「東金の人物」の選定については、おおむね左記の基準によることとした。
1 昭和四八年四月一日(「東金市史」編成発足の日)以前に死亡した人物を対象とすること。
2 東金市の出身または東金市以外の出身で、郷土の発展につくし、顕著な功績を残した人びとの中から、適当な人物を選定すること。
これによって選定した人物のうち、資料がいちじるしく乏しく、執筆の困難なものはやむをえず除外した。また、左の人物は通史篇(第六巻)で扱うのが適切と思料して見送ることとした。
酒井定隆(酒井五代)・日泰・佐々木道誉・太田資美・佐藤信淵・稲葉黙斎と上総道学関係者・大原幽学・梁川星巌
各人物の配列、叙述については、次のような方針によった。
1 各人物の業績によって、左のように分類して掲出した。
(一)政治家 (二)行政家 (三)学者・教育者 (四)郷土史家 (五)実業家 (六)宗教家 (七)文人 (八)画家 (九)技芸家 (一〇)篤農家 (一一)義人 (一二)医家
2 多方面の活動をした人物については、もっともいちじるしい業績と考えられる点について右の所属を定めるとともに、例えば次のごとき表示をすることとした。
安川柳渓(郷土史家・画家・書家・村名主)
3 人物はすべて歴史的人物として扱い、したがって、敬称は用いないことにした。
4 人物の年齢は便宜上「数え年」を用いることにした。
5 人物の配列は時代の古い順(生年時を基準とする。生年時不明のものは推定による。)とした。なお、読者の便宜のため、五十順による人物索引を附しておいた。
6 兄弟などで、その経歴・業績の上で不可分の関係にあるものは、併記の形をとることにした。