開会日時
平成27年11月6日(金曜日)
午前10時0分~午前11時30分
場所
第1委員会室
出席委員 9名
吉村委員長 小林(ひ)副委員長
有里委員 松下委員 森委員 辻委員 星委員 永野委員 島村委員
欠席委員 なし
列席者
〈村上(宇)議長〉 辻副議長(委員として出席)
説明員
水島副区長
齊藤政策経営部長 佐藤企画課長 渡辺財政課長
鈴木施設管理部長 上野財産運用課長 佐々木施設計画課長 野島施設整備課長
上村新庁舎担当部長 八巻区民ひろば課長
栗原文化商工部長 小澤文化デザイン課長 關学習・スポーツ課長 常松福祉総務課長 森障害福祉課長
〈齊藤都市整備部長〉 原島都市計画課長
事務局
佐藤事務局長 藤村書記
会議に付した事件
1. 会議録署名委員の指名…1
有里委員、島村委員を指名する。
1. 委員会の運営…1
正副委員長案を了承する。
1. 区民ひろば千早の大規模改修工事について…1
森障害福祉課長より説明を受け、質疑を行う。
1. 旧区民ひろば池袋の跡地活用について…6
森障害福祉課長より説明を受け、質疑を行う。
1. 池袋本町一丁目防災用地の活用について…15
常松福祉総務課長より説明を受け、質疑を行う。
1. 次回の日程…18
12月11日(金)午前10時 委員会を開会することとなる。
1. 文京区総合体育館外2の視察について…18
佐々木施設計画課長より視察先について説明を受ける。
○委員会閉会後、文京区総合体育館外2施設を視察する。
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【吉村辰明委員長】
では、早速案件に入りたいと思います。まずは、区民ひろば千早の大規模改修工事について。本案件の説明、質疑のため、八巻地域区民ひろば課長が出席しております。
では、理事者から説明いただきます。
【八巻地域区民ひろば課長】
おはようございます。それでは、A4のホチキスどめの資料をお取り出しくださいませ。区民ひろば千早の大規模改修工事についてでございます。
この建物、2階建ての建物でございますが、2階部分の用途が変わりますので、御報告申し上げたいと思います。
四角の中でございます。所在地は要町三丁目7番10号。こちらの建物、昭和54年に建てられまして、築36年という、老朽化が大分進んでいる施設でございます。改修前の状況は、1階は区民ひろば千早、531平米。それから、2階部分は要町保育園の分室として使っておりました。これは26年度末に廃止されて、2階は501平米程度でございます。
1番の大規模改修期間についてでございます。27年の8月からもう既に入っておりまして、今年度末、28年の3月の中旬ぐらいまでかかる予定でございます。
2、休館の期間については7月の13日に休館しておりまして、引っ越しを経て、28年の3月31日まで旧千早児童館に移っているということでございます。
3番の工事内容についてでございます。屋上、外壁、サッシ、それから内部の壁や床、トイレなどを改修いたします。改修に伴いまして、施設内に内階段を設置することにより、施設の一体化を図ることとしてございます。
どうぞ1枚おめくりいただきまして、改修後の図面をごらんください。右手1階、上の部分でございます。左側の入り口から、玄関から入りますと両側に自転車置き場がございますが、玄関、こちらで皆さんがお入りいただくところでございます。入っていただきますと、これまでなかった中央の内階段、こちらを設置する予定になっております。この内階段を利用しまして、1階と2階を行ったり来たりできるような形になります。こちらが新設となります。また、1階入りますと、こちら事務所がございますが、ここもローカウンターにいたしまして、出入りがよくわかるような形にしたいと思います。下の段は2階になっております。こちら子育てひろばとしまして、相互の交流を図るような形になっております。2階にも事務室があります。こちらもローカウンターにして、フロア全体が見渡せるような形にしております。2階上に位置します長い階段がございますが、これまで保育園のお子さんたちが下から上がってきて、出入りをしていた階段でございますが、こちらも非常口として使うこととしました。広いバルコニーがございます。こちらのバルコニーで、子育てひろばが開設した後はプールなどに利用したいと思っています。1階にはだれでもトイレを、2階には子ども用のトイレを設置いたします。
お戻りくださいませ。4の休館中の対応でございますが、仮運営場所として3月に閉館いたしました千早三丁目の旧千早児童館を活用して実施してまいります。これまで、子育てひろばは区民ひろば千早では開設してございませんでしたが、こちらはスペースもありますので、試行という形で既に始めてございます。夏には、今まで児童館で実施していましたプールも何回か実施しまして、大勢のお子さん、お母さん、それから近隣の保育園のお子さんが入りに来ました。乳幼児のお母さんたちが児童館で利用していたプログラムを引き継ぐような形にいたしまして実施しております。直線距離にいたしまして、このひろばと仮運営場所、どうぞ図面をごらんくださいませ。400メートルほどですので、改修中は仮運営施設を地図で表示しまして、どうぞこちらへお越しくださいという形で御案内をしております。
なお、こちらの運営はNPO法人のはばたけ千早にお願いしてございまして、そちらのほうで7月以降、子育てひろばのスタッフを雇用して、試行という形でやっております。区民ひろば千早には、要町第二区民集会室が併設されておりますが、そちらも改修してきれいにする予定でございますので、その休館中は近隣の集会室を御案内して御利用していただいておる状態でございます。
以上、御報告させていただきます。
【吉村辰明委員長】
説明が終わりました。では、質疑を行いたいと思います。
【松下創一郎委員】
どこかの委員会で、区民厚生なのかな、伺ったかと思うんですけれども、基本的にこれ、大規模改修は30年ごとで、60年たったら改築というようなことで伺っていたかと思うんですけれども、今回も大体35年ぐらいたったんですかね。それでの大規模改修になるようですが、そこまでで何かその不具合のようなものは出ていたんですか。
【八巻地域区民ひろば課長】
やはり老朽化が進みますと、配管などが非常に傷んでまいります。大変恐縮なんですが、トイレのにおいが上がってきたり、それから壁がはがれたりというようなことがありました。主管課で少しずつ修繕はしておりますが、やはり大規模改修でなければできないことがたくさんございますので、そういった形で大規模改修は、こういう計画が立っていますから、しばらくの間はという形で御案内していました。
【松下創一郎委員】
今回、2階の要町保育園の分園を廃止にして、全体的に区民ひろばにするということだったんですけれども、35年たつ中でいろんな使われ方も変わってきたと思うんですね。そういった中で、不満の声や、どうこうしてくれというような声も上がっていましたか。
【八巻地域区民ひろば課長】
こちらは要町第二児童館として建設以降使われておりました。児童館が廃止され子どもスキップが小学校の中に入ることによって、この保育園に使われ方が変わったという形です。1階部分の区民ひろばであったところは、もともとことぶきの家でございましたので、それほど区民の皆様の利用の仕方は変わらなかったのかなと思います。ただ、子どもスキップに小学校が入るときはいろんな御意見をいただいたというふうには記憶してございます。
【松下創一郎委員】
今回、御高齢の方とお子さん方が一緒に遊べるような感じにというような計画ではございますけれども、私の家の近くにございます区民ひろば目白でもそういった動きがあるかと思うんですけれど、この辺の声、そういった交流の場が持てるのはいいねというような声はもう届いていますか。
【八巻地域区民ひろば課長】
今まで区民ひろばは、それまであった児童館とことぶきの家を合体させてやりました。ただ、ハード上は第一と第二と分かれているようなところとか、交流が迅速に進まないようなところも現在もございます。ですので、改修のときには内階段というのは大きなキーワードになりますので、こういうことを進めていきながら、やはり実際、今、旧の千早の区民ひろば、改修前のところでも小学生や中学生のお子さんもお見えになっています。そこで卓球の交流をしたりすること、それからふだん接したことのないおじいちゃん、おばあちゃんに接するということは、非常に区としても重要だと思いますし、利用者様のほうからそういう声も出てございます。
【松下創一郎委員】
