(あきばいせき)
【考古】
挙母地区の秋葉町11丁目に所在する後期旧石器時代・縄文時代の遺跡。矢作川右岸の下位段丘面(越戸面)に位置し、舌状台地の北東向き斜面上に立地している。標高は33~50m。下水処理施設の建設に先立ち、市教育委員会によって昭和59(1984)年12月に第1次調査、翌60年8~9月に第2次調査が行われ縄文時代の竪穴建物跡2基(中期後半)、土坑4基(晩期)、柱穴・ピット2基、土器棺墓1基(晩期)、屋外炉1基などが確認された。一方、昭和30年前後から本遺跡周辺でナイフ形石器や細石核など後期旧石器時代の石器が採集されてきた。これらの石器の一部は「長興寺遺跡出土」として紹介されている。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻32・80ページ、18巻32ページ