愛知県緑化センター

 

(あいちけんりょっかセンター)

【現代】

昭和51(1976)年5月18日開園。西中山町(藤岡地区)に所在。総面積は48.2ha(施設利用面積20.5ha、自然林24.5ha、幹線道路等3.2ha)に及ぶ。県政100年を記念して、緑化全般にわたる機能をもった施設として建設された。本館のほか、自然林や花木、山野草などの展示林、日本庭園やオーストラリア庭園、ロックガーデンなど、さまざまなテーマにあわせたガーデンが充実し、一年を通じて花や自然が楽しめる。その建設にあたって愛知県知事桑原幹根は、緑化センターに緑化全般にわたる中枢的な機能を期待し、県民の緑化知識の蓄積や普及のために緑化に関する「よろず相談」に応じ、さらに県民が質の高い緑の環境に肌身で触れ、それを享受することによって、言葉を媒介とする知識では伝えることができないような緑化思想や技術を伝達するものとしていきたいと抱負を語っている。また桑原は緑化センターを木曽川緑地、愛岐丘陵、森林公園、愛知青少年公園などとともに都市の砂漠化を緑で守る防波堤“グリーンベルト(緑のネックレス拠点構想)”の一つに位置付けている。


『新修豊田市史』関係箇所:5巻373・598ページ、14巻438ページ