青木原2号墳

 

(あおきばら2ごうふん)

【考古】

猿投地区平戸橋町の中位段丘面(碧海面)縁辺部に位置し、平戸橋右岸地区では最も早い6世紀中葉に築造された古墳。埴輪を出土する古墳として古くから知られ、小栗鉄次郎が昭和6(1931)年頃に採集した資料が名古屋市博物館と徳川美術館に収蔵されている。現在は市有地として保存されており、平成25(2013)年に市教育委員会が行った墳丘の測量調査によれば、2段築成で葺石をもつ直径23m前後の円墳と推定される。墳丘に石材が露出していないため、石室以外の埋葬施設が想定されている。墳丘で採集された埴輪や須恵器には、上向イ田3・4号窯から供給されたものが含まれており、人物埴輪・家形埴輪などの形象埴輪も数多く出土している。

『新修豊田市史』関係箇所:1巻460ページ、19巻506ページ

→ 上向イ田窯埴輪