(二) 東金方言語彙(ごい)

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意味 備考(使用地域その他)
アオサ 南の一部
アカ 1.野 2.田 3.畑の3つの意味に使う。また、同じ語を「仏」「銅」等の意味にも使う。 1. 2. 3.の意味では東および北で,4. 5の意味は中央および東の一部で使う
アガット 昇り口(上り口)(あがるところ) 北の一部
アカメシ 赤飯(せきはん)のこと 東の一部「コワメシ」ともいう。
アカモノ 大角豆 台地の一部
アクタイ 悪口 東の一部。江戸方言「悪態」からきたか。
アグリ あぐり網・あぐり船 海辺。語源としては「網繰」「揚繰」の両説がある。
アシタテ(アシツギ) 脚立(きゃたつ) 南の一部。北の一部
アソ(ス)ビテ 放蕩者 中央。
アッポヤ 便所 海辺。「アッポ」は糞の意味の幼児語である。「ヤ」は家のこと。
アテバコ 硯箱 中央 「アタリバコ」のなまり。
アテバチ 摺鉢 中央 「アタリバチ」のなまり。
アトメ 後妻 海辺 「メ」には雌,女,妻の意がある。
アネサマウリ 甜瓜(まくわうり) 中央,海辺。
アバジャケル あまえる 北部。
アブ 東の一部,南の一部。
アビル およぐ 中央。水をあびる意からか。
アニャフニャ あいまいなこと 一般。「あやふや」のなまりか。
アマチャ(アマッチョ) 唾液 北の一部,南の一部。
アミヒキ 漁師 海辺。「網引き」であろう。
アラク(アラクレ) 荒地 北の一部。
アメンボ(アメンボー) 氷柱 一般。
アレ 暴風雨 中央。「荒れ」であろう。
アレマー(アレマヨー) 呼びかけことば 一般。「あらまあ」にあたる。女性語。
アンコ 土方 一般。
アンヤン 兄さん 中央。
アンゴス 北の一部。
イカイ(イカイコト) 沢山 一般。本来は「いかめしいこと」をいう。
イシ(イシコイ) いたずら(乱暴なこと) 海辺の一部。北の一部。
イサンガエリ 里開きのこと 海辺と南部。
イシコンボ 粗暴な児 北の一部。
イシナゴ(イシナンゴ) 踝(くるぶし) 中央と南部。
イソッパタ 海岸 海辺。
イッケン 海辺の一部。
イッチャ 一把,一束 海辺。
イドグレ 井戸側 海辺の一部。
イナ(イナゴ) 南部。
イモミ 手拭 北の一部。
イリ 収穫 中央の一部。
イリコ(イリコミ) 入江 海辺。
ウエンホウ 西の方 海辺。
ウシロボクト 後頭 東の一部。
ウスバ 庖丁 北の一部。「薄刃」の意で,本来は菜切庖丁のことをいう。
ウタテイ あわれなこと 北の一部。古語「うたてし」から出た語。東下総で使われる。
ウノカタ 西の方 中央の一部。「卯」は東をさすが,どういうわけか。
ウマノカタ 北の方 中央の一部。「午」(うま)は南をさすが,どういうわけか。
ウミップチ(ウンプチ) 海岸 海辺。「ウミノフチ」のなまり。更に略して「ウンプチ」となる。
ウッケル のせる 北の一部。
ウミッペタ(ウンペタ) 海岸 海辺。
エガミ 馬のたてがみ 東の一部
エシテイ いやな 北部。「イシテイ」ともいう。東下総でよく使われる。
エテ(エデ) 一般。この語は猿の忌詞(いみことば)として古くから使われていた。
エテモノ 生殖器 海辺。
エンザ 柿のへた 一般。
オーカゼ 暴風 北部,東部。
オーゴト(ダ) 大変(だ) 一般。
オカ 西 海辺。
オカイコギモノ 絹のきもの 中央の一部。
