目次
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総集篇五
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第八篇 民俗と風習
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A 東金の民俗風習
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(七) 農村風習
奉公人の出がわり
978 ~ 978 / 1145ページ
男女とも一年契約で、一二月は出がわりの時期であった。人手の必要な家では、懇意な人に仲介を頼んだ。
子守りは年齢一歳で一円とされ、例えば一五歳だと一五円であった。住み込みでは、二〇歳で二〇円から二二円。三〇円もらえる者はなかなかいなかった。夫婦者で三五円。朝は草刈り、米つきなど多忙を極めた。医院の車夫は八円もらえて、身入りのよい部類とされた。