八鶴会(日本画)

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 八鶴会の前身は故川辺菊久氏の設立した五彩会であるが、川辺氏の死去に伴い、この道を継承し発展させ、同志の日本画への心を永く持続させようとして、昭和五六年(一九八一)七月五日、吉橋和子氏を設立代表者(会長)として発足したものである。(五彩会については前項を見られたい。)
 発足当初、会員は七名であった。
 いずれも日本画へ心をひかれ、趣味として絵筆をもつ人の会であったため、会員協議の上、毎月第一・第三土曜日を定例研究会とし、東金図書館を会場として、作品を持ちより、研修会・練習会を開くことにした。
 講師としては石倉正富氏を招いている。主な年間行事としては、八鶴会展、東金市文化展への出品参加、千葉県美術展への参加であるが、着々会員の作品が世に認められつつあり、研修のはげみとなっている。
 会則等はないが、同好の士は会長吉橋和子氏に申込めば会員となることができるし、会費は月四、〇〇〇円で運営並びに講師への謝礼にあてている。
 事務所は会長宅にしてある。
 石倉正富氏は、長生郡長柄町の人、兵役を離れてから長柄中学校に教鞭をとり、川崎小虎・東山魁夷の森々(しんしん)会で勉強し、現在日展会友(会友とは一〇回以上入選したもののみ入会しうる)で県展で理事、一ツ松(長生郡長生村)に住み海の画が多い。