一般財団法人古橋会

 

(いっぱんざいだんほうじんふるはしかい)

【現代】

前身は昭和21(1946)年に設立された財団法人古橋会。古橋家8代道紀の遺言に基づき、古橋家の資産の大半を遺贈して設立。初代理事長に道紀の実弟川村貞四郎が就任、その死後、貞四郎の娘婿である古橋茂人(稲武町長)が理事長に就いた。祖先の遺志を継承し、社会教育の振興と学術・技芸・文化の向上とを図り、産業と経済の発達を助長することを目的とする。祖先の祭祀、徳行の表彰、土地の開拓植林その他産業の奨励、学術技芸の普及および奨励、公益事業の助成および救恤などを事業として掲げ、昭和23年に奨学施設兼学生寮として義真会館、同26年に大井平公園に鶴望保育園をそれぞれ開設、同29年には酒蔵を改築して総合病院である古橋医療研究所を開院した。昭和33年の古橋義真50年祭に際しては古橋家蒐集の書画骨董を展示する歴史民俗資料館の古橋懐古館を建設し、昭和36年には古橋家所蔵の歴史資料を調査研究する古橋家文書研究会を発足させた。古橋会が推進した事業は多岐にわたり、その地域への貢献は大きい。平成24(2012)年の公益法人制度改革により一般財団法人へと移行、令和4(2022)年7月現在、代表理事(理事長)を古橋敬義(9代古橋源六郎長男)が務め、実質的な経営全般を業務執行理事(常務理事)の古橋真人(9代古橋源六郎の姉の孫)が担う。「一般財団法人古橋会定款」には、主な事業として先哲の顕彰、古橋懐古館の運営など社会教育の振興、奨学金の支給など学術・技芸の普及奨励、農林業その他産業の奨励、公益事業の助成および救恤、その他この法人の目的を達成するために必要な事業が掲げられている。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻346ページ

→ 川村貞四郎古橋懐古館古橋道紀古橋義真