(アシダカグモ)
【自然】
アシダカグモ科アシダカグモ属アシダカグモは体長約40mmにもなる大型のクモである。脚を入れると、大人の手のひらサイズになる。体色は茶褐色で網は張らずに歩きまわっている。家屋性で夜になると部屋の隅や台所などに毎夜現れる。姿形からしてクモが嫌いな人は多く、ハエ叩きや殺虫剤などでよく殺されるが、餌となるゴキブリを捕食しに現れ、ゴキブリの天敵として大いに活躍しているのである。また、白色の円盤状卵のうを抱きかかえて歩く姿も目にする。多くのクモは1年で成体になるが、アシダカグモは2年か3年を要し、5、6年は生きる。飼育下では9年間生きた記録もある。よく似た仲間でコアシダカグモがいるが、こちらは一回り小さく野外性である。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻437ページ