先ほどお話にもございましたように、なかなか3世代で住みにくい土地柄だと思うので、そういった御高齢者、特に小学校、中学校のお子さん方にもそういった交流の場はあればいいなと思いますし、あとはお父様、お母様も子育てのアドバイスいただけるような場として、こういうところが成立していけばいいなというふうに私も考えておりますので、そのあたりはよろしくお願いします。
【八巻地域区民ひろば課長】
区民ひろばの理念は、やはり幅広い世代で交流して、地域活動に参加していきながら、次世代を担う地域の活動を区民の皆さんが自主的に進めていただくというような考え方です。その中でやはり交流というのは非常に大きなキーワードだというふうに思っておりまして、もちろん乳幼児のお子さんを連れたお母様、それから最近は土曜日にファミリー世帯が大分ふえているというようなデータも出ておりますので、やはりそのファミリー世帯と御高齢の方がうまく交流するようなお祭りなども意図的につくっていきながら、自然に交流が図れるようなことは、これからも推進してまいりたいと考えております。
【松下創一郎委員】
よろしくお願いしますということで、終わりです。
【有里真穂委員】
この区民ひろば千早が大規模改修するに当たって、児童館だったところを今、区民ひろば千早の代替施設として、NPO法人のはばたけ千早が使っているということですが、区民ひろば千早になった大規模改修が終わった後も、引き続きNPO法人のはたたけ千早が維持、管理運営されるんでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
その予定でございます。地域の方たちが立ち上げたNPOにひろばをお任せするというような区の方針でやっておりますので、引き続き戻ってきた後も同じ体制でいきたいと思っています。
【有里真穂委員】
そして、このはばたけ千早なんですが、以前区民ひろば千早だったときに収穫祭をするなど、畑の活動などもされていらっしゃると思うんですね。あとは地域の子どもたちを一緒に紙芝居をなどもされていると思うんですが、また子育て世帯は独自に旧千早児童館でいろんなサークル活動などをしていたと思うんですが、今回はばたけ千早が運営管理するに当たって、その子育て世帯の連携ですとか、引き続きはばたけ千早が持っているさまざまな事業と、その子育て世代の融合について、どのような形で子育て世代ははばたけ千早の運営の中に入れていくのかということで、どのような方向性考えているか教えてください。
【八巻地域区民ひろば課長】
これまで旧千早児童館で培った乳幼児のお母様、お父様方のサークルというのは非常に重要だと思っています。その方たちが年を追うごとにPTAにかかわったり、育成委員、それから民生委員の活動にかかわったりという、人の一生で区民活動を見ていきたいなというふうに思っておりますので、はばたけ千早のNPOの活動にぜひ参加したり、それから今度は2階部分に子育てひろばができますので、そこでの活動によってうまく連携して、高齢者も、それから乳幼児の保護者も一緒に活動できるような形には考えていきたいと思いますので、もちろん法人の考え方もそういう考え方ですので、一緒にやってきたいというふうに思っております。
【有里真穂委員】
その取り組みの中で、例えばワークショップを開くなど、何か母親世代がはばたけ千早との接点を持てるような方法策というのはあるんでしょうか。ちょっと母親側のほうが、はばたけ千早が御高齢の方が多いので、入っていきづらいというような地域の声もございまして、そこの施策について何かアイディアがありましたら、教えてください。
【八巻地域区民ひろば課長】
お声をちょうだいして、本当にありがとうございます。やはりそちらが課題になっているというふうに認識しております。ことぶきの家の延長でひろばがありましたので、ここで上にできる子育てひろばとの、まさにその内階段をハードと、それからハートの面でどういうふうにしていくかというようなところが大事かなというふうに思っています。ですので、ワークショップというのはもう少し先に進んだ形かなと思いますが、2階部分をやはり子育て世代のサークルに使っていきながら、交流や連携や信頼関係をつくっていくというようなことに心を砕いていきたいというふうに思っております。
【有里真穂委員】
そして、今回千早児童館に関してなんですが、今は代替施設として利用している千早児童館のその後について、特に母親世代は、この代替施設がなくなると、いよいよ行く場所がなくなるのではないかという不安の声も聞かれておりまして、この4月以降は千早児童館の利用方法ですとか、その後の取り扱いについて何かございましたら、教えていただけますでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
こちらは千早児童館が子どもスキップに移るというような経緯がわかってから、御近隣の方に多くの御意見をちょうだいしていたと記憶してございます。第1回目の地域懇談会、御近所の方を呼んで地域懇談会を26年の3月29日に開いておりまして、ことしの6月26日まで6回を重ねて、ひろばは代替施設を使います。では、その後はどうなんでしょうかというような御意見をちょうだいいたしましたが、現在のところ待機児対策に使うということで、売却はいたしませんというようなお話だけはさせていただいております。また、こちらの所管が子ども家庭部のほうになりますので、詳しいことがわかりましたら、また説明会の御案内を差し上げるというようなお約束をさせていただいておりますので、そちらのほうは真摯に受けとめていって、売却はしないでどのように活用するかということは、きちんと御説明したいというふうに考えております。
【有里真穂委員】
地域の保育園が、旧千早児童館の場所の夏季のプールを利用しているなど、近隣の中でも根強い意見がございましたので、地域住民の声をしっかり聞いていただきながら、その後の子育て支援にも活用していただきたいと思います。
引き続きなんですが、この子育て支援の千早児童館の件はわかりましたが、その後子育て支援にしっかりと使っていただけるということで、具体的な説明会の日程などは、どのような形で告知していただくのかということを教えていただけますでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
千早区民ひろばの工事が3月中旬に終わることになっております。ですので、終わってから内覧会を開くような形にしてございますので、近隣の皆様や広報などを通じて、それはお知らせしていきたいと思います。また、先ほどお話ししました6回の懇談会に御参加された方にもぜひ御利用していただきたいので、別途御案内差し上げたいと考えております。
【有里真穂委員】
そして、千早三丁目の町会でも、町会として夜警で使うとか、旧千早児童館の利用を集会室としてもされていたという御意見がございます。今までの6回の説明会に千早三丁目の町会のほうでの周知がしっかりされていなかったというような御意見も伺っておりまして、その後千早三丁目町会では、子育て支援施設になった後でも利用できるんでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
こちら、地元の千早三丁目町会の町会長様に後半の2回は参加していただきまして、こういう事情だというお話は差し上げました。で、やはり夜警などで使っていたというような御意見ちょうだいしていますので、この施設、3月までは私どもが使わせていただくんですけれども、その後についてはそのお話を申し送りしたいというふうに考えております。
【有里真穂委員】
地域にとっては日ごろから親しまれた施設でございますので、今後も理事者の方々には、地域の声にしっかりと答えていただけるように、子育て世代、お年寄り、そして町会の人々に愛される施設であり続けるように御配慮いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
以上です。
【森とおる委員】
屋上の取り扱いについてなんですけれども、何か活用できるような工夫というのはできなかったんでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
現在、屋上の活用は考えてございません。御案内のとおり畑もありまして、またひろばでの屋上の利用というのは活用されてないところが多うございます。ですので、活用するときにはお祭りのときに一定程度のブースを出すとかというようなところもございますが、ここに関しては1階、2階で十分かなというふうに考えてございます。
【森とおる委員】
