(アマガエル)
【自然】
アマガエル科アマガエル属に属するカエル。標準和名ニホンアマガエル。樹上性で四肢の指端に吸盤をもつ。背面は緑色を基色とするが、灰色や褐色など、さまざまに色彩を変化させることができる。乾燥に強く、人家周辺にも生息するが、山地の森林にもみられ、市域のほとんどすべての地域にみられる。特に水田に導水が行われると多数の個体が集まって繁殖する。オスは繁殖地では大きな広告音を発するが、繁殖とは直接関係ない時期や場所で鳴くことも多く、特に降雨の前に多数の個体が一斉に発する鳴き声はシャワーコールと呼ばれる。夏の夜間には街灯に集まる昆虫を捕食しに集まることがあり、豊田市内でも水田に近い店舗や自動販売機では壁面に垂直に張り付いている姿をしばしばみかける。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻537ページ