(イシガメ)
【自然】
イシガメ科イシガメ属に属するカメ。標準和名ニホンイシガメ。日本固有種で、本州、四国、九州に分布するが、東北日本では少ない。豊田市内でも平野部の溜池、河川から、丘陵地、山地の河川上流部まで広く生息するが、生息環境の悪化や、ミシシッピアカミミガメをはじめとする外来種による圧迫の影響を受け、個体数は減少している。外来種の可能性が指摘されているクサガメとの交雑による遺伝子汚染も危惧される。また温度性決定を行うため、孵卵時の温度により性比が大きく変わることが知られており、豊田市内の溜池でも周囲の温度環境の変化による性比の偏りが生じていることが示唆されている。国・県で準絶滅危惧種。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻558ページ