足利義詮  1330~1367 

 

(あしかがよしあきら)

【古代・中世】

室町幕府の2代将軍。足利尊氏の嫡子。観応の擾乱(1349~52年)のあと、鎌倉に下った父の尊氏から京都の留守を預かるが、南朝との交渉や戦いに苦闘する。それを近臣として支えたのが中条秀長である。観応3(1352)年5月に南朝軍から奪還した京都に戻ると、秀長の邸宅で一時政務をとることもあった。しかし、中条氏の当主が交代した当初の延文2(1357)年には、高橋荘の領家の権利を押領していると、新当主の中条長秀に厳しい姿勢を示したこともある。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻312・320ページ