伊勢神トンネル

 

(いせがみトンネル)

【現代】

豊田市の伊勢神峠にある国道153号のトンネル。昭和33(1958)年7月着工、35年5月に完成。明治30(1897)年に完成した伊世賀美隧道は、自動車時代に対応できるものではなく、トラックが通行できるように改修の必要に迫られていた。総工費35億円。長さ1245m、幅員6.5m、勾配もゆるやかになった。新しいトンネルの完成によって、足助、稲武間は、距離が1.4km短縮され、走行速度も上がり交通上の一大革命となった。当初は、県下初の有料トンネルとして、事業費返済まで有料化する予定だったが、過疎対策の立場から県が建設費を肩代わりすることになり昭和46年から無料となった。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻171ページ