(3) 淡島神

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 本市内では台方区砂郷の上田家、上武射田の土屋吉之丞家、上谷区薬師堂の川戸家のそれぞれ屋敷神として祀られたものでいずれも創建は元禄(一六八八-一七〇三)以降であろう。いつの頃からか周辺の婦人の信仰を集めて現在におよんでいる。砂郷(すなごう)の淡島神は二月二日の夜がオコモリで翌三日が祭である。地元の婦人の信仰集団を「淡島講」という。幟は淡島大明神と書かれ、婦人の上半身像の絵馬や毛髪が奉納されている。昭和初期までは東金市街地の芸妓や若い娘の参詣が多かったといわれる。この時針供養の習俗が結びついて伝承されている。