それから、工事費用はどれだけかかるんでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
全体で予算が大体3億6,000万ということで、工事費と備品購入、やはり新しい施設になりましたら用具を取りそろえなければなりませんので、その分も見込んでそれだけを見ております。
【森とおる委員】
これまでも老朽化した区民ひろばの改修というのはやられていて、金額はそれぞれさまざまになってくると思うんですけれども、改修工事をするに当たって、例えばベースとなるものといいますか、こういった工事をやっていこうというようなものは施設ごとに何らかあるのか、それとも一つ一つ工事をするに当たって決めていくものなのか、その辺どのように決めてやっていただいているんでしょうか。
【八巻地域区民ひろば課長】
まず、老朽化に伴う改修工事というのは、配管だったり、外装だったり、内壁だったりとございますが、特に区民ひろばで私どもが施設課と話をさせていただいているのは、やはり内階段をつけたりとかと、トイレに手すりをつけたり、御高齢の方でも子どもさんでも利用しやすいような形にというのは非常に気を配ってございます。ですので、基本ベースとなるのはひろば化仕様といいまして、内階段をつけたり、トイレのことだったりというようなことは重要視してございます。
【森とおる委員】
例えば階段にしろ、それからトイレにしろ、壁にしろ、グレードというのはさまざまあると思うんですよね、工事するに当たって。その辺は一定のレベルというのは決まって、それでそれぞれの老朽化施設に当てはめていくというような、そういう形をとっているのか。その辺はいかがでしょうか。
【野島施設整備課長】
今お尋ねの壁でございますけれども、壁、トイレ等につきましては、ある一定のレベルで大体設置しているような状況にございます。区民ひろばはいろんなところにございますので、こちら側だけすごく華美で、こちら側はちょっとというのは、やはり利用者からいろいろ苦情も来ますので、やはり一定のレベルの建材を使っております。
【森とおる委員】
それから、あと工事費用について、かなり価格が高騰しているというところで問題になっているんですけれども、その辺の影響というのはその金額にどれぐらい入ってきたのかというのは試算はされているんでしょうか。
【野島施設整備課長】
今回の場合は改修工事ということで、工事費が上がっているのは、基本的には躯体工事と言われている部分、鉄筋コンクリートだとか、そういうところが急上昇しているわけですけれども、内装についても大体1割程度、今上がっているんではないかというふうに見ているところでございます。
【永野裕子委員】
今、森委員の質疑で屋上のことがあったし、盲点だったんですけれども、今の御答弁だと、スペース的なもので足りているので、活用のお考えはないということなんですけれども、全区的にやはり緑化とか、そういう方向の検討というか、促進する方向でやっていると思うんですけれども、こういう改修のときに緑化だったり、太陽光だったり、そういう検討というのは必ずしているというわけではないんですか。
【野島施設整備課長】
今回の施設につきましては、これまで地下が機械室でございました。それをその機械をすべて屋上に載せまして、地下を倉庫に変更してございます。ですから、今回は倉庫を確保するために機械を全部上に上げてしまいましたので、なかなか他の屋上利用が難しかったというところがございます。
【永野裕子委員】
わかりました。では、こちらについてはそういう事情があったということで、一応その改修なり新規施設の建設のときには、緑化なり太陽光というのは検討事項として必ず俎上に上がるということでいいんでしょうか。一応確認。
【野島施設整備課長】
おっしゃるとおりでございます。
【小林ひろみ委員】
他の委員会、常任委員会でも報告があったことではあるんですけれど、いつも機会があれば言いたいというふうに思っているんですが、やはりバリアフリーということですね。ただのバリアフリーというよりはユニバーサルデザイン、だれもが使えるというところで、やはりそういう観点をぜひ本当は入れていただきたい。この間ずっと、ぜひ改修に当たってはエレベーターという話はずっとしてきたんですけれど、それだけではないというふうにちょっと思いまして、なぜかというと、例えばこれから車いすに乗った方が子育てということで来るかもしれない。それから、目の悪い視覚障害、聴覚障害、そういうこともある。聴覚障害の場合の設備というとまたちょっとあれかもしれませんが、そういう点で、例えば考え方として、例えばスロープということもあるのではないと私はちょっと思いました。やはり2階が若い母親と子ども、そして1階はお年寄りみたいな、そういうふうな設備でいいのかと言えば、区がこれまで目指していたような世代間の交流ということも含めて、やはり最初に言いましたけれど、やはり障害を持っている人たちが子育てしたり、生涯学習をしたりするという点での観点を入れていただきたいというのが、これは要望です。もうここまで来たんで、これからというのは難しいかもしれませんけれども、そこをぜひ入れていただきたいというふうに思います。
以上です。
【八巻地域区民ひろば課長】
委員の御指摘もごもっともというふうに思っております。やはり目の御不自由の方、それから車いすで来られる方、多くの方が御利用されております。ひろばも入り口がスロープになっていたり、それからだれでもトイレを設置したりというできる限りのことはしてございますが、エレベーターのほうは改築と同時にやっていきたいなというふうに思っておりまして、現在エレベーターも4つの区民ひろばでついております。そのうち3つが勤労福祉会館のような複合施設になっておりまして、もう1カ所は改築いたしました、新しく建てました南池袋にはエレベーターがついています。1階をいきいきひろば、2階を子育てひろばと、大体ひろばはそういうふうにしてございますが、多くの方が交わるお祭りなどは館を挙げてやりますので、やはりだれでも行ったり来たりできる、安全に安心に施設で遊んだり過ごしたりすることができるというのは今後の課題だというふうに思っていますので、御意見としてちょうだいしたいと思います。
【吉村辰明委員長】
ほかにはよろしいですか。
「はい」
【吉村辰明委員長】
それでは、次の案件に入らせていただきます。
旧区民ひろば池袋の跡地活用について。本案件の質疑のため森障害福祉課長が出席しております。
それでは、理事者から説明をいただきます。
【森障害福祉課長】
それでは資料、旧区民ひろば池袋の跡地活用についてというものをお開きください。
旧区民ひろば池袋につきましては、平成23年度の耐震診断の結果、コンクリート強度の不足により使用できないことが判明したため、建物の解体を検討することになりましたが、近隣道路の幅員が狭いために、工事車両が搬入できないということで、当初解体が困難という状況でございましたが、その後近隣敷地で狭隘道路整備に伴う道路の拡幅工事がございましたので、工事車両が通行できるようになったことから解体が可能と判断され、土地の活用を検討し始めたところでございます。
現況といたしましては、所在地が豊島区池袋2の24の17。1枚お開きいただきまして、案内図のほうを添付してございます。戻っていただきまして、土地の面積が493.21平米。用途地域は第1種中高層住居専用地域。建ぺい率60%、容積率300%、第3種高度地区でございます。現在は地下1階、地上2階、511.20平米の建物が建っている状況でございます。
障害者施策におきまして、障害者の高齢化や重度化、親亡き後を見据えた地域生活支援が喫緊の課題となっております。親亡き後といいますのは、障害者が高齢化、またそうしますと保護者の方も高齢化に伴いまして、保護者が亡くなった後に、地域の中でお1人になった障害者の方をどのように受けていくかというような課題でございます。また、障害者団体、その他施設の保護者のほうからも、障害者向けのグループホームの整備に対しては、要望が出されて久しい。その上、議会のほうにおきましても心身障害者の住まいの場の確保ということで指摘されているところでございます。とりわけ、身体障害者のグループホームにつきましては、居室の面積は広くとる必要があるなどのようなことから、用地確保に課題があり、現在豊島区の中では設置に至っておりません。
今回整備する内容でございますが、社会福祉法人等に整備して運営していただくというような方法で、障害者支援法に基づく共同生活援助、一般的にグループホームと言われているものですが、こちらのほうに重度の障害者を受け入れていただくというような方向で進めていきたいというふうに考えております。
