高札

 高札は、木の板に法令を記して掲げたもので、古代から明治時代初期まで使用されました。江戸時代では、幕府や諸藩により、高札を掲げる「高札場」が各地に設置され、新たな法令や守るべき基本事項等を民衆に周知しました。高札場は主に、人通りの多い場所や関所、町・村の入り口などに設置されました。
 高札は明治時代に撤廃され、高札場も撤去されますが、高札の名残は法令等を屋外で掲げる「掲示板」として、今でも役所・役場などに残っています。
 ここで紹介する高札は以下の4点です。この高札は東金市内の個人が所蔵するもので、市指定文化財となっています。
 
①発砲禁止
 (意訳)在所での発砲並びに御留場での小鳥の捕獲を禁止した布告
②捨て馬禁止
 (意訳)農民に捨て馬を禁じたもの。若しそのことを破ったならば、重い罰を与える。
③切支丹禁止
 (意訳)キリシタンは御禁制であるため、その者を訴え出た者にはご褒美をあたえる。
④徒党・強訴禁止
 農民に徒党・強訴・逃散等を禁じたもの。