金融業のもとをたどると、本町に初めて設けられた銀行は東金銀行である。東金町誌には次のように書かれている。
「初めて本町に銀行を設けしは東金銀行なりとす。其創立は明治一四年一一月にして……今より之を顧れば今昔の感に耐へず。当時県下には三銀行あるのみ……東金町に東金銀行ありしのみ。」(一四二-一四三頁)
明治一一年(一八七八)には、九十八銀行東金支店が、大正七年(一九一八)には、成田銀行東金支店(昭和三年千葉合同銀行と改称)が設置された。
さらに昭和にはいると、千葉貯蓄銀行東金支店が開業された。近年になって、既存の金融機関に加え、中小企業機関などの進出が著しい。(この項、くわしくは本書第一〇篇「企業(会社・工場・金融機関)」の項参照)