昭和四五年(一九七〇)二月、東金市東金に住んでいた川辺菊久氏によって設立された日本画の会である。
当時、日本画特に墨彩画をたしなむ人々が川辺氏の提唱に応じて千葉銀行二階で展覧会を開催し、以後年一回の展覧会を持つ。作品を持参すればその指導に応ずるということで同好の士が川辺氏を師として日本画に精進したものである。
第一回作品展出品者は一六名、以後、千葉銀行・信用組合・九十九館等を借用して展覧会を開催、昭和五四年(一九七九)第一〇回の一三名をもって終る。
それは川辺氏の死去によるのであるが、会員達協議の上、五五年に「川辺菊久遺作展」を開き、この道の向上発展のため、吉橋和子氏を中心にした八鶴会を設立することになった。
東金に日本画の同志を広めた川辺氏の功大なるものがあるといえよう。