医王寺善阿弥坐像

 

(いおうじぜんあみざぞう)

【美術・工芸】

医王寺(矢並町)所蔵。像高29.0cm、檜材割矧造、内刳、彫眼、砥粉彩色(下地黒漆)。三河鈴木一族の祖と伝えられる鈴木善阿弥(鈴木平太夫重善)をあらわしたとされる僧形の肖像彫刻で、室町時代の制作と考えられる。当初は猿投神社境内にあった善阿弥堂(本地堂)に安置されたと伝えられている。像内背面にあった墨書銘は削り取られており、その記述内容は不明である。善阿弥は、猿投神社に残る南北朝時代の資料から神宮寺の造営に力を注いだ人物とされる。市指定文化財。


『新修豊田市史』関係箇所:21巻22ページ

→ 鈴木善阿弥