オガミタテ 「おだ」のこと 「オダカケ」ともいう。
オカンジン 乞食 一般。下総地方でも使う。
オキャン おてんば娘 中央。南の一部。
オジクソ 臆病者 一般。「クソ」は軽蔑した言いかた。
オシャラク おしゃれ 南部。下総でも使われる。
オシンボ けちんぼ 海辺。
オスモジ すし 中央。女房詞として古くから使われた。
オタフクマメ そらまめ 一般。本来はそらまめの実の大きいものをいった。各地で使われる語。
オチャッピー おしゃべり娘 一般。「御茶挽き」から転じた語で,江戸時代に使われた。
オチョマ 人形 北部。
オッカケオニ 鬼ごっこ 海辺。
オテ(デ)ヤ 台所 一般。
オト(ド) 一般。
オニゴト 鬼ごった 海辺。「鬼事」は古語である。
オスシ はたおりむし 海辺の一部。
オバコ 処女 北部。東北(秋田山形)の方言。
オバジョ 梵妻 北の一部。
オンベン(オンベンカツギ) 御幣(御幣かつぎ) 中央。
オッペス(オッペシ) 重いものを後ろから押す(漁船を押す海女) 海辺。「おしへす(押圧)」のなまり。
カギシルシ 自在鍵(じざいかぎ) 北部。
カクネル かくれる 北部。
カクネゴッコ 鬼ごった 北部。
カザ におい 一般。古語である。
ガサヤブ 笹やぶ 一般。
ガッカ 足駄 中央。
ガタクニ 大そうに 一般。
カタス 移す,片づける 一般。下総地方でも使われる。
カダチ ゆうれい 北の一部。
カッテマ(カッテンマ) 台所 一般。「勝手間」の意であろう。
カナコギ 稲扱(こ)き 南の一部。
ガショギ 沢山 東の一部。
ガタリ 大そう 東の一部。
カッタルイ だるい 一般。
カナヨ かげろう(虫) 中央。
カバラ 桑の実 中央。
カヨコ うなぎの子 北の一部。
ガラガラ 鳴子(なるこ) 北部。
カンカ 下駄 北の一部。
カンコ みかん 中央の一部。
カンゾ 愛児 北部。
キツネ 芸妓 北の一部。
ギョーサ 行儀 北部。
キリバリボー 心張棒 北の一部。
キンピラ おてんば 北部。
クサル 向かってゆく(喧嘩など) 一般。
クネ かきね,生け垣 海辺。古語である。
クレエン(クレ)(クレン) 縁側 一般。
クッタイ 下さい 一般。
クリット すっかり 一般。「くるっと」の訛か。
クワバラ 桑の実 北部。
ケサッパラ 今朝 南の一部。「朝っぱら」から来たことば。
ケックリ(ケクリ) しゃっくり 一般。
ケモチョロ 毛虫 一般。
ゲンノウ 鉄の槌 東部,北部。古語「玄能」から。
ケナリー(ケナリガル) うらやましい(うらやましがる) 北部。古語である。東下総でも使われる。
ゲンボ 独楽(こま) 南の一部。
コアメ 細雨 海辺。「コサメ」(小雨)といわない傾向がある。
コエギ 間食(午前) 中央。
コージン えくぼ 南の一部。
コーセン むぎこがし 一般。古語「香煎」にあたる。
ゴーロ 土塊(つちくれ) 南の一部。
ゴガツアメ 梅雨 東の一部。
コガキ 子供 海辺。子供をいやしめていう古語。
ゴケ(ゴケカカ,ゴケオヤジ,ゴケジジ,ゴケババ) 男女両方のやもめをいう 一般。
コジャ 間食(午前午後とも) 一般。
コスンボ けちんぼ 一般。
ゴゼン(ゴセンサマ) 僧侶に対する敬称 一般。「御前(様)」の意。
コチ(コチカゼ) 東風または東北風 東の一部,中央の一部。古語である。
コッコー どもり 北の一部。
コトリ(コトリババ) 産婆 中央。「児取り」の意か。