重度の方のイメージといたしましては、車いすで歩行が困難、そして軽度の知的障害をお持ち、愛の手帳でいいますと4度程度になりますが、そういった方を受け入れていくグループホームを検討しております。そのほかには短期入所、ショートステイと言われているもの、そのほかに相談支援事業、そういったものもあわせて整備していきたいというふうに考えてございます。
5番目のところがグループホームの利用状況でございます。表になります。身体、知的、精神と分かれて現在の利用状況を記載してございます。こちらのほうの身体といいますのは、身体と知的の重複の障害のことを指しておりまして、例えば聴覚障害と知的障害を重複で持っているような方、そういった方の場合、主な障害ということで身体障害というふうな区分でこちらの表を作成してございますが、実際には知的障害のグループホームに入所しているというようなことでございます。区内のグループホームに入っている方が、現在74名ということで全体の46%、東京都内ですと132名で82%、都外の方が29名で18%、全体で161名ということになってございます。
おめくりいただきまして、豊島区のグループホームの整備の推移ということで6番でございます。現在区内のグループホームの定員数は、26年度で196の定員がございます。こちらのほうは内訳で申しますと、知的の方が68名、精神障害者の方の定員が128名という内訳になってございます。
今後の整備の予定でございますが、9月に地域関係者への説明ということで、町会長や地元の民生児童委員の方、あと地区の議員の方々に御説明をしたところでございます。10月に地域説明会の開催ということですが、10月30日に第1回目の住民説明会を開催させていただきました。13名の方に参加していただきまして、大きな反対はなかったという状況でございます。
今後ですが、12月以降に公募要項の案等を示しまして、具体的に地域の説明会を開催していきまして、区有地を活用して民間事業者のほうに整備していただき、運営していただくということで事業者を公募いたしまして、プロポーザルにより決定いたしまして、その後、具体的に解体、着工、開設というような段取りで進めていきたいというふうに考えてございます。
以上雑駁ではございますが、私からの説明でございます。
【吉村辰明委員長】
説明が終わりました。質疑に入りたいと思います。どうぞ。
【松下創一郎委員】
済みません。資料の5番のグループホームの利用状況についての確認なんですけれど、これは主語がどちらなのかというところで、豊島区内の障害をお持ちの方が区内、あるいは都内のグループホームを利用をしているのか、それとも豊島区内のグループホームをだれが利用しているのか、どちらの。
【森障害福祉課長】
これは区民の方の利用状況でございます。
【松下創一郎委員】
ということは、くしくもこの161人という数字が実利用者数として、豊島区内のグループホームの定員と、区内のグループホームを利用されている方の数字がたまたま合っているということですかね。
【森障害福祉課長】
こちらのほうは、区民の利用が平均の161というのと、実利用者の年度末の数字が161というのはたまたま合ったという状況でございます。
【松下創一郎委員】
ということは、区内は十分に整備されているにもかかわらず、豊島区の方が外のグループホームに行っているという認識でよろしいんですか。それであれば、どうしてそういうことになっているのか。利便性とかの話なのかな、サービスの面とか、そういうことなのかなというところなんですけれど、その辺はいかがでしょうか。
【森障害福祉課長】
整備が進んでおりますのは、比較的自立されている方、精神障害者向けのグループホームですと、一定程度の整備が進んでいるというふうに考えてございます。今足りないのは知的障害の方、また重度の方と申しまして、身体の方、車いすを御利用の方が利用するようなグループホームですとか、知的障害でも行動に支援が必要な方、御自分で自立される方の整備は進んでいるんですけれども、支援がより必要な方に対してのグループホームが足りていないという状況になっております。
それで、知的の方の場合ですと、グループホームの区内の定員が足りていないので、区外のグループホームを利用するというような状況になっておりますし、車いす等の場合ですと、区内には身体向けのグループホームはございませんので、区外のグループホームを利用するということになっております。
【松下創一郎委員】
そのあたりの穴埋めというか、ニーズを満たすための今回の施設整備であるのかなというふうに理解をいたしますけれど、それでは、逆に今回、6番の161名、実利用者数がいるという中に、豊島区の方は74名しかいないわけで、その残りは区外から来ているということでしょうか。
【森障害福祉課長】
この161名というのは区民の方の利用で、区外の利用の方はこの74名以外を差し引いた方が区外のグループホームを利用しているということになりますが。
【松下創一郎委員】
残りの87名が区外から豊島区内に来ていると。これは先ほどおっしゃったように、その精神……。
【森障害福祉課長】
この74名の方が区民で区内のグループホームを利用していまして、そのほかの22区、市部、都外と書いてある方は、区民の方が豊島区外のグループホームを利用している。
【松下創一郎委員】
6番のこの実利用者数161、これは区内、区外合わせてのものですよね。それで、その中で区内の方が区内のグループホームを利用しているというのが5番の74名。そうすると、この残りの87名が区外から豊島区のグループホームを利用しているというわけではない。
【森障害福祉課長】
もともと豊島区民の方が豊島区外のグループホームを使っているということです。
【吉村辰明委員長】
その161の具体的なことをきちんと。では、まず5のほうの表をちょっとはっきりさせましょう。
【森障害福祉課長】
済みません、わかりづらくて。区民の方が161名使っております。その中で、区内のグループホームを使っている方が74人です。豊島区外のほかの区、23区のほかの区を利用されている区民の方が30名です。市部のグループホームを使っている豊島区民の方が28名です。都外を使っている方が29名です。で、6番のところに定員とありますけれども、こちらのほうは、逆に言いますと、他区の方が豊島区のグループホームを使っている場合もありますが、それはこちらのほうの数字には具体的には出てきておりません。
【吉村辰明委員長】
ちょっと待ってください。もう一度。
【森障害福祉課長】
区内のこの5番のところはよろしいでしょうか。
【吉村辰明委員長】
わかります。
【森障害福祉課長】
で、6番のところなんですけれども、こちら26年度の平均で延べの利用者数を12で割って、平均で出しているんですけれど、それがたまたま161ということなんですけれども、具体的には区民の方の平均ということが161です。区民の方です。区外の方の利用はこの中には出てきておりません。
【松下創一郎委員】
延べで割ったということで、74の方がすごくカウント上はふえたというような認識でいいんですかね。
【森障害福祉課長】
済みません、出し方が違いまして、こちらの方の5番目のところは3月31日現在の利用者ということで、区民の方が74名使っているということで、6ページのほうは延べを12で割って年度の平均を出しているというような形。ですので、近い数字になるというのは必然かなというふうに思いますが。
定員数のところがわかりづらいのかと思うんですけれども…。
【吉村辰明委員長】
たまたま同じ数字になっちゃったからこんがらがっちゃった。松下委員いいですか。
【松下創一郎委員】
以上です。
【島村高彦委員】
結局この新たにできる施設の規模、どこかに書いてありますか。ユニット数書いてありますか。その規模は。
【森障害福祉課長】
こちらのほうには記載してございますが、グループホームの場合ですと、グループホームの居室とショートステイを足して20名以下という制約がございますので、その範囲内で整備を検討していきたいというふうに考えてございます。
【島村高彦委員】
これまでずっと障害者の各団体のほうからも、特にこの重度障害者の施設について要望が強かったかと思います。この件について、障害者団体の方々にもお伝えしてあると思うんですが、そのお声等がどのようなものかお聞かせ願えればと。
【森障害福祉課長】
