板倉宏  1930~2014

 

(いたくらひろし)

【現代】

小原村名誉村民。小原村長。昭和5(1930)年8月15日、小原村大字永太郎(小原地区)に生まれる。昭和22年3月、旧制愛知県立岡崎中学校を卒業後、同年4月に小原村役場に奉職、ほどなく教職に転じ、昭和53年5月に小原村立道慈山小学校を退職するまで約30年にわたり小原村や藤岡村の小中学校で教鞭を執った。同年8月に小原村長に就任、これ以降、4期16年にわたって村長を務め、その間、昭和53年に村民憲章を制定する一方、村の木・花・鳥としてそれぞれシキザクラ・ササユリ・ウグイスを設定、中でもシキザクラは令和3(2021)年時点で1万本に達し、豊田市を代表する観光資源の一つとなっている。雇用の場の確保や村民所得の向上にも努め、民間企業の誘致を積極的に推進し、その一方で県営として出発した「和紙のふるさと」(現豊田市小原和紙のふるさと)の建設にも尽力、和紙関連の振興策を推進するなど文化面においても実績を残した。平成12(2000)年12月8日名誉村民に推挙。平成26年6月5日死去。享年83。