(あさひむら)
【近代】
明治39(1906)年~昭和42(1967)年の東加茂郡の自治体名。豊田市北部の岐阜県恵那郡と接するところに存在していた。最北部に矢作川が流れ、山林原野が多い。江戸時代の藩政村が合併を繰り返したのち、明治39年5月1日に成立。合併各村の大字を継承した30の大字(小渡、時瀬、閑羅瀬、小滝野、牛地、田津原、坪崎、日下部、八幡、余平、伯母沢、槙本、小畑、伊熊、惣田、万町、太田、押井、東加塩、明賀、菊田、杉本、榊野、有間、大坪、万根、笹戸、東萩平、市平、池島)からなっていた。その後、昭和30年4月1日に岐阜県恵那郡三濃村の大字野原・大字浅谷を加え、昭和42年に町制施行、平成17(2005)年4月1日に豊田市に編入合併された。明治17年の地籍帳からのちに旭村となる各村の土地利用データを総計してみると、田376町、畑261町、宅地50町、山林原野2171町であり、同じく明治24年の「徴発物件一覧表」の総計は、戸数1092、人口5538人(うち、男性2817人、女性2721人)であった。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻380ページ