第一章　焼け跡を生きる

第一節　闇市の雑踏の中で

第一項　豊島の空襲と敗戦－焦土の街へ
• 豊島の空襲
• 敗戦と豊島の人口
第二項　池袋の闇市
• 敗戦と闇市の出現
• 松本学と日本ヴォランタリー・チェーン
• 日本ヴォランタリー・チェーン第一号マーケットは池袋東口
• 池袋の闇市と風俗
• 池袋の闇市の位置
第三項　戦争の傷跡－敗戦直後の社会問題
• 浮浪児問題
• 浮浪児保護対策の変遷
• 青少年問題
• 覚醒剤の大流行
• 街娼の出現
• 給食費横領事件の概要
• 事件の余波と休職実施主体の問題
• 混乱期に起きたその他の事件
• 帝銀事件

第二節　敗戦直後の区民生活

第一項　敗戦直後の経済状況と食糧事情
• 戦後インフレーションの昂進
• たけのこ生活
• 敗戦直後の食糧事情
• 町会廃止と新たな配給機構および区内配給機関
• 遅配・欠配
• 外食券食堂
• 進駐軍慰安関係施設
• 買出し
• 板橋事件
第二項　敗戦直後の住宅状況
• 大空襲直後の豊島区の住宅概況
• 東京拘置所接収にともなう住宅問題
第三項　引揚げ
• 敗戦と引揚げ者問題
• 豊島区における引揚げ者問題
第四項　豊島区の保健衛生対策
• 敗戦直後の伝染病大流行
• 豊島区の衛生対策

第三節　敗戦直後の社会と文化

第一項　敗戦直後の社会・思想状況
• 敗戦と国民
• 戦争責任と国民
• 合理主義の唱道
• 闇市・カストリ・バンバン－欲望の解放
• 日本的民主主義
第二項　新憲法と豊島
• 帝国憲法の「改正」作業と新憲法の制定
• 憲法普及会の活動
• 憲法特別講習会の開催
• 『新しい憲法　明るい生活』の発行
• 豊島区における新憲法普及運動の展開
• 憲法施行後の普及運動
第三項　敗戦直後の社会政策
• 生活保護法の成立
• 豊島区における社会福祉事業
第四項　民主化政策と女性
• 家制度の中の女性
• 敗戦と女性たち
• 占領と女性解放
• 内側からの家制度解体の動き
• 参政権の獲得と女性議員の誕生
• 男女共学と新教育制度の実施
• 豊島婦人協議会の発足
• 婦人協議会を支える力
• 地域婦人会の結成
• 地域婦人会の展開
• 社会教育と男女平等
• 池袋母性協会の発足
第五項　子ども会活動の展開と文化運動
• 敗戦直後の子ども会活動－緑陰子供会を中心に
• 敗戦直後の青年団の動向とCIEの指導者養成
• 豊島区の青年団体
• 地域団体としての子ども会活動の開始
• ナトコ映画会
第六項　雑司谷文化会と豊島区の文化運動
• 町会文化部としてスタート
• 「文化国家」論と文化活動
• 町会からの分離と文化会の組織・活動
• 町会廃止と文化会
• 雑司谷文化会の活動の発展
• 豊島区文化団体懇談会と区内文化団体の活動
• その他の社会教育団体
• スタヂオ・デ・ザールの創立と舞台芸術学院の開校
• 人生坐の創設

第四節　戦後区政の出発

第一項　庁舎建設と区庁舎建設協賛会の活動
• 着工までの経緯
• 区庁舎建設協賛会の設置と募金活動
第二項　敗戦直後の豊島区の財政事情
• 敗戦直後の豊島区の財政の時期区分
• 歳入歳出の概観
• 地方制度の民主化と特別区の財政権
• 都区財政調整
• 豊島区の歳入歳出の特色
第三項　戦後区政の出発と都区関係
• 自治権拡充運動の出発と地方制度改革
• 都区行政調整協議会と事務事業の委譲
• 区の財政自主権をめぐる諸問題
• 地方自治法制定後初期運動の特徴
• 地方税制改革問題と区側の活動
• 財政権確立と豊島区の対応
• 地方税法の改正と都区調整協議会
第四項　占領と町会廃止
• 敗戦と町会・隣組
• 町会廃止の政治過程
• 配給をめぐる諸問題と町会廃止
• 町会民主化のはじまり
• 町会廃止と地域住民組織
• 町会廃止と豊島区の地域組織
• 街灯維持会への移行－高松二丁目町会の場合
• 町会廃止後の末端行政事務
第五項　新学制のスタート
• 敗戦と教育
• 黒塗り教科書－「少国民」の八月一五日
• 教育改革のスタート
• 新学制の実施
• 豊島区における戦後教育のはじまりと学校建設の進展
• PTAの発足
• PTAの活動
• 民主化から統制強化

第二章　復興から副都心化へ

第一節　一九五〇年代の豊島

第一項　経済の復興と人口の増加
• 復興から高度経済成長へ
• 都市への人口集中
• ドーナツ化現象の進行
• 豊島区の人口推移
• 人口から見た豊島区
第二項　産業構成の動向
• 事業所構成
• 工業構成
• 卸小売業、サービス業
第三項　区民生活
• 昭和二〇年代後半の国民生活
• 昭和三〇年代前半の国民生活
• 区民の食生活
• 配給状況
• 住宅状況
• 中高卒者の就職状況

