東金染織学校(郡立)

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 明治三四年(一九〇一)六月一四日、郡立東金染織学校として認可され、東金町谷、下ケ津屋敷に設立された。学科は染織、修業年限は本科三年とし、別科一年であり、一学級制をとり、教員男三名、生徒男子二二名、授業料三五円、初代校長に新井宗治が就任した。
 明治三七年(一九〇四)、夜学専攻科一年をおく。
 明治四〇年(一九〇七)専修科一年をおく。
 明治四一年(一九〇八)四月二九日、郡立東金染織学校を山武郡大網町に移転、「大網工芸学校」と改称した。学科染織、修業二年、三学級、教員男三、女一、生徒女子四八名、授業料百四円、校長芳永乙吉。明治四二年(一九〇九)学科を裁縫、染織の二科とし、専攻科一年を置く。
 明治四三年(一九一〇)、専攻科を廃し、別科一年、専修科一年を置く。
 明治四四年(一九一一)、学科を染織・裁縫・手芸の三科とする。
 大正三年(一九一四)四月、大網工芸学校を松尾実業学校に合併して山武郡立女子実業学校と改称し、山武郡松尾町に置く。
 本校の生徒は少年少女のみならず、東金町を中心とした山武郡内の「上総木綿」の当業者や、養蚕業の従事者などが、勉学の熱意に燃えて、率先して入学して研修するごとき状況が示されたことは、特筆すべきことであった。