祖父母のことを「ノノサン、ノノサンゴ」といった。「ノノサン」は、お月さまを意味することもある。
父親は「チャン、オトウ」といい、母親は「オッカア、オッカ」と称した。長男のことを「セナ」といい、末子は「シマイ、シマイッコ」と称した。
子どもが紐解祝いを済すと、祖父母はその子の両親に対して、家督(身上)をゆずったという。俗に「しゃもじをわたす」といった。
また、祖父母が、孫に直接身上をゆずるような場合のことを「ナカヌキ」といった。二、三男が分家する場合は、親がついて出た。分家のことを「新宅」(しんたく)といい、本家を「オモテ」と呼んだ。