというのはわかりますよ。それ以外に、建築、新しく建てる設計上に何かメリットがあったのかということ、そこをもう少し具体的に説明してもらいたい。
【野島施設課長】
今回、路地状敷地ということで、道路から見通せない部分に建物を配置いたしますと、建物と隣地境界線の間に4メートルの通路を設けなくちゃいけない。1周ぐるっとです。そうしますと、必要な面積が確保できないということになりまして、あちらの敷地を買い増した。あちらのほうからも見通すと、今配置されている建物はすべて見えるということで、4メーターの空地が要らなくなって、2階建てできれいに建築することができるということでございます。
【河野たえ子委員】
それで、先ほどからも話になっているこの81号の計画線なんですけど、実際に計画線で、確かに、ただ、私は道路そのものについてはちょっと意見は別にしても、もしこれが通ったら、ここの保育園は園庭は屋上だけになっちゃうよね。それで、確かに西池第二も屋上なんだけど、私はあれはいいとは思っていないわけです。やっぱり子どもって土が、はだしで土に触れたりなんかすることがいいと言われているわけだから、そういう成長をきちんと保障するという意味では、園庭というのは、土の上というのは大事なものだと思っているんです。そうすると、この81号が1つの大きなネックになるわけです。
聞きますけど、さっき近所に園庭が、この81号でとられなくても、近所に駒込第二だったっけ。児童遊園がありますから、そこで遊ばせますなんて言っていたけど、あそこだって計画線に入っていて、何か半分ぐらいなくなっちゃうんじゃない。
【小野寺保育園課長】
委員おっしゃるとおり、確かに駒込七丁目の第二児童遊園も、私の目で見た感覚だと大体4割ぐらい取られる感じなんです。そうすると、今の駒込七丁目第二児童遊園の面積が518平米だから、大体311平米ぐらいになります。
ただ、狭くはなるんですけども、まだちょっと311平米ぐらい残るので、その辺の使い方を関係機関とちょっと調整した上で、子どものために使えないのかなとはちょっと思ってはいます。
【河野たえ子委員】
私、ここの園庭ができたら、ここの園庭もとられちゃうと。既に、まだ道路、とられなくても、全体としては若干小さくなる園庭を児童遊園の活用なんかも含めてやりますという話はわかります。もう1つ、どこか近所に、この81号線の線上にはもう1つ児童遊園があるんですよ。これもたしか何か削られると。私、現場を見ていないのでわからないんですが、そういう話を聞いております。そうすると、狭いから仕方がないと言ってしまえばそれまでの話ですけど、やはり最大限、子どもがね。子どもって遊ぶことで成長するんです。だから、遊びが本当に体を動かして遊ぶという、そういうことを保障していくというのは私は大人の役割、区の仕事だと思っています。そうすると、そういうふうに削られていっちゃって、さらに今度は81号線で児童遊園も園庭もなくなっちゃうということになる。
確かに土地がないから仕方がない区ですよ。こういう本当に不定形なところに保育園をつくらなきゃいけない。西池第二みたいに園庭がほとんどない、前の谷端川しかないみたいなところはたくさんあるわけね。だから、それは自体はけしからんと思わないけど、やっぱりこの81号線というのは区が反対しなきゃだめだと思うのよ。だって、もう既に北区のこの線の延長線上はやらないというふうに東京都が言っているらしいじゃない。そうすると、この81号線が将来通ったら、ここの保育園は本当に使いにくい。子どもの成長にとって万全と言える保育園でなくなってしまうわけです。だから、私はこぞって区がね。ほかの立場はいいのよ。ほかの都市計画課長はまだ黙っていていいんだけど、保育園課とか、それから担当のセクションとしては、やっぱり子どもをちゃんと育てるために、これはだめですと言わないといけないと思うんですが、それはいかがですか。
【小野寺保育園課長】
ちょっと申し上げにくい質問なんで。
【河野たえ子委員】
じゃ、ちょっとそこに偉い人。
【水島副区長】
区全体、総合的な判断をすべき事項でございまして、これは予定どおり、東京都と一緒になって整備する路線という位置づけは変えるつもりはございません。
【河野たえ子委員】
区としては反対しないというけど、やっぱり私は、ここの道路をもしつくったら、園庭だけじゃなくて、幹線道路が走るわけです。幹線道路が走るということは自動車が入るということなんです。そうすると、2階建てのこっち側はもう幹線道路でしょう。それで延焼遮断帯なんて言っているけど、この建物自体は2階なわけですよ。将来、さっきどなたか言ったように高い建物を建てれば別ですよ。だけども、そうじゃないわけ。
私は、公の席で反対しますとは言いにくいかもしれないけれども、しかし、既に北区のここの沿線上の北区部分については見直しがあるやに、そういう話が入ってきているわけですよね。そうしたら、こういう矛盾がやっぱりあるところだということは、筵旗を立てて反対しろとは言わないけれども、少なくとも区民の子どもを預かっている保育園の環境が悪くなるんだから、だから、区としてはやっぱり慎重にやれとか、何かそのぐらいのことは、私、東京都に対して物を言っていいと思っています。
本当に木密というのは、つまり道路をつくることが先行するんじゃないんですよ。この周辺に行って、確かにすごく密度が高いと思った。だから、それは木造密集地域を変えていこうとか、将来そういうことを検討したり、いろいろ住民と話し合うのはいいけど、その中での保育園の位置づけというのもあるわけですから、私はやっぱり、反対だと言いにくいかもしれないけれども、やはり区民の子どもをちゃんと環境のいいところで育てるというところであれば、そのぐらいのことをきちんと意見として出すべきだということを言って終わります。
【中島義春委員長】
あとはいかがですか。よろしいですか。
「なし」