| 町屋部分からは、幅5m、深さ1mという大きな溝が発見されました。溝は一方が染井通りと直交し、もう一方は平行する方向に走行しています。この溝は、土の堆積をみると、水が流れていた痕跡もなく、短期間で埋められたと考えられます。 |
発見された井戸 左は切石か発見された状態。右は完全に掘った状態。 | さて、町屋部分で発掘された井戸は、出土した遺物の年代からみて幕末頃に掘削され、明治時代にいたるまで約100年間ほど使われていたようです。井戸は、単に関東ローム層(赤土)を掘り込んで造られた素掘りの簡単なもので、埋められる時にはあたかも蓋をするような形に切石が入れられていました。 |