コナサセ 産婆 東部。
ゴゼンボー 瞽女(ごぜ) 海辺。
コビル(コビリ) 間食(午前)(間食(午後)) 一般。
コブリ 細雨 東の一部。「小降り」であろう。
コマザク 刻むこと 南の一部。
ゴミル 握ること 東部。
コモリ 巫子(みこ) 海辺。
コロッタ 丸太 一般。
コッペイ 小しゃくな 北部。
コロケ こおろぎ 南部。
ゴロタ(ゴロタマ) おたまじゃくし 東部。
ゴロ のど仏 一般。
コワイ くたびれること 一般。おそろしいという意味には使わない。
コワメシ 赤飯 一般。古語である。「コワ」は「強」の字をあて,かたいご飯の意味である。
コンパ 下駄 南の一部。
コンボ 蕾(つぼみ) 中央の一部。
サイキリ 庖丁 東の一部。
サイバン まないた 東の一部。
サガリゴーリ 氷柱(つらら) 南部。「下がり氷」であろう。
サキ 境界 海辺。
サクラボボ さくらんぼ 北部。
サシバ 足駄 一般。
サシキ 田植 南部。
サツハサミ 紙幣入れ 中央。
サナブリ 祝膳 「スナブリ」ともいう。
サンオキ 易者,売卜者 北部。「サン」は算木のことだろう。
サンカク にぎりめし 一般。にぎりめしの形を示す語。
サンガツマメ さやえんどう 一般。上総下総地方で広くいわれる。
サンザ 養蚕用器 台地。
シケ 霖雨 一般。
ジク 東部。「軸」から来たか。
シグレッピ くもり日 一般。雨模様の日の意か。
ジゴクソバ どくだみ 一般。
シタカタ 囃子方 中央。
シメシ(シミス) むつき 中央。
シャクヒロ 南の一部。
ショシー(ショーシー) 恥かしい 一般。
ショーシガル はにかむ 一般。
ショーゲル おどける 南の一部。
ジョーサマ 主婦 一般。
ジョーボ 北の一部。
ジンジー 祖父 東の一部。
スノバ 納屋 一般。
ズブクル すねる 北の一部。
スヨ 東部。
セツナイ(セツネー) 貧しい 北の一部。
セマッケー 狭い 一般。
ソソ 陰門 北部。
ソーレン(ソーレ) 葬式 台地。
ソノカシ(ソンカシ) そのかわり 一般。「ソノカチ」ともいう。
ソウ 言う 一般。「ソウ言ウ」が縮まったものか。
タカアシ(タガシ) 竹馬 東の一部。
タカイテ 霜柱 北の一部。
タマセ 出霊 北の一部。「たましい(魂)」のなまりか。
タマリ 醤油 中央の一部。
……………タイ ……しなさい 一般。ふつう自分の希望をあらわす「タイ」を,相手に対する希望・要求をあらわす用い方。
タマゲラス びっくりさせる 一般。「たまげる」の使役用法。
タマンタマ ごく稀に 中央の一部。「たまたま」のなまりであろう。
ダス あたえる 一般。「出す」であろう。下総でも広く用いられる。
チッチ 南の一部,北の一部。
チャラット 平気なこと 一般。
チャッケー(チャッコイ) 小さい 一般。
チンチャイ(チンチャッケー) 小さい 一般。
チョックラ ちょっと 一般。
チョンコ(チョンチョ) 陰門 海辺。
チョース(チョーカス) だます 一般。古語(鎌倉時代)である。
チョンポ 陰茎 海辺。
ツキ 月経 海辺。
ツタッカ 籾(もみ) 北部。
ツネッキ 常衣(ふだん着) 東の一部。
ツヅキニ 度々 一般。
テショ 小皿 一般。古語「手塩」のつまった語。
テコ(デコ) 巡査 北部。
デコモン 賢い人 北部。
トーシ 篩(ふるい) 中央の一部。
トーライ 後妻 東部。
トッパドシ 失敗 北の一部。
トドメ 桑の実 東部。
