半鐘

 鎌倉時代に寄付された鐘を、江戸時代に復元したものと伝わっています。実際に使用されていたかは定かではありません。
 半鐘とは、梵鐘よりも小さな鐘のことで法事等の開始や終了の合図として使用されるものです。銘文からは「もともと本漸寺にあった大きな鐘が破損してしまったため、控えとして新しく鋳造した半鐘に写しおいた」と読み取れます。由緒書によると龍頭のみが残っていたとされ、前述の銘文からも判断するに竜頭に彫られていた銘文を半鐘に刻み込み、半鐘として保存したと考えられます。
 
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