こちらの内容につきまして、また30日に具体的に地域の説明会等を行っておりますので、そういったことのお知らせは障害者団体や保護者会を通じてしております。その中で、より保護者の方からは具体的にどういった内容なのかということを御質問されているところでございます。こちらのほうといたしましては、車いすを御利用の方ですとか、知的障害の行動障害のある方、行動に支援が必要な方、そういった方も受け入れていきたいというような御説明をしているところでございます。
【島村高彦委員】
また、いろんなほかの要望等もあるかとは思うんですが、区としてやっていくというのもなかなか大変な中で、今回ようやくできたということでよかったんですが、これ、予算、経費はどの程度なんですか。一般財源、特定財源含めて。
【森障害福祉課長】
まだ現在の段階では、公募要項等発表いたしまして事業者を選定していくというような状況でございます。事業者のほうから提案を受けまして、ユニットを2つにするのか、3つにするのか、そういったところで補助金等も違ってございますが、予算を計上するといたしましても、29年度以降になるかと思います。
【島村高彦委員】
それでは、まだ概略も全体的なのもよくわからないということですね。
【森障害福祉課長】
これから公募要項を発表するに当たりまして、詳細について決定していきたいというふうに考えてございます。
【森とおる委員】
障害者施策において、親亡き後対策というのは大変重要だと思っております。それで、5番、6番に利用状況というところはお示しをいただいているんですけれども、実際にグループホームを利用したいという方々はどれぐらいいらっしゃるのか、それを区としてどのようにとらえているのか、それを教えていただきたいんですけれども。
【森障害福祉課長】
特別養護老人ホームのように、待機者という形で数字を把握しているわけではございません。どちらかといいますと、こちらのほうに記載してございますように、障害者団体ですとか各施設の保護者会、そういったところの要望書、そういったものを受けて、こちらのほうでは重度の方向けの障害者グループホームが必要というふうな認識をしております。
【森とおる委員】
ということであれば、今、豊島区が整備しているグループホームの数というのと、それから本当に入りたいと希望している方々というのが結構近い線に来ているのか、それともまだまだ不足して、今後も整備していかなければならない状況なのか、その辺はどのようにとらえていらっしゃるんでしょうか。
【森障害福祉課長】
具体的に高齢者の保護者の方と一緒にお住まいになっている方が、保護者の方が亡くなられて、区内のグループホームではなかなか受け入れられなくて、豊島区外のグループホームに受け入れられていくというような方の数が年々ふえておりますので、そういった中で保護者の方たちも、現在御自分たちが元気なうちにグループホームに入れたいというような御要望が出ておりますので、需要としては今後ふえていくというふうに考えてございます。
【森とおる委員】
その辺は豊島区としても障害を持っている方、その御家族と綿密にいろいろとお話をされて、つかんだ上で計画しているんだろうと思いますけれども、やはり数字上でとらえるという部分もやはり必要になってくるのかなと思いますので、何らかの工夫の余地というのがあれば、またぜひその辺も取り組んでいただきたいなと思っております。
【森障害福祉課長】
こういったグループホームの整備を受けまして、各区の所管しているワーカーですとか、あと保護者ですとか、具体的な数を今後つかんでいきたい、そういった取り組みもしていきたいというふうに考えてございます。
【森とおる委員】
それから、5番の表など見ますと、身体障害者ということで3名。これは説明があったように、知的を含んでいる方がというお話だったんですけれども、身体といっても、例えば聴覚、視覚、それから肢体、さまざまな分野がありますよね。特に肢体不自由者といいますか、そういったグループホームが全くないわけですよね、豊島区には。ほかの区であるとか、ほかの自治体であるとか、その部分についてのグループホームの進捗状況というのは、ちなみにどうなっているのか、つかんでいる情報があれば教えていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
【森障害福祉課長】
車いすを御利用の身体障害者を受け入れ、なお行動障害がありまして支援を必要とする方々を受けているグループホームというのが世田谷ですとか杉並に整備されてきたということは存じ上げております。そのほか、北区のほうでも身体向けのグループホームが整備されたという状況も把握してございます。重度の方を受け入れるグループホームというのは、これから少しずつふえていくというような状況にあるかと思います。
【森とおる委員】
3番のところにも、身体障害者のグループホームについては、用地確保等の課題がありということがあるんですけれども、これは広い面積が必要だとか、それとも場所で何らかの課題があるのか、その辺はどういった課題として受けとめればいいんでしょうか。
【森障害福祉課長】
車いすを御利用の場合ですと、居室の面積も少し広くとらなくてはいけないという状況がございます。通常ですと4.5畳程度でいいというような決まりがございますが、車いすを御利用の場合ですと、それだと少し狭いと思いますので、6畳程度が必要ではないかというふうに考えてございます。また、車いすを利用する場合には、エレベーター等を設置することが条件になってございますので、そうなりますと建物の整備の面積が広くなる、大きくなるというようなことでございます。
【森とおる委員】
今、豊島区内にそういった方々も高齢になろう、なっている方も大勢いらっしゃると思うんですけれども、グループホームのニーズというか、必要性があるというか、そういった方々はどれぐらいいるかというのは、つかんでいらっしゃるんでしょうか。
【森障害福祉課長】
申しわけございません。具体的な数というのはつかんでおりませんで、先ほど申し上げましたように、今後そういった数をつかんでいきたいと考えてございます。ただ、あと特別支援学校を卒業された方が例えば18歳になって、生活実習ですとか福祉作業所、そういったところを使うような人、ニーズが、どんどんふえてくるような状況がございますので、傾向ということで出していきたいというふうに考えております。
【森とおる委員】
数と言っても、かなり一定程度以上の数は私もいるんだろうと思うんですけれども、例えばグループホームをつくるに当たっては、1つつくったとしてもそんな何十人も入れるわけではないですよね。やはりそういったグループホームというのは1つ、2つ、3つという必要性はあるんだろうなと思っているんです。
そこで、用地確保等という問題があるのはわかりますけれども、そこに具体的に動いているのかどうなのか。待っているだけではなかなかそんなものは出物として出てこないんだろうと思うんですけれども、やはり区として、担当部、課として、そういったものを積極的に今買うとか、区内のこういったところを具体的に活用すればできるんであろうであるとか、そういっためどというのはついているのか、立てようとしているのか、その辺はいかがでしょう。
【森障害福祉課長】
現在、この旧区民ひろば池袋ということで整備、検討を進めているところでございますが、このほかにつきましても、先ほど御説明しました車いすを御利用の方の、ちょっと広い面積を必要とするようなグループホームの整備に関しましては、民間事業者ではなかなか整備されていかないという事情がございますので、区と別途検討していく予定でございます。
【森とおる委員】
今、全くないわけですから、ぜひそういったところにも取り組んでいただきたいなと思います。
それから、この跡地活用についてもよりよい施設になるようにやっていただきたいと思います。
小林副委員長も質疑があるようですので、これぐらいにしておきます。
【永野裕子委員】
済みません、ちょっと委員会の趣旨とはずれるんですけれど、せっかく保健福祉部の理事者の方がお見えなので、こういう施設に入るに当たって、成年後見とかその辺の活用状況というのはいかがなのかなと。区の所管の中でも高齢者福祉課が一応そういう成年後見の所管という形ですけれども、制度開始の平成12年の本来の趣旨は、別に高齢者のためのということではなかったので、権利擁護という意味でしっかりもっと活用されるべきと思うんですが、実態はいかがでしょうか。
【森障害福祉課長】