トバグチ 出入口 一般。
トモクシ とうもろこし 一般。下総でも広く使われる。
ドラモノ(ドラモン) 放蕩者 一般。
トレ 収穫 中央の一部。
ドロメン くらげ 海辺。
トロロ 氷柱 一般。
ドンタク 日曜 北の一部。オランダから来た語。江戸時代長崎で使われた。
トンバ 軽率者 北部。「トンマ」の転か。
ドンヨリビ 曇り日 中央の一部。「どんより」(くもった空模様)からつくられた語。
ナゴ(ナゴイヌ,ナゴンコ) 女,女児 一般。古語。「おなご」の略か。
ナゴラ(ナゴドン) 女たち,彼女ら 南部。
ナゴッキレ 処女 中央の一部。
ナダ 一般。「なみだ」の略された古語。
ナナー 東部。
ナマイキキラス 生意気に振舞う 中央の一部。
ナンセ なにしろ 一般。
ナンダカン(アンダカン) なんだか,なんだろうか 一般。
ナオンコト なお更 北部。「なおのこと」のなまり。
ナジョー(アジョー) どのように 北部。この語は東下総でよく使われる。
ナリル 実がなる 一般。
ナンミョー(ナンミョ) 葬式 海辺と中央の一部。法華題目の語(南無妙)からきたことば。
ナンヨ お手玉 一般。
ニカイ(ニケー) 天井 海辺,中央。
ニゴザケ 濁酒 中央の一部。「にごりざけ」の一部を略したことば。
ニゴシ 白酒 中央の一部。
ニワバ 農家の広い土間 一般。下総でも使われる。
ニュージル 忍耐する 南部。
ヌカゴメ 玄米 中央の一部。
ヌカリ(ヌカッペ,ヌカッポ) 泥濘(泥濘の場所) 東部,北部。
ヌタクタ へび 北の一部。へびの動態をとらえた語。
ネギリ きこり(樵夫) 北部。
ネコ(ネゴ) 芸妓 中央の一部。
ネフタ 火葬場 南の一部。
ネラベル にらむ 海辺。「ニラメル」→「ニラベル」→「ネラベル」となったか。
ノッポ 白痴 中央の一部。
ノリボー 竹馬 中央の一部。
ノルマ ばかもの 北の一部,海辺。「ノロマ」のなまりであろう。
ノノー 僧侶 北の一部。
ノメル(ノマル) 埋める(埋まる) 一般。
ハゲテン はげあたま 一般。
ハダオビ ふんどし 中央の一部。「肌帯」か。
ハダヅケ 単衣 北部。肌にじかに着る意から。
ハー もう 一般。
バーバ 中央の一部。
ハッケオキ 易者,売卜者 一般。「八卦」からきたか。
バッチョ 大工 一般。古語「番匠(バンジョー)」から来たか。
ハネッコ(ハネキン) おてんば娘 一般。
ハマッカゼ 東風 中央。
ハシャグ 乾く,渇(かわ)く 北部。
ハンゴロシ 牡丹餅 中央の一部。
ハラタツムシ 芋虫 東の一部。
バンドー 乞食 南の一部。
パータク たたく 南部。
ハズス しくじる 北の一部。
ヒシテ 一日中 北部。
ビタゲル あまえる 北部。
ヒテポシー(ヒテプシー) まぶしい 東の一部,中央の一部。東下総で使われる語。
ヒドコ かまど 東の一部。「火所」か。
ヒトリグチ 私語 東の一部。「独り口」であろう。
ヒバリ おしゃべり 中央。
ヒヤカシ おどけもの 中央。
ビャク 土くずれ 中央の一部。
ヒョーゲル(ヒョットコスル) おどける 一般。
ヒョーロクダマ 弱い気性の者 中央。
ヒャル 入る 一般。
ヒダリー ひもじい 中央。古語(鎌倉)「ヒダルシ」からきたことば。
フジョウニチ 物事の成就しない日 一般。「不浄日」か。
フタモジ 韮(にら) 一般。古語(女房詞)からきた。
フリ 雨天 一般。「降り」である。
ブウ 背負う 一般。「おぶう」の略である。
