(あさひきのえきプロジェクト)
【現代】
木の駅プロジェクトとは森林整備と地域内経済循環を目指した取り組みを指す。切置き間伐に伴う林地残材を搬出し販売することによって山林所有者に還元すること、およびその対価を地域通貨「モリ券」で支払うことを通じて地域経済を活性化させることの2本柱からなる。平成21(2009)年の岐阜県恵那市での「笠周(りっしゅう)木の駅プロジェクト」がその先駆けである。市内では旭地区において平成23年3月から山林所有者や商工会、NPOなどで構成される旭木の駅プロジェクト実行委員会によって開始された。旭地区では、切り口の直径18cm以上で長さ210cmの針葉樹の木材を1m2搬出すると、5500円分の地域通貨「モリ券」がもらえ、旭地区の食料品店などの店舗で使用することができる。木材の搬出時期は毎年11月から翌年5月までとなっている。全国で木の駅プロジェクトが10年以上続いている地域は、旭地区を含めて3例だけとなっている。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻702ページ、14巻623ページ