(あすけのまちなみをまもるかい)
【現代】
足助の町並みの古い建物の保存や町並みと調和した景観保全などの歴史的な町並みの保存を目指した住民主体の組織。昭和50(1975)年10月発足。発足後、「第1回全国町並みゼミ」を開催し、成功を収めたことで足助町の町並み保存運動は全国に知れ渡ることになった。また、旧稲橋銀行足助支店を解体し、駐車場として整備する計画が持ち上がった際には、粘り強く交渉・協議を重ね、保存することで合意に達している。こうした町並みを守る会の活動により、町並み保存の重要性が認識され、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の選定を受けることが目指され、そのために町並み保存を条例化する動きが生じた。しかし、さまざまな制約が生じることを理由に、「住民の自主的規制により、町並みを保存しよう」と判断がなされた(その後、2011年6月に重伝建に選定)。平成9(1997)年4月、商工会、観光協会、巴川漁業協同組合などを構成員とする「足助まちづくりの会」に合流することになり、22年間の活動に区切りをつけ発展的に解散した。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻411ページ、14巻618ページ