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第16回 長崎
昭和から平成へ・・・まちの変遷を語る 【動画配信】
■現地ロケ編
(2019年7月10日収録)
熊澤雄一さん、古賀久恵さん、羽山勇二さんに、長崎地域を実際に歩いてご案内いただきました。また、ゲストのタジユキヒロさんに「椎名町駅」、小村 ゆみ子さんに「小村氷室」、大野 金幸さんに「ファミリーイン西向」、榑松 次郎さんに「長崎アトリエ村」、榑松 そのこさんに「小鹿田焼」、清水 良浩さんにカフェレストラン「ストーク」について語っていただきました。
<ゲストご出演者>
羽山 勇二さん 「羽山造園」四代目親方。「神輿同好會長友會」副会長。長崎で生まれ育つ。古賀久恵さんの幼なじみ。
タジ ユキヒロ(田路 幸博)さん ギタリスト。「椎名町」のご当地ソングを作詞・作曲。長崎に10年以上在住。
小村 ゆみ子さん 「小村氷室」店主。長崎に約60年在住。古賀久恵さんのお母様。
大野 金幸さん 一般財団法人「ジャパニーズ・イン・グループ」(JIG)理事。外国人向け旅館「ファミリーイン西向」を運営。長崎で生まれ育つ。
榑松 次郎さん 榑松正利(光風会理事)のご子息。長崎アトリエ村(さくらが丘パルテノン)で生まれ育つ。東京藝術大学卒。「Avanti-デザイン事務所」代表。杉野服飾大学教授(2017年退職)。
榑松 そのこさん 榑松次郎さんの姪御さん。「小鹿田焼(おんたやき)ソノモノ」店主。
清水 良浩さん カフェレストラン「ストーク」店主。「目白料理飲食店組合」組合長、「豊島区池袋食品衛生協会」副会長。
■広報番組インタビュー編
(2019年9月28日収録)
■長崎:6つのキーワード ( 現地ロケ編全文テキスト)
・椎名町駅[現地ロケ編:00分18秒~]ゲスト:タジ ユキヒロさん
1924年(大正13)年に開業、1986(昭和61)年に新駅舎が完成。2009(平成21)年から北口駅舎と南口駅舎を統合した橋上駅舎にするための工事に着手。2012(平成24)年11月10日、地元団体等による実行委員会の主催により、椎名町駅新駅舎完成イベントを開催。その新駅舎完成イベントの約1か月前に、長崎一丁目町会青年部が長崎在住のギタリスト、タジユキヒロさんに「椎名町のご当地ソングを作ってほしい」と依頼し、イベント当日に演奏・披露した。
・小村氷室[現地ロケ編:02分45秒~]ゲスト:小村 ゆみ子さん
冷蔵庫がなかった時代や氷冷蔵庫を使っていた1960(昭和35)年頃までは、町の氷屋さんが各戸に氷を配達していた。故・小村定明さんは1930(昭和5)年、旧長崎町字荒井1779番地で「荒井氷売場」(後に「小村氷室」に改名)を開業。しかし、戦災に遭い、1947(昭和22)年に現在の長崎一丁目に移転。1970(昭和45)年代に入ると、電気冷蔵庫の普及率が90%と飛躍的に伸びて氷の注文は激減したが、「小村氷室」は創業者の遺志を継いで今なお氷を売り続けている。
・ファミリーイン西向(さいこう)[現地ロケ編:05分00秒~]ゲスト:大野 金幸さん
1970年代までは八百屋「八百金」を営んでいたが、2010年5月から外国人向け旅館「ファミリーイン西向」として、世界各地の人々が訪れる場所になっている。旅館の向かい側には、旧長崎村字西向の人たちが1926(大正15)年に建てた「西向不動」(にしむかいふどう)があり、かつてその脇には「不動湯」があった。「ファミリーイン西向」は、その日の宿泊客の国旗をフロント前に並べて歓迎し、畳敷きの和室で日本の日常生活を体験させ、気取らず美味しく味わえる居酒屋を案内するなど、家族的で無理のないサービスが「日本最強のおもてなし」と評されている。
・画家・榑松正利(1916~2008)[現地ロケ編:07分22秒~]ゲスト:榑松 次郎さん
東京で生まれ、関東大震災後に千葉の農村で少年期を過ごす。東京美術学校(現東京藝術大学)卒業。「光風会」理事。1936(昭和11)年3月、東京美術学校で貸しアトリエが建つとの広告を見て、周囲は葦の生えた湿地でまだ三、四軒しかなかった長崎アトリエ村(さくらが丘パルテノン)の住人となる。1939(昭和14)年頃には、長崎アトリエ村は約60軒もの規模に拡大した。正利は戦災を免れた貸しアトリエを戦後の早い時期に購入し、亡くなるまで留まった。現在も「榑松正利」の表札が、アトリエと同じ場所に建つ家の玄関にかかっている。
・小鹿田焼(おんたやき)ソノモノ[現地ロケ編:11分57秒~]ゲスト:榑松 そのこさん
2011(平成23)年、大分県日田市皿山地区で江戸時代から続く小鹿田焼(国指定重要無形文化財)の店「ソノモノ」が長崎四丁目にオープン。小鹿田焼そのものが持つ魅力を多くの人に伝えていきたいという意味が店名に込められている。小鹿田焼の「飛び鉋」などの技法は後継者のみに伝承する一子相伝で受け継がれ、その純粋性と温かみのある奥深い魅力は海外にまで広く知られている。重要文化的景観である「小鹿田焼の里」のすべての窯のうつわを手に取り購入することができる店は、ここしかない。
・カフェレストラン「ストーク」[現地ロケ編:13分34秒~]ゲスト:清水 良浩さん
1970(昭和45)年頃からジャズを聴かせる喫茶店として、芸術家や音楽家たちの憩いの場として親しまれてきた。店の壁には、訪れた画家が描いた店主の肖像画や風景画などが飾られている。店のある千川六丁目辺りは、千川上水が暗渠化して道路になるなど大きく街の様子が変わったが、この「ストーク」は50年近く変わらず街を見守っている。