子安講を行なっている所では必ず実施している。近年では子安講の翌日におこなう所が多くなったが、元は春の彼岸前後や、犬が死んだ直後などにおこなわれたが、日が一定していない。子安講のメンバーと同じで講宿を会場とする。朝、一同が宿に参集し、会費制が多いが、塔婆を求めて(犬卒塔婆(そとば)ではない)寺院に行き、僧侶に書いてもらい読経(どきょう)し、皆で揃って昔から定められている所へ行き、塔婆を立て線香をあげ、団子などを供えて拝む。立てる場所は、道の辻、橋のたもと、村境に近い所などが多い。塔婆を立てずに川に流す所もある(依古島、東中)。福俵では新藁で縄をない、輪をつくって家毎に廻し、貨幣を縄にはさんで銭の輪をつくり、寺に奉納し僧侶に犬の供養を代行してもらう風習がある。料理をつくり共同飲食をする。