成年後見制度の御利用につきましては、今、地域振興協議会の中に部会で権利保護部会というものがございまして、その中で障害者向けのパンフレット等、御本人でも読めるような、知的障害者でも読めるような、ルビを振った簡単にわかるようなパンフレットなどを作成いたしまして、広く周知していく取り組みを今年度やっているところでございます。また、そのほかにも施設の保護者会ですとか、障害者団体の中でも成年後見制度とはどういうものなのか、どういった方が利用するのか、利用したときにどういった内容で成年後見制度が使われていくのか。また、成年後見制度の場合、利用しますと報酬等の発生等もありますので、そういった費用がかかるとか、そういった細かい部分についても御説明しながら、成年後見制度、そういう制度がありますということで御説明を丁寧にやっているところでございます。
お母さん方の中でも成年後見制度の制度自体は御存じなんだけれども、その使うタイミングとして、御自分が元気なうちにはまだちょっと使わなくてもいいんではないかというようなことで、使うタイミング、そういったこともいろいろと今後お母様方ですとか、弁護士や社会福祉士など専門家の方の御意見を伺いながら、いろいろと御相談等に乗っていくというようなことを進めていきたいと思っております。
【永野裕子委員】
制度が始まった平成12年というのは民法の旧規定が削除されて、この成年後見の中で権利擁護という視点でやっていこうと。だから、そういう趣旨からすると、本来、今何か高齢者のものとなってきてしまっている感が、一般的にはそういう感じがあるんですけれども、本来であれば、当事者の権利擁護ということであれば、やはり親亡き後とか、本人を守るための制度としてもっと活用されるべきで、今、高齢者が認知になったりとか、亡くなったりしたときとか、そういう手続が煩雑になるために、その前に備えていこうみたいな、そういう活用、制度の見方のほうがちょっと強くなっていることが、本来の趣旨とちょっと、制度自体をちゃんと趣旨が伝わるようにしなきゃいけないなと私は思っているんですけれども。ですので、いろいろ御努力していただいているということではあるんですが、さらに活用されて、御本人の権利擁護にきっちりつながるようにしていただきたいというふうに思います。
あと、グループホームの防災対策というか、ことしか去年か、たしか感知器とかそういうものの義務づけとかも制度が変わったと思うんですね。ほとんど都の補助金になるのかと思うんですけれど、ほかにも防災絡みでグループホーム向けの助成金があると思うんです。ただ、自己負担の分もあるんで、そうするとその部分を区がどれだけ補助できるかとか、そういう話になると思うんですが、これだけ、私、具体的に数を把握していなかったので、かなりの数が、全部小規模ですけれどもある中で、その辺の防災に関しての状況とか、区でどれだけ把握していて、あと仮に都の補助金を使いたいので、何とかプラスアルファのところというような話などは来ているのかどうかということ、これはいかがでしょうか。
【森障害福祉課長】
新築の場合に当たりましては、ユニット当たりの補助基準額が450万というふうになっておりまして、都が8分の7、区が8分の1で56万3,000円を区が負担することになります。既存のグループホームの場合には、平成30年の3月末までに自動火災報知機等を設置することになってございますので、そこにつきましては、現在、各グループホームのほうから、消防からの確認があったかどうか、なくても設置したいというような御要望をそれぞれのグループホームごとに受けている状況でございます。それで、28、29年度の2年間をかけまして、既存のグループホームで自動火災報知器等を設置する場合には、都が2分の1、区が2分の1ということで、グループホームの定員によって金額が違うんですけれども、補助していきたいと考えてございます。自動火災報知機だけですと、補助基準額の中で整備できるというふうに考えてございます。スプリンクラー等、重度の方がいた場合に設置しなくてはならないものもございますけれども、こういったものにつきましても同じような補助を検討していくということになります。
【永野裕子委員】
防災絡みですと、ハードの面だけではなくて、今あるのかあれなんですけれど、避難訓練実施に対する補助金なんかもあったようなんですね。都になるのかな。やはり地域の中でこういう施設があるとなると、あとは余り御近所にも知られてないこともあると思うんですよ。こういうホームがあって、何かあったときに実は支援が必要なんだというような、そういった状況が地域に知られていないこともあると思うんですが、やはりあの地域の方と一緒に防災訓練をやるとか、そういったことももうちょっとクローズにしたいとか、そういう意向がもしかしたらあるところもあるかもしれませんけれども、一緒にそういう防災訓練などをしたいというニーズがあれば、進んで助成金等も利用しながら、地域の方にも理解していただいてやるというのは必要だと思うんですけれど、その辺はいかがですか。
【森障害福祉課長】
グループホームということで、基本的にお住まいというふうに考えてございますので、そういった利用者の意向もあるかと思います。ただ、今回は、障害者施設にいたしましては割と広い土地を活用できることになっておりますので、グループホームのほかにもショートステイですとか、相談機能ですとか、その他ちょっと違う機能も、障害者の拠点となるような整備を検討していきたいというふうに考えてございます。お住まいということで利用するということですので、地元の説明会等もありましたが、その中で地域の中でもしも一緒にやっていけるのであれば、町会の方々も一緒に連携していろんなことができることがあればいいですねというようなお話もありましたので、そういった中でそういう防災訓練等、防災に関してもできのるかどうかということは、今後そういったお話もありましたというようなことで、検討の課題にしていきたいというふうに思います。
【常松福祉総務課長】
既存のグループホームのほうは、精神の方のグループホームのほうが比率的に非常に多いところがございます。精神の方につきましては、これまでも災害の際の要援護者という中にちょっと入れづらいところがございましたので、今回お配りをさせていただいている地域共有名簿の中には入っていないんですけれども、防災の条例のほうが東京都条例、国の法律も変わりまして、要配慮者という考え方が今度出てまいりましたので、その辺を含めまして今後どういうような形で、今、永野委員御指摘のような地域との連携ができるのかということにつきまして、ちょっと検討させていただきたいというふうに思っている状況でございます。
【永野裕子委員】
災害時要援護者名簿をつくるときに、どこまで入れるかという議論をいろいろ私も質問等を繰り返しやってきた中で、知的や精神の方は入らないという結果に今なっているわけですけれども。(「知的は入っております」と呼ぶ者あり)失礼しました。では、ごめんなさい、訂正します。それでその考え方は、まずは避難のときの移動というか、そこに支障が生じる人というのを前提に考えていた。ただ、東京都の考え方でも要配慮というのが出てきた。その中で把握していて、その後、例えば避難した後のケアとかそういうことも含めてはやっていくんだということでずっときたと思うんですね。やはり、ある程度まとまっていらっしゃるというホームの中では、個人個人の把握だけではなくて、やはり地域とのあり方というのはいろいろ考えていかなきゃいけないところだと思いますので、特に日ごろのあり方もそうですけれど、災害時から逆算するようにいろいろ見ていく、地域のあり方を見ていくというのは重要だと思いますので、補助金も都のほうでつけているものを活用できるわけですし、その辺、対象になる旧区民ひろば池袋だけではなくて、全体的に見ていただきたいというふうにお願いいたします。
【小林ひろみ委員】
障害者のグループホームについては、とにかく保護者の方の長年の要求でもあり、親亡き後ということでは、河野たえ子議員がずっと、それこそ40年の議員生活でもずっと取り組んできた課題で、最後の一般質問のときに検討するというか、方向が出るというふうに聞いて、ちょっとほっとして河野さんも本当に喜んでいたし、これを聞いて保護者の方々も大変喜んでいた施設であります。ぜひこれ、実現をさせていただきたいというふうに思います。
それほどつくれなかった理由なんですけれど、一体どこにあるのか。例えば、障害者の施設としては、例えば古くはさくらんぼがありました。それから私が議員になってからも、例えば保育園を廃園して、これは反対でしたけれど、その跡地で茜の里をつくり、その前に雑司が谷小学校の跡地にも障害者の、これも身体の障害者の施設つくったと思うんですけれど、それとはどこがどう違っているのか。そして、今後はこの方向をさらに進めると思うんですけれど、具体的に言えば今区としてやるときには保健福祉計画、こういうものにきちっと位置づけていかなければならないと思うんですが、それが今どうなっていて、今後どうなるのか。この3点ですね。これを教えてください。
