東金市田間二二七五番地にある。境内一三坪(四三平方メートル)、無格社である。祭神は菊理媛命(くくりひめのみこと)という神である。この神は神系がはっきりしていないが、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)とその妃伊弉冉尊(いざなみのみこと)の争いを和解せしめたと伝えられ、とくに伊弉冉尊と親しい同質の神であったようで、伊弉冉尊は前名を白山比咩命(しらやまひめのみこと)といい、北陸地方で庶民を苦しめる悪賊どもを平定して庶民を喜ばしたということがあったから、白山比咩命は庶民の信仰を受けるようになったといわれる。菊理媛命もこの白山比咩命と同質の神であったようだ。
本社は寛永元年(一六二四)の創建といわれるが、そのいわれは、村内に歯痛で苦しむ者が多かったので、それを救うために勧請されたと伝えられる。
本社の祭礼は毎年一月二〇日に行なわれることになっている。