(いなぶちくのてっきんコンクリートづくりアーチきょう)
【建築】
稲武地区には、大正中期に造られた郡界橋・ウルシゼ橋・前橋・真弓橋の4つの鉄筋コンクリート造のアーチ橋がある。これらは2本のアーチリブ(円弧力骨)と路床を支える支柱が、伝統的な木組みを意識した近代和風様式が特徴となっている。その構造はいずれも拱橋(アーチ橋)でなおかつ腹上路型(開腹橋)であり、橋上の展望は良く、外観的に優れた見通しの良い橋となっている。段戸川にかかる郡界橋は橋長25.74m(径間18.3m)、幅員4.06mでアーチリブ上端が0.90m×0.47m、下端が1.1m、1径間13支柱である。ウルシゼ橋(写真)は名倉川にかかり、橋長28.8m(径間19.2m)、幅員3.37mでアーチリブ上端が0.53m×0.37m、下端0.59m、1径間13支柱である。前橋は野入川にかかり橋長15.0m(径間11.35m)、幅員4.0mでアーチリブ上端が0.48m×0.36m、下端0.63m 1径間5支柱である。滝川にある真弓橋は橋長20.0m(径間12.4m)、幅員1.85mでアーチリブ上端が0.60m×0.37m、下端0.60m、1径間7支柱である
『新修豊田市史』関係箇所:22巻529ページ