東金市二之袋字宮ノ台にある。祭神は誉田別尊(応神天皇)である。境内は二四〇坪(七九二平方メートル)ある。
山武郡地方には白幡神社という名の社がいくつかあるが、祭神系統は八幡神社と変わりはない。ただ、源氏にゆかりのある神社は「白幡」の名を用いる例があるようだ。
本社の創建は不詳である。それは、昔火災にあってすべて焼失したためということである。現存の社殿は江戸中期の天和元年(一六八一)鎌倉八幡宮の分霊を勧請して新規に建立したものであるという。本社は旧福岡村の氏神として重んぜられ、村の神事はすべて本社で執り行なわれてきた。武の神誉田別尊を祀ってあるとはいえ、五穀豊穣・悪病退散・家業繁昌を祈る神であることは、他の八幡神社と変わりはない。