【森障害福祉課長】
まず、最後の地域保健福祉計画のところなんですけれども、福祉計画の場合ですと、中に障害福祉計画というところがございまして、それですと27年度に200名、28年度に240、29年度に260でしたか、20名ずつふえるような計画で障害福祉計画のほうを策定してございます。今年度、先ほどの資料で196名ということで定員数が書いてございましたが、今年度中に知的障害者のグループホームが定員5名分整備される予定でございますので、200名は達成したというふうな状況でございます。その後は、20名程度ということで計画のほうは見込んでございますけれども、この区民ひろば池袋、またそのほかに民間のほうでも整備される部分もございますので、そういったことを踏まえて20名程度ということで、こちらのほうでは策定していく、整備を進めていくというような形でございます。
それと、従来の身体の施設のところでございますけれども、多分雑司が谷のことではないかと思います。あちらのほうは入所の施設でございます。入所の施設で身体向けの施設。茜の里は知的障害者向けの入所施設でございます。今回整備いたしますのはグループホームでございますので、施設ではなくて、あくまで居住の場、お住まいというような位置づけになっております。ですので、日中の過ごし方も若干違いますし、グループホームということですので、御自分が例えばお休みの日に外に遊びに行くなど、割と自由がきくというか、お住まいというような位置づけになってございます。国や都の方向性といたしましても、今後は入所施設ではなくて、グループホームを整備していこうという大きな動きがあります。入所施設や病院などから、グループホームや一般のお住まいにというのが今の障害者福祉施策の大きな流れでございます。
それと一番初めの、今までなかなかグループホームの整備が進まなかったというところでございますが、具体的には先ほども申し上げましたように、精神障害者のように御自分で自立されている方がお使いになるグループホームの場合ですと、ある程度整備は進んできておりまして、豊島区は23区のほうでも全体のグループホームの整備率としては高いほうの基準、高いほうになってございます。ただ、その中でも、今回こちらのほうで整備を進めていく重度の方、そういったところの整備が遅れていたということで、今回区有地を活用して、具体的に重度の方向けということで進めていきたいというふうに考えてございます。
この重度の方のグループホームというのは、先ほどちょっと触れましたが、他区でも幾つか始めたまだまだこれからの事業になりますので、豊島区もできるだけ早い段階で、こういった重度の方向けのグループホームに着手していきたいというふうに考えておりまして、今回整備に至ったところでございます。
【小林ひろみ委員】
今お答えいただいた順で一言ずつコメントさせていただきますが、最初の保健福祉計画、これが結局、本当の今の区民の実態に合った計画に、ちょっときついことを言うとなってないんではないかと。今本当に多く、もちろん精神も求められているんだと思うんですけれど、では、身体、知的、こういう部分では幾つ必要なのかとか、精神ではこのぐらい必要だとかという実態把握がまずされなければ、本来はそれに合わせて、では、どこまでつくるか、具体化していくか、そのために努力するかというのが、そういう実態把握をして、その後どのくらいふやしていくのかというのをつくるのが本来の計画だと思うんです。
で、知的のほうで達成したから200はできたと。こういうことでいいと思ってないというのはよくわかっておりますけれども、何か数字を達成すればいいということで計画をつくるのではなく、本当に必要なものをちゃんとつくっていくために、財源だとか、用地の確保だとか、そういうものをやっていくための根拠としての計画をぜひつくっていただきたいというのが私どもの提案です。提案というか指摘です。
そして、もう1つは、やはりグループホームという形で今回の資料を見せていただきますと、利用状況とは書いてあるんですけれど、やはりその整備の状況なんかもわかりにくいんですよね。実際に何が足りていて、何が足りないのかというのがわかりにくいので、やはり議員の質疑もちょっと混乱しちゃうというか、そういうところもあったのかなと思うので、できれば資料で結構ですので、現状こういう状況ですという障害、3つありますけれども、それで資料をつくっていただきたいというふうに思います。
今の障害者の法律は自立支援法ではなくて、障害者総合支援法ですか。いろいろこの間制度が変わり、法律も変わりまして、仕組みも変わりました。本当に私も20年やっていますが、昔から難しかったんですが、今一体何がどうなっているのかわからないんですね。その精神の中で障害3つを全部障害としてとらえて、どの障害でもちゃんと地域で暮らしていけるようにという、その三方に差はないようにするという心構えはいいんですが、現実にはなかなか追いついていかないし、やはりそれぞれの障害のある意味特性というのが現実にはあるというのが実態だと思いますので、課長さんたちはよくわかってらっしゃると思っていますので、ぜひそこのところでは、一番大事なのは、区民の方々がきちっと利用できて安心できるという整備をしていただきたいというふうに思います。
とりあえず以上です。
【吉村辰明委員長】
よろしいですか。
「はい」
【吉村辰明委員長】
では、次の案件、最後の案件に移りたいと思います。
池袋本町一丁目防災用地の活用について。本案件の説明、質疑のため、常松福祉総務課長が出席されております。
では、理事者から説明いただきます。
【常松福祉総務課長】
それでは、池袋本町一丁目防災用地の活用についてという資料をお取り上げ願えればと存じます。
こちらの防災用地でございますが、池袋本町一丁目29番、池袋本町公園と今回整備をしております小中連携校にそれぞれ隣接するところでございます。用途地域につきましては、第1種中高層住居専用地域ということで、面積が1,915平米。容積率が177%、建ぺい率が70%ということでございまして、許容延床面積が3,390平米というところでございます。
こちらの土地でございますが、平成11年に旧国鉄の職員住宅だった用地を防災生活圏事業ということで、東京都の補助を活用いたしまして購入したところでございます。その後、平成17年度になりまして、豊島区の居住環境総合整備事業が導入されまして、地域の池袋本町新しいまちづくりの会などの御意見を踏まえながら、防災の目的で活用するということで検討してきたところでございます。その後、要望書を踏まえまして、のり面の整備ですとか、歩道上空地の整備などをさせていただいて、今の形状になってございます。
一方、特別養護老人ホーム整備の必要性ということで書かせていただいてございますが、池袋四丁目にございます特養ホーム養浩荘でございますけれども、こちらが本区最初の特養ホームでございまして、昭和56年に開設されたものでございます。その後30年以上経過する中で、建物の老朽化が非常に深刻であるとともに、いささか古い、古めかしいスタイルの特養になっているところでございます。この建てかえを進めますと、既存の昭和56年設置当時の基準と、今求められている基準が異なるものですから、建てかえの中で現在の入居者数の十分な数、整備が整わないというようなこともございまして、運営法人である社会福祉法人フロンティアのほうから、その存続に向けた要望と申しますか、区の協力を求められていたところでございます。
区といたしましても、今後の高齢化を見据えた中で、養浩荘が使えなくなるという事態につきましては憂慮すべきものというふうに考えまして、幾つかの用地を検討してまいりましたが、それぞれの土地につきまして制約がございまして、なかなか適地とすることができない中、今回隣接する小中連携校の整備が進むことで、防災の目的もそういったところで、小中連携校のほうでオープンスペースの部分につきましては、相当程度確保できるといったような動向がある中で、今後の高齢化を見据えて、この施設に特養を整備する際に、防災の趣旨を十分に踏まえるということであれば、東京都の補助のほうもクリアできるのではないかという希望ができたものですから、この間東京都のほうと綿密に粘り強く交渉を図りまして、御理解が得られたというところでございます。そういったことから、養浩荘の整備、改築に向けて、こちらの土地を活用できないかということで、7月ぐらいから地域に入らせていただいている状況でございます。
