アカガエル類

 

(アカガエルるい)

【自然】

アカガエル科アカガエル属に属するカエルの総称。地上性で褐色の体をもち、よく跳ねる。豊田市内にはニホンアカガエルとヤマアカガエル、およびネバタゴガエルが生息する。このうちかつて最も平野寄りに生息していたのはニホンアカガエルであったと思われるが、現在市内の平野部ではほぼ絶滅状態で、本種の生息は松平、高橋、猿投地区など、比較的平野部寄りの丘陵地に限られる。一方、ヤマアカガエルはニホンアカガエルと混生する場合も多いが、より山地側まで生息し、下山、稲武、足助地区等の市東部にもみられる。ネバタゴガエルは旧来タゴガエルとされていた種だが、染色体の本数と鳴き声の違いに基づいて区別される。市域のタゴガエル類は基本的にほぼこの種に同定されるが、大ケ蔵連町では異なる染色体数を持つ個体の混生がみられる。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻537ページ