東金市史(総集篇)の発刊にあたって

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             東金市長 野口洋一
 東金市史は関係者の非常な努力によりまして、すでに四巻(史料篇一・史料篇二・史料篇三・史料篇四)を世におくり、たいへん好評を博しておりますが、ここに第五巻にあたる「総集篇」を刊行するはこびとなりました。まことによろこばしいことであります。
 東金市は一五世紀の半ばころ、室町時代の文安年間に早くも街づくりをはじめ、近世にいたっては、九十九里地域最大の都市として、経済的に文化的にめざましい発展を遂げました。その歴史にはゆたかな実りと無数の可能性があります。それらを記録して後世に伝えることは、われわれに課せられた至上の使命でありますから、いかなる艱難を排除しても達成しなければなりません。わが市は待望の四万人口を突破し、経済力の伸長いちじるしく、文化活動もきわめて活性化しつつあります。本年は長い間の熱望であった文化会館の竣成を迎えることになっておりまして、市民の意気は大いにあがることと思います。この時、本巻を刊行し得ますのは、無上の幸福というべきでありましょう。
 本巻の編集と上梓には、なみなみならぬ労苦が払われました。鈴木編さん委員長・柴田編集委員長をはじめ執筆者各位のご尽力に深甚の敬意を捧げるとともに、市民のみなさんが本巻をじゅうぶんに活用されるよう念願してやみません。