ブックス こわす 一般。「ブッコワス」のなまり。
ヘンニナル 気がおかしくなる 中央。
ヘンネズル ねじる 北部。「ヒンネジル」のなまり。
ペンペン 芸妓 中央。芸妓は三味線をひくから。
ホーコンニンオトコ(ホーコンニンオンナ) 下男(下女) 中央。「奉公人男(女)」か。
ボーコン 葬式 一般。「亡魂」からきたか。下総でも使われる。
ホールマヤ(ホーロクマヤ) 塵捨場 中央の一部,北の一部。
ホシクソ 流星 一般。
ホソビ ほくろ 北部。
ボチ 徳利 南の一部。
ホッケ(ボッケ) 塚または崖 一般。ぼけ(歩危)からきた語であろう。
ボテ 魚屋 中央の一部。古語(江戸)「棒手振(ぼてふり)」からきたか。
ホキル 生長する 一般。
ホマチゴ 私生児 南の一部。
ボヤボヤスル むしあつい 南部。
ホソッコイ(ホソッケー) 細い 一般。
ホダ 煙草のすいがら 北部。
ホトケナンゴ はたおりむし 南部。
ポンク(ポンツク) ばかもの 東部。
マイル 死ぬ 北の一部。「参る」からきたか。
マテル しまう,始末する。 一般。「まとめる」からきたか。
マテヤ(マデヤ) 納屋 北部。
ミル 占う 北の一部。
ミルモノ 月経 中央の一部。
ムゴガル(ムゴイ) かわいがる(かわいい) 南部。
ムチャッペナシ(モチャッペナシ) 粗末にすること 北部。
メメタツボ かたつむり 北部。
メメツブ かたつむり 東部,海辺。
メンボ 南の一部。
モク(モグ) 中央。
モトヤマ きこり(樵夫) 北部。
モノモライ(モノモラヤ) 乞食 中央の一部。
モンキ 木槿(むくげ) 北の一部。
モンモン お化け 南の一部。
モヤモヤシイ むしあつい 中央。
モジク 木の実などをもぎとる 一般。下総でもよく使われる。
モゲー かわいらしい 中央の一部。
ヤオモンヤ 八百屋 海辺。
ヤスミ 間食(午前・午後) 一般。
ヤツメシ(ヤツミシ) 間食(午後) 北部。
ヤッコイ(ヤッケー,ヤーコイ) やわらかい 一般。
ヤーブ あゆむ 北の一部,海辺の一部。下総その他でよく使われる語。
ヤマ 一般。下総でも使われる。
ヤマッパラ 山腹 北部。
ヤマッペタ(ヤマンシタ,ヤマンスソ) 山麓 北部,中央。
ヤッサカゴ 魚を入れるかご 海辺。「ヤッサ」のかけごえで運ぶからか。
ヤッカム うらやむ 一般。下総などでもよく使われる。
ユキクズレ 雪崩(なだれ) 南部,西部。「雪崩」の字をそのままに読んだのか。
ユテ 手拭 一般。「湯手拭」の略か。
ユワカシ やかん 一般。普通語にあることばでもある。
ヨキ(ヨギ) 斧(おの) 中央,海辺。「和名抄」にもある古語である。
ヨツメシ(ヨズミシ) 間食(午前) 北部。「四つ」(午前十時頃)食べるからだろう。
ヨリアイブチ 集会の席でいじめる 北部。
ヨソル ご飯などを盛ること 一般。他地方では「よそう」という。
ヨバル 呼ぶこと 一般。平安時代の和歌にもある古語である。
ヨワクソ 臆病もの 中央。
ヨワッポ(ヨワッチョコ) 臆病もの 中央。
ヨワル 腐る 東部。
ラントー(ラント) 墓場 一般。むかし墓場のことは「卵塔場」といった。それからきた語であろう。下総その他でも使われる。
リンリキ 人力車 中央。「人力」のなまり。
ローショー 肺病 北部。古語「労症」にあたる語。
ワッカ(ワーカ) わずか 一般。
ワザント わざと 一般。
ワッチャク 割り裂く 一般。