主婦が懐妊すると近所、親族など家柄のきまっている取上げにこれを告げ、五か月目の帯祝から形式的であるが子どもを預かって貰い、七歳の紐解祝で返してもらう風習である。帯祝に始まり、三ツ目、宮詣り、節句、紐解にたずさわり、祝宴には正座である。また、毎年四月八日には子どもの家に行き、箕(み)の中に座らせ頭に籾(もみ)ぶるいを冠せ上から赤飯を頭上に落とす。疱瘡にかからない「まじない」であるといわれている。両親は七歳まで毎年取上げ宅へ二升叺(かます)を届ける風習がある。新住宅地を除き市内全域に分布されている。二番目以後は祖父母になって貰うことが多い。