裏面をごらんいただきまして、計画の構想でございますけれども、延べ床面積につきましては、建ぺい率、容積率とそれぞれほぼほぼ使っていくということでございます。構造のところで、済みません、誤植がございまして、大変恐縮でございますが、鉄筋RC構造という形で鉄骨造地下1階、地上3階というようなボリューム、マックスまで使った状況で、どのような形で考えているかでございますけれども、特養ホーム、今度ユニット型というようなことで考えております。現在の養浩荘はいわゆる多床室ということで、1つのお部屋の中に3人、あるいは4人の方々にお暮らしいただいているスタイルでございますが、これを個室ユニット型というふうにいたしまして、その上で60名定員を確保していく。そのほか、地域包括支援センターですとか、地域交流スペースといったような地域の皆様と触れ合っていただく施設、あるいは防災目的を達成するということで、防災倉庫などもつくります。あるいは、小規模多機能居宅型介護のほか、地域交流多目的スペースということで確保することで、ここをいざ災害があったときに、在宅の方々を受け入れていただく拠点にしていきたいといったような説明を、東京都のほうにこの間することで御理解をいただいているところでございます。
こういった形で、防災目的ということで地域の皆さんに長年検討していただいた用地を大きく特養ホーム、防災目的も含めてでございますけれども、活用したいというようなことで、地域のほうに御理解をいただくために、7月に区政連絡会に入りまして、また先ほどの新しいまちづくりの会のほうにも、7月22日の開催のときからこれまで合わせて3回御説明をさせていただきまして、このまちづくりの会の御意見なども踏まえた形で、今、最終的なプランを練っているところでございます。おおむねまちづくりの会の御了解、御理解はいただいたのかなというふうに思っておりますので、11月期の区政連絡会のほうに改めて御報告をさせていただきますとともに、11月の30日に地域でのオープンな形での説明会を開催させていただきたいということで御了解賜りまして、その後地元に対する周知に入っていきたいというふうに考えております。
そういった形で、地域に説明会が行われた後でございますけれども、区とフロンティアの間で正式に協定を締結をいたしまして、その上でフロンティアのほうから東京都のほうに特養整備の補助金の申請などをしていくということでございます。今、更地の状態ではございますけれども、東京都の補助の確定がいたしませんと工事に着工できないことがございますので、土地の造成工事、建設工事はおおむね平成28年の10月以降になるのかなというふうに考えております。そこから1年半ほど建設工事にかかりまして、30年の4月ぐらいに開設ということが、今、最速でのスケジュールかなというふうに考えているところでございます。
また、先ほどの構想を踏まえましたプランなどができましたら、また議会のほうにも御報告をさせていただきたいというふうに存じておりますので、本日はこういった形で、防災目的であった用地につきまして、特養のほうに転換がさせていただきたいということの御報告とさせていただきたいと存じます。
私からは以上でございます。
【吉村辰明委員長】
ありがとうございます。まだ提案の段階での皆様への報告ということを御理解の上、質疑に入っていただければと思います。どうぞ。午後の予定もございますので、そこら辺を含めて御理解の上、質疑に入っていただければ。
【島村高彦委員】
養浩荘が古くなったので、こちらにつくるということで、その後、養浩荘のところというのは、また特養をつくると。
【常松福祉総務課長】
現在の用地では、先ほど申し上げたんですけれども、なかなか特養の整備が難しいという状況がございます。しかしながら、今回貴重なこの区有地を、フロンティアといったようなところに特別に使用を認めていくというような形になりますので、現有地につきましても、区の福祉目的に整合するような形で活用していただくことが前提ですよというようなことは申し上げております。
その中身といたしましては、高齢者向けの施設、さまざまな手法がございますし、また先ほど来御議論をいただきました障害の部分につきましても福祉ニーズがあるわけでございますので、フロンティアのほうは茜の里でそういった経験も積んでいらっしゃる法人ということもございますので、その辺、今後十分フロンティアのほうと、どういった目的でどのような活用の方法があるのかということで、整理をしていきたいというふうに考えているところでございます。
【島村高彦委員】
必ずしも特養ではないということで。もともと養浩荘は定員が何人でしたっけ。
【常松福祉総務課長】
いわゆる特養ということで、ずっと入っていただく部分で50人、それとショートステイという形で8人ございまして、合わせまして58でございます。
【小林ひろみ委員】
先ほど説明があったように、実は池袋本町は新しいまちづくりの会のほうでも御了解が得られそうだということで、これ自体はそういう方向でいっていただくのが本当によかったなと思うんですが、言ってしまいますけれども、そもそもこの平成19年に区長に要望書を提出した段階ではだめですと断れてしまったものが、なぜ今度はできるようになってしまったのかと。なってしまったというか、なったのかというのが、やはりちょっと地元のほうからいえばボタンのかけ違いみたいな感じで、少し異議が出たところがあるんです。
私、こういう福祉施設だからいいではないかみたいな形で押しつけられると、地元の反発というか、やはり気持ちの上での、わかってはいるんだけれども、そういう形でいくとなかなか今うまくいかないなというのをこの件でも実感します。今回の件もうまくやはり理解していただけて本当によかったんですけれども、そこがもう1つの、もう1つのというのは、先ほどの土地があるかどうかということと、施設をつくることについてのかぎだと思います。ぜひその点も十分やっていただきたい。逆に言うと、なぜあのときはだめで、今回はよくなったんでしょうかというのは、そういうことに対する説明を1つ伺いたいなというふうに思います。
【常松福祉総務課長】
御指摘、非常に重く受けとめさせていただいております。7月に区政連絡会に入りまして、その後、先ほどお話をさせていただいたとおり、まちづくりの会のほうにも入らせていただいたんですが、区政連絡会の段階から、町会長さんのほうから、今、委員御指摘のような、唐突ではないかと。これまで地域のほうからはさまざまな意見があって、防災目的以外のアイディアもあったんだといったようなことにつきましては御懸念をいただいていたところでございます。
今回、やはりその周りの状況と申しますか、小中連携校ができまして、防災の観点のいわゆるオープンスペースと申しますか、あるいはあそこの中にマンホールトイレなどの整備も整ってきたといったような状況が、まず1つ大きなきっかけではあるのかなというふうに思っております。加えまして、今回特養につきましても防災拠点型といったような形にさせていただくということで、在宅の方の高齢者の防災のための機能をあわせ持つというふうなところでロジックを講じることができましたことが、東京都の都市整備局のほうの御理解を得るためには、そういったことが要素としてあったのかなというふうに思っております。
しかしながら、大変反省をしているところでございますけれども、7月にまちづくりの会のほうに入らせていただいた際に、ボリューム提示をするという意味で、生煮えのものでございましたけれども、こういうような施設をということで図面をちょっとお示しをさせていただいてしまったのが、初めにもう結論ありきなのかといったような、そういうふうに感じられてしまいまして、大変おしかりをいただいたところでございます。それはあくまでもボリューム提示ということで、このようなものをというようなことでございましたけれども、その後2回入りまして、私が入った2回目にさまざま地域の方の御意見をいただいて、第3回目にそれを踏まえた形で改めて図面を起こさせてさせていただいて、御説明をさせていただいて、今御理解いただいているのかなというふうに感じているところでございます。今御指摘いただきましたとおり、施設を整備するに当たっては、地域の方々の御理解が何よりも大切だということにつきましては、重々これからも肝に銘じて取り組んでまいりたいというふうに存じます。
【吉村辰明委員長】
では、皆さんよろしいですか。
「はい」