第二節　復興期の行財政

第一項　復興期の区政
• 豊島区における昭和三〇年
• 区役所機構の変遷
• 須藤区長の再選と今後の抱負
• 「衛生豊島」をめざす諸施策
• 国電直通問題の浮上
• 運動の展開
• 関係方面への働きかけ
• 池袋大宮間国電直通期成同盟の結成
• 運動の停滞と再開
• 運動の挫折
第二項　区財政の変化
• シャウプ勧告と地方財政
• 地方税制改正と区税制度の変遷
• 歳入・歳出
• 徴税強化と区税完納促進運動
第三項　貯蓄推進運動と豊島区
• 敗戦直後のインフレーション
• 貯蓄増強運動の開始
• 貯蓄目標の設定と各種奨励策
• インフレ防止から資本蓄積へ
• 子ども銀行運動
• 豊島区での子ども銀行
• 資本蓄積と貯蓄運動
• 豊島区での運動
第四項　自治権問題の動向と豊島区
• 「行政区」化の動きと区長公選制廃止問題の浮上
• 特別区長公選制の廃止と反対運動
• 都の行政区化方針と区側の反対運動
• 区長公選運動と区の首都改革構想
• 都区財政調整と豊島区の財源問題

第三節　区民と区政

第一項　学校教育の整備と課題
• 学校建設
• すしづめ教室の解消
• 危険校舎改築と校舎の鉄筋化
• 教育予算の推移
• 学校設備の私費負担
• PTA予算問題
• 地財法改正と学校後援費
• PTAの活動
• 公選制教育委員会制度の成立
• 公選制から任命制へ
第二項　社会教育の本格的展開
• 社会教育の体制作り
• 区立図書館の開設
• 公会堂・振興会館の建設
• 青年学級・成人職業学校
• 生活の科学化
第三項　社会福祉事業のスタート
• 社会福祉事業法の制定
• 豊島福祉事務所の開設
• 社会福祉協議会の結成
• 戦争被害者への援護
• 老人福祉
• 生活保護
第四項　青少年問題
• 青少年護導協議会の発足
• 「不良青少年」数の動態
• 諸団体の青少年問題への取組み
• ヒロポン問題
• 補導体制の整備
第五項　行動を起こす女性たち
• 復興の陰で
• 地域から社会へ
• 教育問題への関わり
• 豊島区婦人教育懇話会
• 婦団協の母子援護活動
• 政治への発言
• 地域婦人会の停滞
第六項　復活する町会
• 町会復活をめぐって
• 戦前の町会
• 区政地区委員・区政協力員制度
• 政令一五号失効後の町会の復活
• 復活直後の町会の活動
• 町会連合会の設立

第四節　労働運動・平和運動の展開

第一項　豊島区労協の新発足
• 池袋職安事件
• 豊島区労協の新結成
• 中小企業労働争議の激化
第二項　人世坐争議
• 第一次争議の始まり
• 組合側勝利
• 対立の激化－第二次争議へ
• 交渉の難航－越年争議へ
• 組合分裂と強制立退き
• 争議解決
第三項　成光電機争議
• 無期限ストとロックアウト
• 八月一八日、早朝の強制執行
• 組合の会議は共同謀議か？
• 争議解決へ
• 判決
第四項　原水爆禁止運動
• 豊島区における原水爆禁止運動
• 東長崎原水爆に反対する会の発足と初期の活動
• 『おりーう゛』の強化と活動スタイルの確定
• 会の体制の整備と政治方針の展開
• 活動・紙面
• 世界青年学生平和友好祭への取組み
• 会の発展的解消
第五項　勤評から安保へ
• 豊島における勤評闘争
• 区内の共闘組織の発展
• 評定書提出をめぐって
• 警職法反対闘争
• 六〇年安保闘争

第五節　副都心への道

第一項　区政の転換
• 須藤区長の退陣
• 木村区長の登場
第二項　池袋東西交通問題
• 池袋駅の現状
• 都議会への要請
• 松石区議の死と大踏切問題
• 運動の再開
• 東西交通問題の進展
• 東西交通問題の一応の解決
第三項　デパート進出問題
• デパート・ラッシュの幕開け
• 丸物進出反対運動のはじまり
• 百貨店法と丸物進出
• デパートと地元商店
• 大池袋建設期成同盟と池袋西口美観商店街連合会
第四項　西口マーケットと区画整理
• 西口区画整理の難点
• 西口区画整理の着手
• 第二次四ヵ年計画の開始
• 西口マーケットの消滅
第五項　拘置所と学芸大付属小学校移転運動の開始
• 巣鴨刑務所移転運動の開始
• 学芸大付属小学校移転促進期成同盟の発足
• 豊島副都心建設促進委員会の活動
第六項　新区役所庁舎の完成
• 区役所庁舎改築問題の浮上
• 総合庁舎の建設